日別アーカイブ: 2017年10月12日(木曜日)

CT装置、画像再構成が早くなったぞ!

カテゴリー: 放射線部 | 投稿日: | 投稿者:

去る8月にCT装置のプチ・機能アップがありました。
内容は、「高速演算キット」の導入です。
簡単に言うとCT画像が出るのが早くなりました。
そもそもCT画像は、昔みたいに輪切りの写真を1枚ずつ撮影するので無く、撮影部位を一気にらせん状に塊として撮影しそれを元に任意の厚み・断面・見たい条件(実質・肺・骨)で作成していきます。その、塊の画像は1検査で多いもので1万枚を超えます。検査が重なると作成待ちとしてどんどん蓄積していきます。
患者さんの待ち時間を考えると早く作成しパックスと呼ばれる画像を閲覧する装置に送らなければいけません。
CT検査は、基本予約制ですが救急などの飛び入り検査も受けるので、迅速な処理が必要不可欠となります。
当院はCT装置1台で運用しているので、多い時には何人分もの画像待ちとなります。
医師・患者としては、検査が終わったならすぐ画像が見たい、結果が知りたいものです。
そこで要望に応えるためにこの「高速演算キット」の導入となりました。

どのくらい早くなったかと言うと、20~50%程です。
雰囲気的には、「え、もう出たん!」という感じです。
私たちは、1日に何万枚もの画像を相手に奮闘しています。このキット導入で「結果待ち」からのストレスが幾分減りました。
CT装置は日々進歩し、診断能も向上しますが、それを扱う私たちの技術も向上させなければ無駄になると感じさせられる毎日です。

放射線部 トンカツ