カテゴリー別アーカイブ: 栄養科

栄養科通信114~野菜ジュースの栄養って・・・?~

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image001栄養指導をしていると、野菜不足の人が多いことに気がつきます。朝はパンとコーヒー、昼はうどん、夕はご飯と唐揚げと野菜サラダ、なんてよくある1日の食事内容ですよね。夕食にサラダを食べているので自分では野菜を食べたつもりになっていますが、よく考えると朝食にまったく野菜が含まれておらず、昼食も申し訳程度のねぎがうどんに乗っているだけ。と言うことになり野菜不足と言えます。そこで話に登場するのが野菜ジュース。「1本で○g分の野菜が摂れる」、「1日分の野菜がこれ1本でOK」などといったキャッチコピーで多くの種類が販売されていますが、果たして野菜ジュースを飲めば野菜を食べるのと同じ効果があるのでしょうか?
まず、“野菜ジュース”と名乗れるのは野菜汁が100%のものだけです。(食塩の添加はOK)

野菜汁100%・・・野菜ジュース
果汁50%+野菜汁50%のもの・・・ミックスジュース
野菜汁(果汁)が10%〜100%未満のもの・・・○○%○○果汁入り飲料
野菜汁(果汁)が0〜10%未満のもの・・・清涼飲料水や炭酸飲料

市販の野菜ジュースの多くは、「濃縮還元」という製法によって作られています。「濃縮還元」とは、搾った野菜汁に加熱などの方法で水分を飛ばして4~6倍程度まで濃縮後冷凍し、使用時に水を加えて元の濃度に戻すという製法です。保存がきき、かさが減るため運搬費が安く済むというメリットがあり、広く用いられています。なので、野菜汁100%といっても完全に野菜だけでできているわけではなく、水が加えられています。このような濃縮をせずに、野菜汁だけでできている商品は「ストレートジュース」と表示されています。味や風味は断然こちらのほうが上ですが、商品ですから殺菌のためには加熱処理をしなくてはなりません。
このように野菜ジュースができるまでには、濃縮や殺菌のために加熱されています。すると熱に弱い酵素は失活し、ビタミンCは激減してしまいます。つまり、野菜ジュースや果汁のジュースでは酵素とビタミンCは期待できません。ただし、ビタミンC入りと書かれているものはビタミンCを添加しているものもありますので、もしジュースからビタミンCを取りたい場合は表示をよく見て選んでください。生野菜や生の果物で作られたジューススタンドのフレッシュジュースや、自宅でミキサーで作ったスムージーなどは加熱処理していないのでビタミンCは残ります。反対に熱に強いリコピンやβカロテンは野菜ジュースにしてもしっかり残っているようです。
そしてもう一つ、本物の野菜とは決定的に異なるのが食物繊維です。食物繊維には「不溶性」と「水溶性」の2種がありますが、野菜を絞ってジュースになる段階で、飲みやすくするために搾りかすである「不溶性食物繊維」を取り除いてしまします。一方、水に溶ける性質を持つ「水溶性食物繊維」は、野菜の水分にも溶けているため、ジュースになってもある程度は残っていると思われます。しかしながら、国民生活センターの調べによると、「1本で1日分の野菜を使用」などと表示された野菜ジュース類の多くは、厚生労働省が推奨する1日の野菜摂取量350gを下回る量の栄養素しか含んでいないことが成分分析でわかっています。これは、野菜350gを「原料」としているだけであって、栄養素もそのままという訳ではないのです。

このように野菜ジュースは野菜そのものとは違いますから、あくまでも補助的なものと位置づけましょう。野菜ジュースを飲んだからと安心せずに、例えば野菜ジュースは野菜のおかずの小鉢 1 皿程度と考えるなどして、食事に上手にとり入れていくのが賢い利用方法です。そしてジュースを飲むのと本物の野菜を食べるのとでは、咀嚼の面でも当然まったく違います。野菜をよく噛んで食べることにより消化・吸収が良くなりますし、食欲を抑えたり、満腹感が得られる効果もあります。よく噛むほどダイエット効果も高まります。上手に野菜ジュースを利用しましょう。

管理栄養士  A子

栄養科通信vol.113「ノロウイルスに注意」

カテゴリー: 栄養科 | 投稿日: | 投稿者:

