カテゴリー別アーカイブ: 平成脳ドックセンター

歯科用金属のMRI検査の注意点

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先日オーストラリアから一時帰国された方が、脳ドックの受診を希望されました。
問診票には体内に金属はなしと、記入されていましたが・・・

看護師の問診時、オーストラリアの歯科で矯正のワイヤーを付けていたことがわかりました。
まずどの撮影部位でも体内金属があれば、それを処置した医療機関で「金属の材質」と「MRI検査が可能かどうか」
確認して頂くことになっています。
その方は未確認だったため、オーストラリアの歯科に他の家族が問い合わせすることになりました。
回答があり矯正ワイヤーの材質が「ステンレススチール」と判明し、残念ながらMRI撮影はできませんでした。

基本は、歯科用金属が入っていてもMRI検査は可能です。
口から近い頭部の撮影以外なら出来上がる画像に問題はありません。
頭部の画像でも、インプラントや保険の詰め物ではほぼ安全に撮影できます。

 

 

ではなぜ矯正ワイヤーが「ステンレススチール」だと撮影できないのでしょうか?
MRI撮影で注意しないといけない金属は「磁性のある金属」(鉄・コバルト・ニッケル)です。
虫歯の治療やインプラントでよく使う金属は、金・銀・パラジウム・白金・チタンなど磁性がない金属になるので問題はありません。
しかしながら、入れ歯や磁石の利用した入れ歯・矯正のワイヤーはコバルトやニッケル・ステンレスを使用しているため注意が必要です。
MRの画像が歪み正確な画像診断ができなくなったり、金属が外れるおそれがあるからです。
歯科治療時や体内に金属を入れる手術をされる場合は、必ず「金属の材質」を確認して頂ければと思います。

今年もコロナ感染に翻弄された一年にはなりましたが、来年は今より少しずつ日常が取り戻せたらと思います。
皆様にとっても来年が今年以上に健康で良い年でありますように。

平成脳ドックセンター 事務 Y・K

運動を日常に取り込んで生活習慣の改善を

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クリスマスやお正月を控え、おいしいものを食べる機会が増えることを見据えてゆる~くダイエットをしています。取り組んでいることは、以下のことです。
・毎食野菜を食べる(野菜から食べ始める)
・できるだけ早く就寝する
・Youtubeで運動の動画を見ながら室内で体を動かす

野菜を食べること、早めに就寝することはできても、私は運動が好きではないので、今まで食事を減らすことばかりを気にしていました。しかしそれではすぐにリバウンドをしてしまうので、Youtubeで初心者でもできる簡単なストレッチや筋トレの動画を参考にしたり再生回数の多いものから自分でできそうなものを選んだりして取り組んでいます。これはしんどすぎて続かないな・・・と思うものはスパッとすぐに諦め、ちょっとキツいけど続けられそうかも、と思う運動を継続しています。

いつも長続きしないタイプではありますが、今回は8月頃からなんとなく始めて早や3か月以上が経過しています

効果は少しあったのか、以前よりもズボンが少しゆるくなり、階段を昇るのが軽やかになったように思います。大きな変化ではありませんが、いまのところ継続してできているので頑張りたいと思います。

脳ドックセンター 晴れ女

有効性のあるがん検診の薦め

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一定年齢が過ぎると、自治体等からがん検診の通知が届きます。

男性は「肺がん」「胃がん」「大腸がん」の検診、女性は前記に加えて「乳がん」「子宮頸がん」となります。厚労省が推奨するがん検診はこれらの5種類のみとなっています。

ところが、これらは日本においてであって、国際的に認められているがん検診は「大腸がん」「乳がん」「子宮頸がん」の3種類に留まります。

つまり、「がん死亡を減らすという利益が確認できないもの」「検診そのものが返って害が大きいもの」は推奨されないことになっています。

検査の性能・精度(感度・特異度)を得るためには、自覚症状がなくてがんであるかどうかが分かっていない一集団を対象にしたsingle-gate design studyが必要です。
ところが、感度・特異度が90%前後であるため非常に優れていると謳う方法の中には「がんと診断された集団」と「がんではない集団」と既にわかっている別々の集団から統計をとったtwo-gate design studyが存在しています。
すなわち、推奨されているがん検診はがんが発見できたかどうかではなく、がんによる死亡率を減少させるかどうかで決定されているということです。

