お薬残っていませんか?

カテゴリー: 薬剤部 | 投稿日: | 投稿者:

服用されないで残った薬を「残薬」と呼んでいますが、その残薬の年総額は475億円と推計されるそうです。(4/8朝日新聞デジタルより)。

私たち病院の薬剤師の仕事の一つとして、入院時に普段から服用されている薬を持参していただき、鑑別、20150421服薬状況を確認するという作業がありますが、その時に、薬が飲めずに残っていることが判明するケースも時々あります。飲めていない理由を伺ってみると、
「昼はいつも忘れてしまうからたくさん残っとる」(→飲み忘れ、外出時に携帯忘れ)
「胃が悪くなるような気がして飲んでないけど先生には言ってない」(→副作用の可能性)
「わしは薬なんてもともと飲んでいない」(→認知力低下の可能性)
などなど。他にも「嚥下機能の低下」、「薬が多すぎる」、「効果が感じられない」なども理由になると思います。薬を飲むのは毎日のことだから、結構大変ですよね。でも医師が処方した通りに飲めていないことで病状が悪化するのも心配。

そこで、もし、飲めていない薬がたくさんある場合は、ぜひ、医師や薬剤師に相談してください!!
「せっかく先生が出してくれているのに悪いから」と医師に遠慮されるかもしれませんが、
実際に薬が飲めているかどうかは、治療をしていく上で重要な情報となりますし、
相談することで、例えば飲み忘れの少ない朝に薬をまとめるとか、同じような効果の違う薬に変更する、錠剤から粉薬に変更するなど、飲めない理由を解決できるケースも十分あると思います!
患者さんができるだけストレスなく必要な薬を適切に服用して治療を継続するお手伝いをしていきたいと思いますので、気軽に相談してくださいね(^^)

薬剤部 きむ