足を守るために~糖尿病療養指導士より~

カテゴリー: 糖尿病療養指導士 | 投稿日: | 投稿者:

糖尿病の合併症の中に神経障害があります。神経障害が発症すると、足にしびれ感があったり、感覚が分からず痛みや熱さ・冷たさを感じにくくなります。そのため気付かないうちに足に傷ができ、潰瘍につながる場合があります。足潰瘍の予防は、普段の血糖コントロールやフットケアが中心になります。

伸びた爪は怪我につながるため、こまめに手入れをしましょう。爪切りは、ニッパーや爪やすりで「スクエアオフ」に整えるのが正しい切り方です(図)。

硬くて切りにくい爪は、無理に自分で切らずに家族や医療機関で処置してもらいましょう。深爪には注意しましょう。

<靴の選びかた>
靴が足にあっていないと、靴ずれの原因や、蒸れやすい材質だと、みず虫ができやすくなります。
★ポイント
●つま先がゆったりした、足全体にフィットするものを選ぶ
●ウォーキングタイプや靴底にクッションのあるものがよい
●靴を履く前に小石など異物が入っていないかを確認する
●一日の中で最も足が大きくなる夕方に選ぶ
●新しい靴は長時間履かずに徐々に慣らす

<靴下の選びかた>
ケガの防止のため、素足を避け、靴下を必ず履くようにしましょう。
★ポイント
●綿やウールなど通気性のよいものを選ぶ
●サイズのあったもの、足を締めつけ過ぎないものを履く
●出血に気付きやすい白色のもの
●毎日履き換えて清潔を保つ
●ぬれたときは早めに履き換える

何かおかしいと思ったら、医療機関を早めに受診して頂くことが、足を守るためには重要です。

当院にはフットケア外来があります。糖尿病の方はもちろん、糖尿病や爪の保険対象病名のない方、巻き爪や爪が厚くて切れない方、痛みのある方、自分で爪を切ることが難しい方、ウオノメやタコがある、足裏がガサガサして気になる方、など悩んでいる方を対象にフットケア研修を受けた看護師が専門的に処置を行っています。

予約制:月(午後)・木(午前・午後)、相談も承っています。お気軽にどうぞ。

糖尿病療養指導士 看護師 T