日別アーカイブ: 2017年2月16日(木曜日)

薬の味や見た目

カテゴリー: 薬剤部 | 投稿日: | 投稿者:

薬はきっちり飲みたいものですが、実際に毎日飲み続けるのは大変なことですよね。うちの実家のおばあちゃんの場合は薬を手にとってからもなかなか飲む気になれず「これは何の薬?」「便秘の薬?」「これが薬?」「飲まんでええように思うけどな~」「で何の薬?」と質問を繰り返し、内服するまでにかなりの時間がかかります。
そんなおばあちゃんの下剤が先日ピコスルファートナトリウム内用液(液剤)に変更になりました。ピコスルファートナトリウム内用液はコップ1杯程度の水に5滴とか10滴とか薬を垂らして飲むものですが、いつもなかなか薬を飲まないおばあちゃん、これをスッと飲み干してしまったのです!!!あまりにもスムーズでビックリ!聞いてみると甘味がありおいしいとのこと。コップに入った状態で渡されたので見た目にも「薬」という感じがしなかったのも良かったのでしょうか。

これまで高齢者では嚥下機能低下の観点から「飲み込みやすさ」を考えることが多かったですが、小児だけでなく高齢者でも「味がおいしい」とか「見た目が薬っぽくない」ということが服薬介助をこんなにも楽にすることがあるのだ!と感じた瞬間でした。

水なしで服用できる口腔内崩壊錠(OD錠)や散剤、特にジェネリックのメーカーでは味が工夫されたものが増えてきているようです。
今後も飲みやすい薬が増えることに期待したいと思います。

薬剤部 こだ