冬場になると流行するノロウイルス。感染すると、激しい下痢や嘔吐、発熱などの症状が表れます。感染する主な経路として

①感染者の糞便や吐物からの二次感染

②カキなどの2枚貝を生または加熱不十分で食べること

などが挙げられます。「ノロウイルスといえばカキ」というイメージをもたれている方も多いのではないでしょうか。しかし実際の感染はほとんどがヒトからヒトへの感染のようです。ノロウイルスに感染した人の糞便や吐物の処理をするときは、必ず使い捨て手袋やマスクを着用し、処理後は石鹸で念入りに手洗いをして二次感染を防ぎましょう。ノロウイルスは乾燥すると、空気中に舞い上がり、口に入って感染することがあるため乾燥する前に処理してしまうことが大切です。通常のアルコール消毒では効果がないため、便、吐物の処理後は市販されている塩素系消毒剤(ハイター、ブリーチなど)を0.1%の濃度に薄めて消毒します。

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また、ノロウイルスはカキやその他の2枚貝の中腸線という黒っぽく見える器官に取り込まれています。そもそも、なぜ2枚貝がノロウイルスを体内に取り込んでしまうのでしょうか。

①ノロウイルスに感染している人間の糞便や吐物がトイレから下水処理場へ流れる。

②下水処理場で完全に除去しきれなかったノロウイルスが海に流れ出る。

③2枚貝が餌のプランクトンと一緒に、ノロウイルスも吸い込んでしまう。

そしてその汚染された2枚貝を加熱不十分で食べると感染する恐れがあります。サザエなどの巻貝やアワビなどの1枚貝の生食で感染がほとんど起きないのは、プランクトンではなく海藻を餌としているため、海水を大量に吸い込むことがないためです。

ノロウイルスは熱に弱いので、食べる際は中心温度が85~90℃90秒以上で加熱すれば死滅すると言われています。生食用のカキは、保健所の指定したきれいな海域で育てられていますが、ノロウイルスが全くいないということではありませんのでご注意を。海のミルクと呼ばれるカキにはビタミン、ミネラル、アミノ酸が多く含まれています。十分加熱して冬の味覚を楽しみましょう。気温の低い日が続きますので、こまめに手洗いうがいをして、ノロウイルスや風邪から身を守りましょう。万が一症状が出た場合には、すぐに医療機関を受診しましょう。

栄養科 A.T

第87回糖尿病料理教室開催報告

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12月3日(土)、倉敷生活習慣病センターにおいて『第87回糖尿病料理教室』を開催しました。世界旅行をテーマに行っている料理教室の第5回目は寒い冬にピッタリなロシアです!ロシアの代表的な家庭料理であるボルシチや保存に適するピクルス。ピロシキは食パンを三角に折って肉をはさんで焼き目を付け、揚げずに作りました。
クリスマスらしくピンクグレープフルーツとゼロカロリーのサイダーを使ったカクテルで乾杯!し、楽しく今年最後の料理教室を終えることができました。
次回は来年2月4日開催です。世界旅行はドイツに向かいます。来年も『美味しく、楽しく、安心』な糖尿病料理教室が開催できるよう計画していますので、皆様お誘いあわせの上、是非ご参加下さい。

❤デザートタイム❤
ブリヌイとはロシア版のクレープのようなものです。ツナやチーズ、生ハムなどを巻いて食事として食べることもあります。今回は旬のりんごをコンポートしてデザートとして頂きました。

◎本日のメニュー◎
●ピロシキ風:炒めたミンチ肉が飛び出ないように食パンの端をフォークでギュっととじるのがポイントです。
●ボルシチ:ビーツを使う事で綺麗な赤いスープになります。サワークリームを添えてさっぱりとした味わいに。
●クリスマスサラダ:はちみつの代わりにマービーを使ったドレッシングでカロリーダウン。
●ピクルス:彩り良く盛り付けたピクルスは保存がきくので寒い冬にもおすすめ。箸休めにどうぞ。
●カクテル:砕いたマービー飴でコップのふちをキラキラ★とデコレーションしてクリスマス気分up。
●ブリヌイ:少しモチモチした生地で水切りヨーグルトとりんごのコンポートを巻いてメープルシロップと共に。

計584kcal、タンパク質23.4g、脂質20.5g、炭水化物80.2g(糖質72.9g、食物繊維7.3g)塩分2.6g
※メニューご希望の方は倉敷生活習慣病センター受付にてお訊ね下さい。

