手術前後の口腔管理の重要性について

カテゴリー: 歯科 | 投稿日: | 投稿者:

本日から3月ですね。まだまだ寒い日が続いておりますが、ブログをご覧の皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
ブログをご覧の皆さんやそのご家族の中には、これまで全身麻酔の手術を受けたことのある方もいらっしゃるかと思います。
そこで本日は、手術前後のお口の中の管理の重要性についてご紹介いたします。

全身麻酔の手術時には、口から気管チューブを挿入する必要があります。
お口の中には1gあたりの歯垢の中に約1億以上もの多くの細菌があることが知られており、気管チューブを挿入することで口腔内の細菌を肺に押し込めてしまうと、誤嚥性肺炎や気管支炎になる危険性があります。また、揺れている歯がチューブなどに当たり、抜け落ちてしまうと、誤って飲み込んでしまったり気管内に入ってしまう危険性もあります。

当院では、手術を受ける患者様が安心して手術に臨んでもらえるよう手術前後の口腔管理を行っています。
手術前はお口の中の汚れを最小限に保てるよう口腔ケアを実施しており、歯周病が進行して歯の動揺を認める場合は、手術時に歯が抜けてしまったりしないよう事前の抜歯や歯の固定などを行っています。
また、手術後も口が乾燥しやすかったりと口腔内のトラブルを抱える方は多いので、退院までの期間、患者様のお口の中のトラブルを少なくできるように、口腔内清掃だけでなく、保湿を行ったり、歯石除去やむし歯の治療なども積極的に行い、口腔内の健康に保つよう心がけています。

皆様が安心して手術に臨めるようサポートしていきますので、気になる点がありましたらお気軽に当院歯科までお問い合わせください。

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