したがって、がん検診を受ければ受けるほど良いわけではなく、偽陽性や過剰診断による不要な検査や治療を行うことになり、またそれまでの期間の精神的負担(不安や苦痛)などの大きな弊害に繋がりかねません。実をいうとがん以外にもtwo-gate design studyにて得られた検査精度を公表していることが意外に多いのです。

日本では有効性が高いとされる5種類のがん検診は自治体から補助があり、無償か少ない自己負担で受診可能です。

コロナ禍で停滞気味といわれていましたが、これらの検診については最低でも年に一度はしておく方がお薦めです。特に女性の方の受診をお勧めします。

脳ドックセンター  光源頭

 

人間ドック健診情報管理指導士について

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平成20(2008)年4月から 「高齢者の医療の確保に関する法律」に基づき、糖尿病等の生活習慣病に着目した「特定健診・特定保健指導」が医療保険者に義務化され、実施されています。この「特定保健指導」を行うにおいて、有効かつ適切な保健指導が行える知識・指導技術の修得とともに、特定保健指導を適切に企画、評価できる人材を養成することを目的として「人間ドック健診情報管理指導士」、通称:人間ドックアドバイザーという資格が創設されました。この資格の認定を受けることができるのは、医師(研修医も含む)、保健師、管理栄養士が対象で、「人間ドック健診情報管理指導士研修会」を受講し、認定を受けることが必要です。認定後は、特定保健指導事業の統括者の資格と特定保健指導の初回面接、対象者の行動目標・支援計画の作成、保健指導の評価に関する業務及び保健指導の実務を行うための資格となります。認定期間は5年間で、更新には認定期間中に2度の研修会の受講が必要となります。

このたび私は、第37回人間ドック健診情報管理指導士研修会(Web配信2022年1~2月)を受講し、無事に認定を受けることができました。研修の内容は、理念や制度、メタボリックシンドロームについて、食生活や運動、飲酒、喫煙、口腔保健、行動変容など多岐にわたる講義と、保健指導時の面接についての演習などがありました。この資格を得たことによって、日々の業務内容が特に変わるということはありません。ただ、今までの自分の経験で行っていたことが、今後は研修で学習したエビデンスにもとづいて対象者の方に生活上の助言が行えるようになったことは、保健指導を行っていく上での私の自信につながることと思います。
今後も新しい知見などを得る努力を怠らず、保健指導を受けられる方によりよいアドバイスが行え、その人らしい健康な人生を送って頂けるように、さらにスキルアップに努めていきたいと思います。

脳ドックセンター Y

コロナ禍での気分転換について

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新型コロナウイルスが流行し始め、感染対策や行動制限が伴う生活になり、約2年半経ちました。流行り始めから比べれば多少制限が緩和されてきていますが、先が見えない中、振り回される日々が相変わらず続いています。

そのような状況でストレスが溜まり、不調をきたしている方も多いのではないでしょうか。
人間ドックにおいても身体の異常はないのになぜか体調が優れない方も多いと聞きます。
精神的ストレスは身体へも影響を及ぼしてしまうため、早め早めに気分転換しておきたいものです。

私の普段のストレス解消法は、旅行でいろいろな場所へ行ったり、今までに経験したことのない事を経験してみたり、気の合う友達と他愛もない話をしたりすることですが、残念ながらなかなか出来ていません。
そんな中、新しい気分転換の方法を見つけました。「好きなもの」に触れることです。旅行で利用する空港や飛行機が大好きなので、デッキに飛行機を見に行って元気をもらいます。

また、県外や海外へもなかなか行けない代わりに、県内のタウン情報を調べて散策することでいろいろ魅力的な場所がある事を発見できるようになりました。
自分の「好きなもの」に改めて気づき、気分転換の方法をいくつか見つけておく事も健康管理において必要な事ではないでしょうか。

今は様々な事を潔く諦め、感染が収束した後にやりたいことをピックアップして準備しておこうと思います。

ドックセンター I

 

 

脳の健康チェックいかがでしょうか?