栄養科 管理栄養士(糖尿病療養指導士) A子

栄養科通信vol.112 『食事はまず心を整えて』

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syokuji 忘年会やクリスマス、年末年始と何かと気ぜわしい12月。食べ過ぎ、飲みすぎに注意したい時期でもあります。
フィンランドの研究ですが、糖分の多い清涼飲料、デザート、ポテトチップス類、加工肉などを多量に摂取している中高年男性はうつ病の発症が増える傾向にあったとういう結果が出ています。食事の内容は体だけではなく心にも影響してしまいます。
場の雰囲気が楽しくてお酒が進む、美味しい料理についつい手が伸びる…といった時もあれば、イライラして甘いものをむさぼり食べる、嫌なことがあったから気分を紛らわすためにお酒を飲む…といったマイナスな気持ちに流される事もあると思います。
心と食事は密接に関係しており、健康な心があるからこそ楽しく食事ができると言っても過言ではありません。
では、心を健康な状態にするにはどうすればいいのでしょうか?それは現代社会を生きる人々の1番の悩みかもしれませんが、そのヒントをくれる本を今回は紹介したいと思います。

『反応しない練習』著者:草薙龍瞬 KADOKAWA出版 です。
僧侶である著者がブッダの教えを引用しながら悩みを消す方法を指南しています。
ブッダの教えとは『心のムダな反応を止めることで、いっさいの悩み・苦しみを抜ける方法』のことです。これはヨガや瞑想に通ずるものでもあります。
生きていると悩みはつきものです。悩みを消そうとするからまた新しい悩みが出てきてしまいます。
悩みを消そうとするのではなく、「理解」する。そして合理的に考える。
そして、
・余計なことを判断しない。どんなときとも、自分を否定しない。
・不満やストレスといった「マイナス感情」で苦しまない。
・他人の視線を気にせずに、自分らしく生きる。
・勝ち負けや優劣にこだわってしまう性格を、もうやめる。
・心から納得いく人生を、ここから目指す。
といった内容がわかりやすく書かれています。
私たちは日々、誰かの言った言葉やSNS、メディアの情報などの自分の外側の事や、とりとめのない妄想などに反応して一喜一憂してしまいます。まずはその反応を受け止め理解する。それだけの行為でも気持ちの持ちようが変わってくると思います。
心身ともに健やかに、美味しい食事を楽しくいただき素敵な2017年を迎えましょう。

P.N S.N

栄養科通信vol.111「ユニバーサルデザインフードを上手に活用しましょう」

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ある日、高齢の患者さんのご家族から、「食べ物を噛むことや飲み込むことが難しく、食事が進みにくいため、在宅で食事をさせるのが不安です。」という相談を受けました。このような在宅で介護をされる方はまず、かかりつけの病院を受診して、嚥下の状態を診察してもらい、適した食事の形態を知ることが一番重要となります。しかし、嚥下しやすい食材の調理方法や介護食の作り方などがインターネットで簡単に手に入るようになったとはいえ、毎日手作りで適した固さや形状の介護食を作るのは大変だと思われる方も多いのではないでしょうか。そういった方が手軽に利用できる市販品の介護食として「ユニバーサルデザインフード」があります。ドラッグストアやスーパーマーケットで購入でき、高齢者や病気療養中の患者さんなど「噛む力」「飲み込む力」が弱っている方に向けた調理済み食品です。「硬さ」や「粘度」の規格により4区分に分け表示し、食べやすさに配慮しています。
そもそもユニバーサルデザインとは、文化・言語・国籍の違いや老若男女といった差異、障害の有無を超えて多くの人にとって使いやすい施設・製品・情報の設計のことをいいます。食事の分野でも、介護用加工食品として、日本介護食品協会が「ユニバーサルデザインフード」を作成しました。
規格は、軟らかさや滑らかさによって「区分1:容易に噛める」「区分2:歯ぐきでつぶせる」「区分3:舌でつぶせる」「区分4:噛まなくてよい」の4つに区分され、数字が大きいほど軟らかくなります。各商品のパッケージには、ユニバーサルデザインフードのロゴマークと区分数値、区分形状が表示されています。この他にも飲み物や食べ物に加え混ぜるだけで簡単に適度なとろみをつけることが出来る、とろみ調整食品もあります。

●区分1 容易に噛める
噛む力の目安:かたいものや大きいものはやや食べづらい
飲み込む力の目安:普通に飲み込める

●区分2 歯ぐきでつぶせる
噛む力の目安:かたいものや大きいものは食べづらい
飲み込む力の目安:ものによっては飲み込みづらいことがある

●区分3 舌でつぶせる
噛む力の目安は:細かくてやわらかければ食べられる
飲み込む力の目安:水やお茶が飲み込みづらいことがある

●区分4 噛まなくてよい
噛む力の目安:固形物は小さくても食べづらい
飲み込む力の目安:水やお茶が飲み込みづらい

このように噛む力や飲み込む力によって区分されており、形状が分かりやすくなっています。咀しゃくや嚥下状態にあったユニバーサルデザインフードをみつけて、毎日の食事が楽しくなるように活用してみるのもいいですね。何を選んだらよいかわかりにくい、低栄養や食事が進まないなど、お困りの際は当院管理栄養士までお気軽にご相談ください。

