カテゴリー別アーカイブ: 糖尿病療養指導士

糖尿病療養指導士

カテゴリー: 糖尿病療養指導士, 薬剤部 | 投稿日: | 投稿者:

糖尿病療養指導士とは、糖尿病治療にもっとも大切な自己管理を患者さんに指導する医療スタッフのことで、幅広い専門知識をもち患者さんの糖尿病セルフケアを支援します。
一定の経験を有し試験に合格した看護師、栄養士、薬剤師、検査技師、理学療法士が資格を取得できます。

私は2006年に糖尿病療養指導士の資格を取得しました。
資格を取得すると5年ごとに更新が必要で、更新の際には勉強会や学会に出席した単位と自らが関わった療養指導の10症例のレポートも必要となります。
私は昨年度、無事に3回目の更新をすることができました。3回目の更新をすると、金バッジをいただけます。
医療は日々進歩し、新薬も販売されるため実績と研鑽を重ね、最新の知識や技能を身につけなければなりません。

糖尿病患者さんの血糖コントロール改善のため多職種で連携しての試行錯誤の日々です。倉敷平成病院には多職種にわたってたくさんの糖尿病療養指導士がいます。
ご自身の治療向上のため、私たち療養指導士のレベル向上のため、気になる事は気兼ねなく相談していただきたいと思います。

ちなみに今日5月14日はキウイフルーツで有名な会社が設定した記念日「ゴールドデー」です。新年度ゴールデンルーキーとして入職した新入職員に期待とエールを込めて先輩からキウイフルーツを贈る日だそうです。
コロナ禍で我慢も強いられる日々ですが、新入職員の皆さんが糖尿病療養指導士の取得など次の夢、目標を持って働けるようエールを送ります。

薬剤師&糖尿病療養指導士   M

理学療法士による生活習慣病対策のススメ ~超簡単!一人で出来るストレッチング~

カテゴリー: 糖尿病療養指導士 | 投稿日: | 投稿者:

動きやすい春を期に、運動を始める方が多くおられます。しかし、最初から頑張りすぎて関節や筋肉の痛みに繋がり、結果、運動を止めてしまう方が多くおられます。そこで今回は、ケガや疲労を防止するのに使える簡単なストレッチについてご紹介致します。

・首のストレッチ

①右手を腰の後ろ回しておきます。
②左手を頭の上に置いて、首を左にゆっくりと倒します。
③気持のいい所で反動を付けずに30秒キープしましょう。
④反対方向にも同様に伸ばしていきましょう。

 

・腕のストレッチ

①写真のように右腕を左の手首で抱え込むようにします。
②右腕を内側へ押し付けていきましょう。
③気持のいい所で反動を付けずに30秒キープしましょう。
④反対の腕も同様に伸ばしていきましょう。

 

・太もも裏のストレッチ

①椅子に浅く腰を掛けましょう。
②右ひざを伸ばし、つま先を反らして、かかとを床に付けましょう。
③体を少しずつ前に倒していきましょう(この時、肘を伸ばして背中が丸まらないように行うと効果的です)。
④気持のいい所で反動を付けずに20秒キープしましょう。
⑤反対の足も同様に伸ばしていきましょう。

・ふくらはぎのストレッチ

①椅子やテーブルなどを支えにして左足を後ろへ軽く引きます。
②背筋を伸ばして,両足のつま先をまっすぐ前に向けましょう。
③右ひさを曲げていきます.この時,左のかかとが床から離れないようにしましょう。
④気持のいい所で反動を付けずに20秒キープしましょう。
⑤反対の足も同様に伸ばしていきましょう。

*息をこらえないように注意しましょう。息こらえ運動は急な血圧上昇に繋がる恐れがあります。
*反動を付けず、気持ちよい程度で止めましょう。過剰なストレッチは筋肉を痛める原因になる事があります。

如何でしたでしょうか。生活習慣病に対する運動療法は継続する事がとても大切です。痛みや疲労でせっかくの『やる気』を損ねてしまうのはもったいないので、ウォーミングアップとクールダウンを工夫してみましょう。

理学療法士 H.T

SGLT2阻害薬の適正使用

カテゴリー: 糖尿病療養指導士, 薬剤部 | 投稿日: | 投稿者:

SGLT2阻害薬は多くのエビデンスの集積により、その有用性が世界的に注目されており、使用患者さんが増え続けている糖尿病治療薬であります。一方で、従来の糖尿病治療薬とは異なる作用機序を有しているため、SGLT2阻害薬特有の副作用に注意が必要です。なかでも糖尿病ケトアシドーシス(diabetic ketoacidosis;DKA)は、初期治療を誤ると生命にかかわる可能性が高いため、注意すべき副作用となります。今回はSGLT2阻害薬を服用する際の留意点をご紹介いたします。

