いつも頼られる訪問看護ステーションを!

カテゴリー: 訪問看護ステーション | 投稿日: | 投稿者:

先月、経験した事例を紹介しましょう。
訪問看護毎週二回、訪問看護で入浴をしているMさん。脳梗塞の既往があり、また認知症が進んできていますが、妻の献身的介護で穏やかに過ごされていました。いつも通りに訪問に行くと椅子に座っていましたが、顔や姿を見るとすぐに何かが違うのを感じました。妻は接客中で、本人は認知症があるため、はっきりした事がわかりません。体温、血圧、脈などを測定しながら観察していくと、妻から「二日前に転んで頭を打った。昨日からよだれが出て、体が傾く」と。確かに椅子に座っていても、いつもより傾きが強く、片側の口角からよだれが出ていました。意識はあり会話は成立しますが、打撲による硬膜下血腫か脳卒中の症状かもしれないと考え、受診を促す事にしました。ケアマネージャーに連絡を入れ、介護タクシーと救急外来への連絡を依頼し、介護タクシーが来る間、念のため入院の用意を手伝いました(今飲んでいる薬を忘れやすいので注意をしましょう)。
介護タクシーが到着し、見送りました。主治医が診察となり、脳梗塞で即入院し治療が始まりました。妻からは「ありがたかったわ。何回入院しても気が動転してしまう」と感謝の言葉をもらいました。
訪問看護では、定期訪問以外に緊急で呼ばれる事も多く、緊急受診するケースもあります。いかに異常を早く感じ判断し、手配するかも、この手にかかっています。いつでも頼られる訪問看護でありたいと思っています。

訪問看護 Oちゃん