日別アーカイブ: 2017年12月6日(水曜日)

睡眠時無呼吸症候群の検査機器が、8月から新しくなりました

カテゴリー: 臨床検査部 | 投稿日: | 投稿者:

睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome)は、眠っている間に呼吸が止まる病気です。
寝ている間の無呼吸に私たちはなかなか気付くことができないために、検査・治療を受けていない多くの潜在患者がいると推計されています。
この病気が深刻なのは、寝ている間に生じる無呼吸が、起きているときの私たちの活動に様々な影響を及ぼすこと。気付かないうちに日常生活に様々なリスクが生じる可能性があるのです。
本来、睡眠は日中活動した脳と身体を十分に休息させるためのものですが、その最中に呼吸停止が繰り返されることで、身体の中の酸素が減っていきます。すると、その酸素不足を補おうと、身体は心拍数を上げます。寝ている本人は気付いていなくても、寝ている間中脳や身体には大きな負担がかかっているわけです。脳も身体も断続的に覚醒した状態になるので、これでは休息どころではありません。

その結果、強い眠気や倦怠感、集中力低下などが引き起こされ、日中の様々な活動に影響が生じてきます。
もし、このような症状があれば当院で簡単に検査ができるので、検査を受けることをおすすめします。
睡眠時無呼吸症候群の簡易検査は、機械を自宅に持って帰って、夜寝る前に自分で機械をとりつけて検査します。(当院では機械の使い方は、持って帰る前に検査技師が説明します。)
8月から機械が新しくなり、以前に比べより取り付けるものが少なくなり、2つのセンサを装着するだけで簡単に検査できるようになりました。

“寝ているときいびきがひどく、息が止まっていると言われたことがある”や“昼間に強い眠気がある”など、気になる症状がある方は、“ちょっと疲れているだけ”、“いつものこと”で終わらせず、当院を受診して医師(呼吸器科など)に相談してみてはいかがでしょうか。

臨床検査部R.A