日別アーカイブ: 2019年6月4日(火曜日)

機能的脳神経外科領域の専門書『ここが知りたい定位脳手術・電気刺激療法Q&A』に上利崇センター長が著書で協力いたしました

 このたび、中外医学社より岡山大学大学院医師薬学総合研究科脳神経外科教授 伊達勲先生が編者をつとめられた専門書、『ここが知りたい定位脳手術・電気刺激療法Q&A』がが出版されました。

この著書はの機能的脳神経外科分野で行われる定位脳手術や電気刺激療法についての専門書となっており、この分野へ取り組もうとする脳神経外科医にQ&A方式で情報を提供し、参画を期待するものです。

岡山大学では50年以上前からこの分野に取り組まれており、その歴史や、近年MRIが高性能になり電気刺激の電極を埋め込む位置が極めて正確に同定できるようになったこと、実際の手術に必要な器材(フレーム、ワークステーション、鍼電極、記録装置など)の詳細について、実際の手術や術後管理等が記されています。
こちらのリンクから冒頭数ページご覧いただけます

大変名誉なことに、当院 倉敷ニューロモデュレーションセンター上利崇センター長と倉敷平成病院臨床心理士 若森孝彰さんがこの専門書へ著者として協力させていただいております。

機能的脳神経外科を体系的に学びたい方には最適な一冊だと思われます。ご興味のある方は是非ご一読下さい。

秘書広報課

第9回 わくわくカフェ開催

カテゴリー: 認知症疾患医療センター | 投稿日: | 投稿者:

2019年5月18日(土)、第9回目となる「わくわくカフェ」を在宅ケアセンター4階 多目的ホールにて開催しました。わくわくカフェは、以前は「もの忘れ予防カフェ」という名前で開催していました。こうした、いわゆる「認知症カフェ」とは、厚生労働省が、認知症の方の、地域での日常生活・家族支援の強化に向けた取り組みの1つにあげているものです。当院では2013年12月より、もの忘れ予防カフェの開催を行い、認知症の方の普段はみられないご様子をみることが出来るきっかけ作りや、ご家族同士が知り合える場の提供を目指してきました。

参加者さんからの名前案のご応募があり、第7回目の開催より「わくわくカフェ」と名前を改めて開催しています。わくわく!する気持ちと、認知症疾患医療センター長の涌谷先生のわくわく!がかかっている素敵なカフェ名で、この度は令和初!の開催となりました。

当日はお天気にも恵まれ、19家族38名の方のご参加をいただきました。そのうち6家族の方には、ボランティアとして、事前の打ち合わせに始まり、受付や喫茶の担当や、ゲームタイムや交流タイムの担当もしていただきました。スタッフは、医師、看護師、精神保健福祉士、心理士、医療秘書、高齢者支援センター、訪問看護、通所リハビリ、広報と多職種が集い、協力して準備と運営を進めました。

まずは涌谷先生から、認知症予防のためには、「身体」「頭」そして「心」を動かしていくことが大切であるというお話をいただきました。このカフェがまさに、その3つを動かしていくきっかけになると素敵だと思いました。そして、通所リハビリスタッフより、認知症予防体操として「わくわく予防体操」を披露いただきました。坂本九の「明日があるさ」に合わせて、リズム良く身体を動かしていく楽しい体操でした。その次は、「わくわくパズルゲーム」を行いました。テーブルごとにグループに分かれ、牛乳パックで出来たパズルピースを参加者さん同士で協力して組み合わせていただきました。出て来たのは…「令和」の文字と、「涌谷先生の似顔絵」!ここでボランティアの方々に、たくさんサポートをいただき、参加者さん同士の交流を促進していただきました。笑いにあふれ、参加者さん同士もお話がはずむ様子がみられました。その後は、「料理コーナー」でミニパフェを作ったり、「創作コーナー」でマイうちわのデコレーションをしたり、「昔の遊びコーナー」で昔懐かしの玩具を手にして遊んだり、「脳トレコーナー」でタッチパネル式の頭の体操を行ったりと、様々なコーナーにご自由に回っていただきました。最後は、サプライズゲストの当院スタッフによる平成歌声バンドに、東日本大震災復興支援ソング「花は咲く」、中島みゆき「糸」の生演奏をいただき、涌谷先生がマイクで美声を披露して下さる中で、参加者の皆さんも、声を合わせて歌っていただきました。10時から12時までの開催だったのですが、本当に、楽しい時間があっという間に過ぎてしまっていました。

当院でのわくわくカフェの取り組みは、次回の2019年11月16日(土)で10回目となります。「年々、内容がパワーアップしている」とボランティアの方々からも言っていただいておりますが、今後とも、認知症の方やご家族の方にとって、わくわくカフェがより楽しく、わくわくと交流できる場になれるよう企画していきたいと思います。また、より地域に根ざした活動になれるように、ボランティアの方々とも協力していきたいと感じております。

心理士 M

※許可を得て写真を掲載しています。