日別アーカイブ: 2016年12月16日(金曜日)

訪問看護ステーションだより~お1人おひとりに合ったリハビリを~

カテゴリー: 訪問看護ステーション | 投稿日: | 投稿者:

寒さも増してきていますが、皆さん体調管理は万全でしょうか?

今日は、外出に苦労をされていたA様の紹介をさせて頂きます。

訪問看護・老健デイケアを利用されているA様。家への出入りの方法は、玄関と庭先の階段の2か所に簡易式のスロープを設置し、奥様の介助でスロープの昇降を行っていました。奥様にとっては2台のスロープの持ち運びと設置、そしてA様の乗った車椅子を押しての昇降は、かなりの重労働でした。

まずは、リハビリをして玄関の上がり框と庭先の階段を歩行で昇降できるようになり、デイケアのバスの座席に乗ることを目標としました。そして3か月程訓練し、少しの介助で階段昇降ができるようになりました。

%e3%83%96%e3%83%ad%e3%82%b0そしてデイケアのリハビリスタッフと共に、デイケアで実際に利用しているバスを借り、バスの乗降の練習を行いました。順序や方法にも慣れて少しの介助での乗降が可能となり、実際の送迎時にも行ってみようということになり、奥様に提案しました。

奥様からの返ってきたのは「リハビリの人が付いていてくれたから安心だったけど、バスの運転手さんの介助で大丈夫なのか」という不安でした。

そこで、再度デイケアのスタッフと話し合い、実際にA様を送迎している運転手さんにリハビリスタッフがバスの乗降を介助している所を見てもらい、方法を指導しました。そして、実際にA様が運転手さんの介助で乗降している所を動画撮影し、訪問時に奥様に見てもらうことになりました。

すると奥様から「こんなに上手にできるのね。これなら安心してお任せできます。」との言葉を頂くことができました。

その後は、歩いての家への出入りとバスの乗降だけではなく、奥様の車にも乗降できるようになり、時々お二人でお出かけもされているそうです。とても嬉しく思います。

訪問リハビリではご本人様の“できる能力”を見極め、それを支えるご家族の意向もお聞きしながら、そのお家に合ったリハビリの方法を提案しています。もし、お困りのことがありましたら、是非ご相談ください。目標に向かって、一緒に目指していきましょう!

訪問看護 リハビリOT K.S