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平成脳ドックセンターでの受付業務についていますが、最近、脳検査の問い合わせが増えているように思います。受付で項目表をお配りすることも多いので当院の脳検査について改めてご紹介します。

脳検査にはコースが2つあります。
・脳ドックコース
・脳卒中コース

午後からお越しいただき半日で終了しますが専門の医師から丁寧な結果説明も当日あります。
また頚動脈超音波検査がどちらのコースにも含まれています。

脳のMRI・MRA検査とは
強力な磁場を利用して脳実質(脳の中身のこと)の断面画像(MRI)や、脳血管(MRA)をチェックします。
これにより無症候性脳梗塞、脳腫瘍や未破裂動脈瘤などがわかります。

頚動脈超音波検査とは
超音波装置を用いて頚部動脈(首にある太い動脈)を観察します。
脳梗塞の原因となるプラーク(コレステロールの塊)の有無や狭窄の程度をチェックします。

2つのコース以外にもオプションで脳検査をつけることができますので詳しくは平成脳ドックセンターに
お問い合わせください。

家族に脳卒中の既往のある方、または原因のはっきりしない頭痛のある方には脳検査をおすすめします。
定期的な脳の検診が重大な脳疾患を防ぐことになり、生活のクオリティ向上に役立つのではないでしょうか。

脳ドックセンター T

倉敷市国保人間ドックの予約を開始しています

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今年から倉敷市国保に加入している35~39歳の方も人間ドックを受診できるようになりました。若いからまだ大丈夫と過信をしないで、ご自身の身体の健康状態をチェックしてみませんか?

また、40歳以上の方で「倉敷市生活習慣病予防健診(国保特定健診)」に「がん検診」を組み合わせて受診をお考えの方は「国保人間ドック」の受診をお勧めします。
当院では「倉敷市生活習慣病予防健診」「がん検診」は外来にて予約を承っており、複数の項目を希望される場合は複数の科を受診したり、日程を分けてのご予約となったりすることもあります。

「国保人間ドック」として受診すると「国保特定健診」「胃がん検診」「大腸がん検診」「胸部レントゲン検診」を半日でまとめて受けることができる上に、より詳しい血液検査、腹部超音波検査、昼食なども付いて通常は3万円以上掛かるところを8,720円とかなりお得にご受診いただけます。

★倉敷市国保人間ドック対象者★
 受診時に倉敷市国保に加入し、保険料を完納している世帯で下記の年齢に該当する方
  35歳~60歳(S37.1.1~S62.12.31)
  65歳(S32.1.1~S32.12.31)

 

また、今年から「国保人間ドック」と一緒に「けんしん受診券」の利用ができるようになりました。
「肝炎ウイルス検診(40歳以上)」「前立腺がん検診(50歳以上男性)」「子宮頸がん検診(女性)」「乳がん検診(40歳以上女性)」の対象者は一緒に承りますので、ご予約時にお申し出ください。
その他にも『平成脳ドックセンター』では各種オプションもご用意しております。

対象者でご希望の方は事前に申請が必要となっており、申込みの期限が8月31日までとなっております。

倉敷市のホームページはこちら。詳しくは資料をご参照ください。(PDFはこちら)

その他、ご不明な点がございましたら、お問い合わせください。お待ちしております。

 

ドックセンター とっきぃ

 

 

自己研鑽に努めています

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倉敷平成病院 脳ドックセンターに医師として入職して8年目を迎えました
入職した当初から、人間ドックを受けられた方への結果説明を、なるべくわかりやすい形で伝えられるように自分なりに工夫しています。