糖尿病ケトアシドーシスDKAとは、インスリン欠乏や極度のインスリン作用不足と、グルカゴンなどのインスリン拮抗ホルモンの過剰分泌により、高血糖と高ケトン血症、アシドーシスをきたした状態です。症状としては、全身倦怠感や口渇などの高血糖症状に加えて嘔気・嘔吐、腹痛や過呼吸などがあり、処置が遅れると昏睡に至ることもあります。DKAの患者さんは、入院の上、脱水と電解質異常への対処、インスリン少量持続静注を開始します。

SGLT2阻害薬によるDKA発症の機序には、本剤ならではの特徴があります。SGLT2阻害薬を投与すると、尿糖排泄増加により血糖および血中インスリンが低下し、グルカゴン/インスリン比が増加します。その結果、肝臓では血糖低下を補うように糖産生が増加します。脂肪組織では脂肪分解が亢進し産生された遊離脂肪酸が肝臓でケトン体に変わっていきます。SGLT2阻害薬により、全身エネルギー代謝としてはブドウ糖利用から脂質利用の割合が増え、増加したケトン体もエネルギー源として心臓などに好影響を与えることが報告されています。しかし、そのような状況のなかで、不適切なインスリン減量/中断や極端な糖質摂取不足、脱水などの誘因により、この流れが増強されると、酸性物質である血中ケトン体が急増しDKAが発症します。有益とも考えられているケトン体を増加させ過ぎないことが重要です。

DKA回避のためには、明らかになっているこれらの原因や誘因をできるだけ取り除いていくことが重要です。とくに注意すべきはインスリン分泌能が極端に低下した患者さんですので、2型糖尿病として治療中の患者さんに対しても、一度は空腹時血清Cペプチドを測定して患者さんのインスリン分泌能を評価しておきましょう。
SGLT2阻害薬内服中は、インスリン不足のほかに糖質不足や脱水も重要な誘因リスクとなりますので、周術期やシックデイなどの際の一時休薬を必ず守りましょう。

SGLT2阻害薬は血糖降下や体重減少だけではなく、様々な代謝への好影響、心血管イベントや腎機能低下、脂肪肝などに対する影響が報告されています。一般的に、1型糖尿病患者が糖尿病性ケトアシドーシスになるのは高血糖のときであるため早く気づくことが出来ますが、SGLT2阻害薬を飲んでいるとケトン体が発生しやすく、また血糖値が上がらないので、気づくことが遅れてしまう可能性があるのです。

一方でSGLT2阻害薬のダパグリフロジン(商品名:フォシーガ)は慢性心不全の適応が新たに追加されました。今後使用患者も増えることが予測されるSGLT2阻害薬を有効かつ安全に使用していきましょう。

何か気になる症状、疑問点などあればいつでも近くの医師や薬剤師に相談してください。

糖尿病療養指導士 薬剤部AAA

※写真はイメージです。

足のケアについて~糖尿病療養指導士より~

カテゴリー: 糖尿病療養指導士 | 投稿日: | 投稿者:

糖尿病足病変は糖尿病患者さんに起こりやすい合併症の一つです。血糖値が高い状態が長く続くと神経障害が起こり、足の感覚が鈍くなりケガややけどをしても痛みを感じにくくそのまま放置してしまいがちとなります。
また、抵抗力が低下し細菌感染しやすくなったり、傷口が化膿しやすくなります。動脈硬化が進み血流障害が起こると、足の先まで血液が流れにくくなり細胞に必要な栄養や酸素が届かなくなりケガが治りづらくなります。常に足の症状に注意し、足病変のサインを早期に発見することが大切です。

<日常生活での注意点>
・毎日足を観察しましょう。見えにくい所は手鏡に映したり、周りの人に見てもらいましょう。
・入浴時は足の裏や指の間も丁寧に洗い、乾燥してひび割れしやすいところには保湿クリームを塗りましょう。
・足をケガしないように注意しましょう。素足は厳禁。
・やけどに注意し暖房器具は直接用いないようにしましょう。お湯の温度は手で確認しましょう。
・足に合った靴を履きましょう。
・爪を切るときは皮膚を傷つけないよう慎重に先がまっすぐになるように切りましょう。
・禁煙しましょう。

足にケガをしたり、異常に気付いたら自己処置せずに早めに医師に診てもらって下さい。
足は全身を支える体の重要な部分です。長く健康な足を保つため、足のケアを日常的に行うことで足病変の重症化を防ぎましょう。

