糖尿病の食事療法では栄養バランスが大事です。理想的には1日に30品目をとるといいとされますが、現実にはなかなか困難です。食品を選ぶキーワードは「オサカナスキヤネ」。これは語呂合わせで、この8種類の食品を1日のうちどこかで食べるようにすれば色々な食品をとることができ、栄養バランスもよくなります。あれを食べてはいけない、これは気を付けた方がいいなど食品選びをしているとストレスになり、糖尿病には好ましくありません。食事というのは、作るにしても食べるにしても楽しむことが大切。食事療法ではなおさらその心がけが効果を高めます。
〈オサカナスキヤネ}の食品とその効用
オ=お茶 渋み成分のカテキンには血糖を下げる作用あり。抗菌作用で糖尿病の大敵、歯周病を予防してくれる。特に緑茶が良い。
サ=魚 青魚に含まれるn-3系の脂肪酸は、脂肪の燃焼を促進して、肥満を防ぐ。体脂肪量を低下させる効果もあり。
カ=海藻 糖の吸収を遅らせる食物繊維が豊富。低カロリーでミネラル類も豊富。
ナ=納豆 納豆に含まれるナットウキナーゼには、血液サラサラ・血栓予防の作用があり、糖尿病の合併症の腎症、網膜症、動脈硬化を予防。
(注:ワーファリン服用者は禁忌食品ですので、摂取しないで下さい。)
ス=酢 酸味のもとであるクエン酸は、ブドウ糖の燃焼を促進して、肥満を防ぐ。
キ=きのこ 食物繊維が豊富で血糖値を下げる作用のほか、血圧を下げ悪玉コレステロールを排除して動脈硬化を予防。免疫力を高め歯周病の予防にも役立つ。
ヤ=野菜 食物繊維、ビタミン、ミネラルが豊富。野菜によっては、抗酸化作用などを持ったポリフェノールが豊富なものも。低カロリーで、たくさん食べれば満腹感も。
ネ=ねぎ類 長ねぎ、玉ねぎ、にんにくなど。アリシンがビタミンB1の働きを促進させ、ブドウ
糖を燃焼させる。動脈硬化を防ぐ作用もあり。
食材選びに迷った時の参考にしてみて下さい。
※参考:ヘモグロビンA1cがぐんぐん下がる<糖尿病>強力&美味レシピ
糖尿病療養指導士 管理栄養士 N.K