ただ医学も日々進歩していますので、情報収集をこまめに行っています。医学雑誌を読んだり、医師会が主催する講演会に参加したり、学会に出席したりして、結果説明の際にご質問頂いた事柄について、ご納得頂けるように心がけています。
以前は、医師会が主催する講演会や学会に参加するためには、会場まで足を運ばなければなりませんでしたが、コロナ禍によりWebを通じて参加ができるようになりました。

先月、日本内科学会の講演会が京都で開催されました。コロナ禍で、京都まで足を運ぶことはかないませんでしたが、Webを通じて多くの著名な先生方の講演を聴くことができました。新型コロナウイルス感染症やiPS細胞、AIと医療についてなど、最新の知見を得ることができました。

私は、ベテランの先生方のように、人生や医学の経験を多く持ち合わせておりませんので、今後もできる範囲で、進歩する医学の情報収集を行っていき、人間ドック受診者の方々の疑問に少しでも多くお答えできるように研鑽を積んでいきたいと思っています。

脳ドックセンター 医師 E

新設 ドックセンター医師紹介コーナー

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今回は平成脳ドックセンターの掲示物をご紹介します。

内容を刷新し、平成脳ドックセンターに勤務している医師の紹介コーナーを設けてみました。趣味や特技も載っていますので、先生の意外な一面を知ることができるかもしれません♪健診は一年に一度の方が多いので先生と顔を合わせる機会は少ないかと思いますが、これを機に先生方をより身近に感じていただけると嬉しいです。エレベーターを出てすぐの壁に掲示しておりますので、良ければ足を止めてご覧になってください。

また、2022年度の健康診断の受付もスタートしています。人間ドックや生活習慣病予防健診の受診をお考えの方は、是非平成脳ドックセンターへお気軽にお問い合わせください。

☎電話番号 086-427-1115(平日8:30~17:00 土曜8:30~12:00)

平成脳ドックセンター M.N

骨粗しょう症にならないために

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本年度、私はラダー研修(看護部の職域研修)にて「骨粗しょう症」を選択しました。

その中で、当院婦人科、太田郁子先生による講義を受講し、婦人科から骨粗しょう症に対するアプローチを行えることを知りました。

そして昨年末、私の実母が腰痛悪化の為歩行困難となり、検査すると腰部圧迫骨折が判明。今回で4度目の腰椎圧迫骨折でした。骨粗しょう症もあり、「経皮的椎体形成術(骨セメント注入療法)」を受けざる負えなくなりました。

私も骨粗しょう症が気になる年齢でもあります。太田郁子先生の講義の中で「骨粗しょう症になりやすい人」のチェック項目 ①閉経後の女性 ②遺伝 ③痩せている人 ④運動不足 ⑤骨折経験者 ⑥愛煙家 6項目の内5項目が該当!!

それらの事から、太田郁子先生の婦人科外来受診を決意しました。

採血、骨塩定量検査を行い、その結果、私は骨粗しょう症であることが判明しました。

骨粗鬆症が気になっていたとはいえ、まさか自分が骨粗鬆症であるとは思っていませんでしたので、検査を受けて良かったと思います。今後は内服治療を受け、適度な運動、バランスの取れた食事をとり定期的に検査を受けていきます。まだまだ先は長いので完全に安心とはいえませんが、早めに対策を講じることができ、良かったと思います。

 皆さんは、治療を行うまでに至らなくても、まずはご自身の「骨」の状態を知っておくことも大切かと思います。当院ドックセンターでも「骨塩定量」検査を行っておりますので健診を受診の際にはオプションで追加検査されてはいかがでしょうか。

食事でのカルシウム摂取や運動(日光浴)を日常的に行うのは、忙しい現代人ではなかなか難しいかと思います。
骨折し寝たきりにならないためにも、早めの予防をしていただき、健康で楽しい長生き人生を過ごしていただければと思います。

                 脳ドックセンター ももっこ