糖尿病療養指導士 看護師 T

 

※画像はイメージです

冬の朝は高血圧「モーニングサージ」に注意!~糖尿病療養指導士より~

カテゴリー: 糖尿病療養指導士 | 投稿日: | 投稿者:

冬本番、寒い日が続いています。この時期は風邪やインフルエンザ、コロナウイルスだけでなく高血圧にも注意が必要です。

夏と比べると、冬の方が血圧が上がる人が多いのですが、これは血圧を調節する交感神経が刺激されて血管を収縮させることが主な原因です。

加えて、冬は鍋物など塩分の多い食事が増えること、発汗が少なく、運動不足になりがちで体重が増えることも血圧上昇の要因となります。

その中でも特に、冬は朝に血圧が上昇する「モーニングサージ」により心筋梗塞や脳卒中など脳心血管疾病を起こす可能性が高まると言われています。

モーニングサージは、「血圧サージ」(あるタイミングで血圧が急変動を起こすこと)といわれるものの1つです。

健康な人にはゆるやかな血圧の日内変動があり、朝は高くなり夜に低くなりますが、朝目覚める前後に急激に血圧が上がるのがモーニングサージです。
正常血圧の人に比べると、日中に血圧が高い人は脳卒中や心筋梗塞のリスクが1.46倍、しかし日中は正常にもかかわらず朝だけ血圧が高い人は2.47倍であることが報告されています。つまりモーニングサージは普段測る血圧が正常な人にも起こる可能性があり、命かかわる病気のリスクが高まるため、特にこの冬の時期には注意が必要なんです。

自分が「モーニングサージ」かどうかは、家庭で血圧を測定することである程度知ることができます。夜寝る前に落ち着いた状態で血圧(収縮期血圧)を測定し、翌朝目を覚ましたとき、動き出す前の血圧(同)を測定します。これを数日間くり返し、その平均値から夜と朝の差をみて、血圧の差が55mmHg以上あるとモーニングサージです。
夜も朝も計るなんて無理!と言う方は、まず朝の血圧を測りましょう。起床して1時間以内、食事の前、トイレを済ませた後に測ります。寒さに耐えながら測定するのではなく、室内は温めておきましょう。

少し心配になった方は、モーニングサージを防ぐ工夫をしましょう。

温かいところから急に冷たい場所へ移動すると毛細血管が詰まり血圧が上昇

します。冬の朝は布団の中で手足を動かし、身体を温めてから布団から出たり、ゴミ捨てや新聞をとりに外へ出るときは近くても厚着をしましょう。入浴時に脱衣所を温めるのはもう有名ですが、朝のトイレも油断できません。冷え切ったトイレで排便しようと力むと、血圧は30~50mmHgも上がることもあると言われています。

また、ストレスを感じた時も血圧は上がるので、早朝のケンカや慌てての車の運転も、しなくて済むなら避けられるよう、時間に余裕を持って過ごしましょう。

高血圧は「サイレントキラー」といわれるほど自覚症状がなく進行します。糖尿病がある方は必然的に高血圧にも気をつけなければいけません。血圧測定から始めましょう。

糖尿病療養指導士 管理栄養士 A子

 

「インスリン リスプロ注」の採用について 糖尿病療養指導士より

カテゴリー: 糖尿病療養指導士 | 投稿日: | 投稿者:

現在はジェネリック医薬品の普及が進んでいます。最近では「オーソライズドジェネリック」と呼ばれる、先発医薬品と全く同じ製品を、ジェネリック医薬品として安価に入手できるような機会も増えてきました。

「バイオテクノロジー応用医薬品(バイオ医薬品)」にも、ジェネリックの流れが押し寄せています。バイオ医薬品には、ヒトインスリン、抗体製剤、ワクチン、血液由来医薬品、血液製剤、アレルゲン抽出物など多くの種類があります。バイオ医薬品では、「ジェネリック医薬品(後発医薬品)」ではなく、「バイオシミラー(バイオ後続品)」と呼びます。バイオシミラーは、複雑な構造をしているため、先行バイオ医薬品との同一性を示すことが非常に困難です。品質特性、有効性、安全性について、先行品との同等性や同質性を検証する臨床試験が課され、製造販売後にも、免疫原性の問題などの安全性プロファイルなどを調査するための製造販売後調査など、多くの検証が義務付けられています。

2015年に、「インスリン グラルギン(先行品製品名ランタス)」がインスリン製剤初のバイオシミラーとして発売され、当院でも採用しています。治療効果や安全性に関する問題は発生していません。2020年には、「インスリン リスプロ(先行品製品名ヒューマログ)」が発売され、安価で高品質な治療薬として、当院でも採用を開始しました。

