湿布薬の処方枚数について

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「痛いところがたくさんあって湿布を出来るだけ多く貰えないかしら。」

以前であれば一度に10袋…20袋と処方されていた湿布薬ですが、2016年4月から処方枚数に制限ができました。

これは、1回の処方につき湿布薬は70枚までというルールです。なぜ、このようなルールが出来たのでしょうか。現状の問題点として、1回に70枚以上の湿布薬が処方されている患者さんの人数は月に30万人を超えていました。そこで、処方枚数の制限により年間数十億円の医療費削減が期待できるそうです。…数十億円って凄いですね!!!!!!!(◎-◎;)

そもそも湿布薬は肩こりや腰痛など汎用性が高く、家に常備しておいても困らないという理由から、必要以上に処方されてきたことが考えられます。このルールにより、医療費削減と併せて、医薬品の適正使用に繋げていきたいですね。

ただし、貼る場所がたくさんある場合や通院が困難等、細かい決まりはありますが、医師が必要と判断した場合は70枚以上処方が可能です。詳しくはお近くの薬局や医療機関にお尋ねください。

 

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