栄養科 管理栄養士 K.M

第86回糖尿病料理教室開催報告

カテゴリー: 栄養科, お知らせ | 投稿日: | 投稿者:

%e5%bc%81%e5%bd%93%e5%86%99%e7%9c%9f 10月1日(土)、倉敷生活習慣病センターにおいて『第86回糖尿病料理教室』を開催しました。世界旅行をテーマに行っている料理教室の第4回目は中国薬膳です!
今回は初の試みとして料理教室の後に運動教室を行いました。
料理の1つひとつに、薬膳としての効能があるとされる食材をバランスよく盛り込んだ、体に優しく、美味しいお弁当が出来ました。
また、今回は副菜5つのうちから3つを選んで頂く、楽しいメニューとなりました。
次回は12月3日開催予定です。次の旅先はロシアです☆寒い冬に、温かいロシア料理はいかがでしょうか?お気軽にご参加お待ちしております。

❤デザートタイム❤
中華スイーツといえば杏仁豆腐!ということで、杏仁豆腐の上に、いちじくとキウイのフルーツゼリーをのせて、彩り鮮やかな二層の寒天を作りました。

☆運動教室☆
理学療法士より運動についての講義を聞いた後、音楽に合わせた楽しい運動を行いました。
食事前後と運動後、血糖値を測定することで、食後の運動で血糖値が下がることが実感できた患者さんもおられました。

◎本日のメニュー◎
○二色おにぎり:楊貴妃も食べていたと言われる黒米と、食物繊維たっぷりのもち麦を使って、2色のおにぎりに。
○鯛の八角香り焼き:中華料理の香辛料として知られる八角が入った液に鯛を漬け込み、香り良く仕上げました。
○大豆ミートの酢豚風:肉よりもカロリーが約1/4カットでき、良質な蛋白質が摂れる大豆ミート。今回は酢豚風で。
○手作り水餃子:手作りの皮でえびとにらをたっぷり包みました。苦労した分美味しいです。
○塩麹ドレッシングのサラダ:手作りの塩麹をドレッシングにしてサッパリと野菜を頂きます。
○小松菜のタカキビ和え:雑穀のタカキビをお浸しに入れることで楽しい食感に。
○セロリとしめじのオイスターソース炒め:苦手な人も多いセロリを、オイスターソースで炒めて食べやすく。
○さしみこんにゃく甘酒味噌かけ:滋養強壮に良いとされる甘酒を使った味噌だれを作りました。
○とうもろこしとうふ:とうもろこしをくず粉で練って、まったり濃厚なとうふに仕上げました。
○薬膳スープ:薬膳らしくクコの実を散らし、彩り良く仕上がりました。
○フルーツ杏仁豆腐:フルーツと杏仁豆腐のコラボレーションが美しくて美味しいデザートです。

計550kcal(たんぱく質24.3g、脂質12.7g、炭水化物89.3g(糖質81.1、食物繊維8.2g)、塩分2.6g)
※メニューご希望の方は倉敷生活習慣病センター受付にてお訊ね下さい。

栄養科 管理栄養士 K.M

栄養科通信vol.110 「セカンドミール効果」

カテゴリー: 栄養科 | 投稿日: | 投稿者:

%e3%83%96%e3%83%ad%e3%82%b01みなさんはセカンドミール効果という言葉を聞いたことがありますか?セカンドミール効果とは、1日の中で最初に食べる食事(ファーストミール)=朝食が、次に食べる食事(セカンドミール)=昼食以降の血糖値に影響を及ぼすという理論です。

もともと私たちの体は、食事を摂ると血糖値が上がりインスリンと呼ばれる血糖値を下げるホルモンが分泌されます。しかし、血糖値が急激に上がってしまうとインスリンが多く分泌されてしまうことがあり、糖質を脂肪に変える働きが過剰になり太ってしまう原因になります。血糖値がゆっくり上昇するようになると筋肉や脳でのエネルギー利用が適切になされ、糖質を過剰に脂肪に変えることはなくなります。つまり糖質が脂肪に変換されにくくなるので太りにくくなるということです。そのため血糖値を急激に上げないことが重要になってきます。セカンドミール効果がある食品は血糖値の急激な上昇も防いでくれます。