最近は、ジェネリックを希望される患者さんも徐々に増えています。保険医療では、健康保険により医療費の1~3割が自己負担となり、残りは保険で支払われます。保険料は、もちろん税金で賄われているのですが、国の財政は赤字ですから、将来大人になるお子さんや、お孫さんに「つけ」を残して、将来支払ってもらう、ということでもあります。子供たちの未来の負担をちょっとでも減らすために、皆で医療費抑制に取り組みましょう。

糖尿病療養指導士&薬剤師 いっちー

 

※画像は素材写真です

『玄米ご飯』糖尿病療養指導士

カテゴリー: 糖尿病療養指導士 | 投稿日: | 投稿者:

今年6月の月刊糖尿病ライフ「さかえ」に、玄米食の勧めという記事が掲載されました。

『玄米は「天然の完全食」と呼ばれ、食物繊維、ビタミン、ミネラルなど多彩な栄養成分を実にバランス良く含んでおり、食後の高血糖を抑制する低GI食品としても大変注目されています。』
とあります。また、30歳~60歳で沖縄在住の肥満症・メタボ男性を対象に行った臨床研究において、主食(白米)のみを同エネルギー量の玄米に置き換えることで、食後高血糖、食後高インスリン血症、血管内皮機能不全、脂肪肝、肥満が改善し、動物性脂肪・ファーストフード依存が緩和されるという結果も紹介されています。

玄米は、もみがらを取り除いただけのもので
胚芽・ぬかがついています。胚乳だけのものが白米です。
胚芽とぬかには食物繊維・ビタミン・ミネラルが豊富です。

玄米ご飯は白米と同じように炊いてもいいの?と聞かれることも多いので、基本的な玄米ご飯の炊き方を紹介します。もちろん炊き方は1通りではないので自分に合った炊き方を見つけて下さい。

★玄米ご飯の炊き方
1、ボウルに玄米を入れ、水を注いだらサッと混ぜて水を捨てる。
2、再度水を注ぎ両手でお米をすくい上げて、手のひらですり合わせるようにもみ洗い(おがみ洗いとも言います)をして水を流す。2~3度くらい繰り返す。
3、たっぷりのきれいな水を入れ一晩浸水させる。
4、3をザルでしっかり水を切り、圧力鍋または炊飯器に入れる。
5、塩を一つまみ入れ、分量の水を入れ炊く。
*圧力鍋や土鍋で炊く場合の水加減は玄米2合の場合は水2+1/2カップが目安です。
(玄米と水は同じ計量カップを使用する。)
玄米の量が増えるに比例して水分量は少し減らします。
4合:4+1/3カップ、5合:5+1/4カップ

お好みで調節してください。

白米に比べて少し手のかかる玄米は、家族の中でも好き嫌いが分れるかと思います。玄米ご飯を多めに炊いて、1食分ずつ個包装にして冷凍しておくと便利です。
解凍する際には電子レンジも簡単ですが、時間はかかりますが炊飯器で保温している白米の隅に一緒に入れて解凍するとふっくらと炊きたてのような状態で食べることができるのでおすすめです。

健康にいいからといって無理に玄米ご飯を食べる必要はないと思います。玄米を食べ慣れている方でも、夏場は玄米が重いからと5分づきにしたり、白米にされている方もいらっしゃいます。
また、よく噛んで食べなければ不消化のまま排出され、胃腸の負担にもなりかねません。
「今、自分の身体に何が必要なのか?」自分の身体としっかり対話をすることも大切ですね。

引用:月刊糖尿病ライフ さかえ 6月号
糖尿病療養指導士 管理栄養士 S.N

免疫力を高めよう

カテゴリー: 糖尿病療養指導士 | 投稿日: | 投稿者:

朝晩、肌寒くなり体調管理が難しい季節に入りました。加えて、新型コロナウいルスやインフルエンザの感染も心配です。そんな心身の疲労を溜めやすいこの時期に、今日は免疫力について学びましょう。

免疫力とは?
私達の体には、身の回りに充満しているウィルスやほこりの有害物質から身を守ってくれる「免疫」機能が備わっています。生活習慣の乱れ、疲労、運動不足、ストレスが蓄積すると、免疫力は低下し、体が重く感じたり、風邪をひきやすくなるなどの異常をきたします。

