耳鳴りの鍼灸治験例

カテゴリー: ヘイセイ鍼灸治療院 | 投稿日: | 投稿者:

鍼灸先日、耳鳴りの症状を訴えて60歳代女性の方が来院されました。この患者さんは5年前にもめまい、耳鳴りで鍼灸治療を受けて症状が改善されたので、今回は耳鳴りが現れてすぐに来院してくれました。症状が現れたきっかけは、補聴器を1日中着けたことでした。今まで補聴器を使用し、たことがないので、初めて試しに使ってみましたが、不慣れで音量を上げ過ぎたのではないかと反省していました。
患者の体質は元々肝腎陰虚があり、今は春の季節で、陽気が上昇する時期です。陰虚の体質に慣れない騒音の刺激を受けて、肝陽の過剰上昇によって耳鳴りが起こしたのだと考えました。
これに対して、太衝(たいしょう)、然谷(ねんこく)、復溜(ふくりゅう)、湧泉(ゆうせん)などのツボを使って肝腎の陰を補うとともに肝陽の亢進を抑え、下関(げかん)、足三里(あしさんり)、内関(ないかん)、気海(きかい)などのツボを使って、騒音のストレスによって起こした気血の乱れを整えることにしました。
2回目の治療後には症状が軽減しました。とくに治療翌日は耳鳴りが治まり、気分もすごく良かったということです。現在も治療を継続されています。
今回は早めに来院して下さったこともあり、とても早い段階で効果が現れてくれました。

ヘイセイ鍼灸治療院 鍼灸師 M.K