  • セカンドミール効果のある食品…大麦、海藻類、キノコ類、ごぼう、オクラ、納豆、こんにゃく等

主に食物繊維を多く含む食品が挙げられます。%e3%83%96%e3%83%ad%e3%82%b02

食物繊維には、水に溶けない「不溶性食物繊維」と水に溶ける「水溶性食物繊維」がありますが、特にセカンドミール効果を期待するならたくさん摂りたいのは水溶性食物繊維です。粘度の高い水溶性食物繊維は、胃から小腸へと食物が移動する速さと小腸での糖質の消化の速さを遅らせてくれる為、糖の吸収が穏やかになるのです。

そして、水溶性食物繊維をどの食品よりもたくさん含んでいるのが大麦です。大麦に含まれる水溶性食物繊維(β-グルカン)の働きでより高いセカンドミール効果が期待できます。国内外の様々な研究により、朝食で大麦を食べた人は血糖値が上がらない状態を一日中キープできることも分かっているそうです。

昼食や夕食にセカンドミール効果のある食品を食べても次の食事に効果が期待されるという研究結果もありますが、一番効果がありオススメなのは、朝食に食べることです。

上手に血糖値をコントロールすることで太りにくく健康的な食生活を送ることができます。みなさんも、セカンドミール効果のある食品をとり入れた食事作りをしてみてはいかがでしょうか?

管理栄養士 M.S

外食の注意点~糖尿病療養指導士より~  

カテゴリー: 栄養科, 糖尿病療養指導士 | 投稿日: | 投稿者:

糖尿病では食事療法が重要であるとはわかっていても、食事は毎日のことで、実際に糖尿病治療を20160912考え栄養バランスを考慮した食事を作ることは大変なことです。職場にお弁当を持っていったりするのもいいけれど、たまには付き合いや息抜きで外食したいこともありますよね。忙しくて料理をしている暇がないので、どうしても外食が多くなりがちという人もいるかと思います。
糖尿病の食事療法では血糖コントロールが最も重要で、血糖値を急に上げない食事メニューにする、食べ過ぎに気を付けるなど、外食でも気をつけたいポイントは基本的には同じです。外食の場合は実際に何が入っているのか詳細までは分かりづらいため、自分が食べても良いおよその量を把握しておくことが大切です。

<主な外食メニューのおおよそのカロリー>
●牛丼(並盛)     480~720kcal    ●ラーメン      400~480kcal
●カレーライス     560~720kcal    ●天ぷらうどん    400~480kcal
●チャーハン      560~720kcal    ●ミートスパゲッティ 560~720kcal
●からあげ弁当     720~880kcal
●にぎり寿司(10貫  400~560kcal
(参考:糖尿病食事療法のための食品交換表第7版)

男性で1食500~600kcal、女性で500kcal以内のメニューを選ぶようにしましょう。
日頃、自分が食べる量を把握しておき、余分な分は残す勇気が大切です。オーダーの時に「ごはんを少なめに」と頼むことができたらベスト。揚げ物などは衣を除いて中身だけ食べるなどの一工夫も大きな効果があります。麺類のときは、ラーメン+チャーハンやうどん+おにぎりなどの糖質の重なりは高血糖を起こしやすいため要注意!
上手に残して、外食をする日は他の2食でなるべく野菜や海藻などで食物繊維を摂って調整するように心がけましょう。
また、外食時の目安とするためには、なるべく家でも自分で料理をして感覚をつかむことが大切です。自分で食材に触れ、食品交換表を見ながら食材の分量を量ってみると、食材の1単位の分量が自然と頭に記憶されて、調味料の分量や最適な味付けも舌が覚えてくるようになります。
また、現在では栄養成分表示をしているお店や外食のカロリー本もあるため、外食するときは参考にしてみてくださいね。

糖尿病療養指導士  管理栄養士 H.S

栄養科通信vol.109 「食中毒に要注意!」

カテゴリー: 栄養科 | 投稿日: | 投稿者:

9月に入りましたが、まだまだ暑い日が続いていますね。この時期に最も気をつけたいのが食中毒!涼しくなっても油断大敵です!6月15日より岡山県全域に食中毒注意報が発令されています。夏場は腸管出血性大腸菌(O-157など)やカンピロバクターなどの細菌性食中毒、冬場にかけてはノロウイルスなどのウイルス性食中毒に注意が必要です。家庭での食中毒予防は、食品を購入、調理、食べるまでの過程で、どのように細菌を「つけない」「増やさない」「やっつける」を実践していくかがポイントです。image002
(1)買い物
• 消費期限を確認する
• 肉や魚などの生鮮食品や冷凍食品は最後に買う
• 肉や魚などは汁が他の食品に付かないように分けてビニール袋に入れる
• 寄り道をせずまっすぐ自宅に帰る
(2)家庭での保存
• 冷蔵や冷凍の必要な食品は、持ち帰ったらすぐに冷蔵庫や冷凍庫に保管する
• 肉や魚はビニール袋や容器に入れ、他の食品に肉汁などがかからないようにする
• 肉、魚、卵などを取り扱うときは、取り扱う前と後に必ず手指を洗う
• 冷蔵庫は10℃以下、冷凍庫は-15℃以下に保ち、詰めすぎない(詰めすぎると冷気の循環が悪くなる)
(3)下処理、調理
• 調理の前に石けんで丁寧に手を洗う
• 野菜などの食材を流水できれいに洗う(カット野菜もよく洗う)
• 生肉や魚などの汁が、果物やサラダなど生で食べるものや調理の済んだものにかからないようにする
• 生肉や魚、卵を触ったら手を洗う
• 包丁やまな板は肉用、魚用、野菜用と別々にそろえて使い分けると安全
• 冷凍食品の解凍は冷蔵庫や電子レンジを利用し、自然解凍は避ける
• 冷凍食品は使う分だけ解凍し、冷凍や解凍を繰り返さない
• 肉や魚は十分に加熱。中心部を75℃で1分間以上の加熱が目安。
• 使用後の調理器具やふきんは熱湯で殺菌し、しっかり乾燥させる
(5)食事image004
• 食べる前に石けんで手を洗う
• 清潔な食器を使う
• 作った料理は、長時間、室温に放置しない
(6)残った食品
• 清潔な容器に保存する
• 温め直すときも十分に加熱
• 時間が経ちすぎたものは思い切って捨てる
• ちょっとでもあやしいと思ったら食べずに捨てる

嘔吐や下痢が数日続くようなら、早めに医療機関を受診しましょう。家庭内に食中毒原因菌を「持ち込まない」「広げない」ことも大切です。

栄養科 H.S

第85回糖尿病料理教室開催報告

カテゴリー: 栄養科, お知らせ | 投稿日: | 投稿者:

料理  8月6日(土)、倉敷生活習慣病センターにおいて『第85回糖尿病料理教室』を開催しました。世界旅行をテーマに行っている料理教室の第3回目はニューヨーク料理です!
ニューヨーク料理と聞いてもピンとくるものが少ないと思いますが、ニューヨークは様々な文化や民族が集まった『流行最先端の地』ということで、色々な料理を集めたおしゃれなワンプレートランチに仕上げました。
ニューヨークチーズケーキはヨーグルトやマービーを使いカロリーを抑えながらも美味しい出来上がりになりました。
次回は10月1日開催です。料理教室と運動教室を1部と2部に分けて行います。
料理教室では『薬膳』をテーマに弁当を作りたいと思います。
今まで参加されたことのない方も気軽にご参加をお待ちしております。

❤デザートタイム❤
ニューヨークのデザートといえば、NYチーズケーキ!ですが、高カロリーなイメージはありませんか?今回はクリームチーズの代わりにヨーグルトを使うことで、1単位(80kcal)に仕上げました。

●本日のメニュー●
◎パンケーキサンド:パンケーキは好きな顔を描いて可愛く♪水切りヨーグルトを使ったソースでさっぱりとした味付けです。
◎クスクスサラダ:クスクスという小さなパスタをスパイスを効かせたサラダにしました。
◎きゅうりの寒天寄せ:スライスしたきゅうりをかご編みし、型抜きした人参やオクラと一緒に寒天で固めて涼しげな一品に。
◎ズッキーニのポタージュ:旬のズッキーニと玉ねぎをじっくり蒸し煮して塩こしょうだけで美味しいポタージュに。
◎NYチーズケーキ:チーズケーキにアイスやフルーツを盛り付けておしゃれなデザートに。

計600kcal
たんぱく質24.5g、脂質26.0g、炭水化物71.4g(糖質62.8g、食物繊維8.6g)、塩分2.4g
※メニューご希望の方は倉敷生活習慣病センター受付にてお訊ね下さい。

栄養科 管理栄養士 M.S