免疫力を高める為にはどうしたらよいのでしょうか?
・適度な運動
適度な運動は筋力や心肺機能を高め、強い体を作ります。また、血液の循環も活発になるので、代謝がアップし、疲労物質を流してくれます。「やり過ぎない」のがポイントです。
・バランスのよい食事
特にタンパク質やビタミン、ミネラルが不足しないようにバランスよく栄養摂ることがおススメです。食べたり食べなかったり不規則な食事や偏食を続けると腸内環境が乱れ、健全な免疫力を維持できなる事もあります。
・十分な睡眠
睡眠は美容だけでなく、免疫にとっても重要です。1日8時間程度の質の良い睡眠時間を確保することに加えて、就寝、起床時刻が一定なことが理想です。難しければ起床時間を一定にすると体調をコントロールしやすいと言われています。
・ストレスを溜めない
ストレスは免疫力低下の一番の敵です。できるだけストレスを溜めないよう心掛けましょう。予定を入れすぎない、自分のできる事以外は考えない、など工夫しましょう。私は今、断捨離を行い、すっきりした居心地のいい空間づくりを挑んでいます。
・リラックスする
秋の夜長を有効に使って、1日のどこかでリラックスできる時間を作ってみましょう。スマホで時間を潰しがちですが、画面から出る光を就寝前に見ると、目や脳が疲れやすくなるとの報告もあります。照明や香りなど環境にこだわり、ブルーライトはそこそこに、あなたに合った極上のリラックスタイムを探してみて下さい。

継続できれば生活習慣が整い、心身共に健康な生活を手に入れることができるかもしれません。
コロナ禍の今年をきっかけに取り組んでみては如何でしょうか。

糖尿病療養指導士 看護師 H・M

運動のメリットについて

カテゴリー: 糖尿病療養指導士 | 投稿日: | 投稿者:

今日は運動のメリットについてお話しいたします。

・食後に運動する事で血糖値の上昇を抑えることができる。
・朝20分のウィーキングで1日の集中力を上げることができる。
・学習前に運動する事で記憶力が向上する。
・習慣化されたウォーキングは認知症の予防につながる。
・ややきつい程度の有酸素運動を行う事で慢性的な疼痛を軽減させる作用がある。
・運動後、ストレス軽減され、ポジティブな思考になりやすい。

運動する事で脳内や体内でこんなにたくさんメリットがあります。

コロナ渦、猛暑など様々な理由で運動をする機会が少なくなっていると思います。
最近では、こまめな運動を分けてたくさん行う人と、もとまった時間運動を行う人、実際行った運動の時間が同じであれば効果に大きな差がないと言われています。
日々の生活を工夫して、エレベーターを使わずに階段を使う。階段を早足で上がる。近所への外出は車を使わず歩いてむかう。仕事の合間に少しだけ体を動かすなど、各々の生活にあった形で運動する機会をつくっていただけたらと思います。

感染症や熱中症など注意しながら心身ともに健康な体づくりをしていきましょう。

糖尿病療養指導士 理学療法士 Y .K

 

糖尿病と夏バテ

カテゴリー: 糖尿病療養指導士 | 投稿日: | 投稿者:

「夏バテ」とは、真夏の屋外の気温や湿度と、空調の効いた屋内との気温や湿度の差を繰り返し感じることなどによって、自律神経のバランスが崩れ、体温調節が上手く出来なくなったり脱水や食欲不振、胃腸障害などを起こす体調不良のことをいいます。

食欲がないからといって、食べやすいそうめんやそばなどの麺類ばかりになると栄養状態や血糖コントロールの悪化に繋がります。主食だけでなく、タンパク質やビタミン・ミネラル類を豊富に含んだおかずも摂り、主食・主菜・副菜を揃えたバランスの良い食事を心がけましょう。豚肉やうなぎ、まぐろ、玄米などに含まれるビタミンB1は疲労回復に効果があり、梅干しや酢、レモンなどに含まれるクエン酸は疲れの原因になる乳酸の発生を抑えてくれます。

また、適度な運動を取り入れることで血流が良くなり、運動で上手に汗をかくことで体温調節もスムーズにできるようになります。糖尿病の方には食後の運動が効果的ですが、暑いときに気合を入れて運動しても調子を崩すことがあります。涼しい早朝や夕食後に運動し、体力を落とさないようにしましょう。屋内でもできる運動やストレッチがおすすめですが、屋内でも熱中症は起こるので無理をせず、こまめに水分補給(水やお茶で1日1~1.5L程度)をし、不調を感じたらすぐに休みましょう。

その他にも良質な睡眠、規則正しい生活などが大切です。
夏の疲れを早めに予防、対策し夏バテせず良い夏をお過ごしください。

糖尿病療養指導士 管理栄養士 M.S