リハビリステーションピース新聞第19号発行しました
陽気が身体に及ぼす影響
早いものでもう4月になり、新年度が始まりました。みなさまは元気にお過ごしでしょうか。
鍼灸院は変わらず元気に過ごしております。
さて、春から夏にかけて陽気がどんどん強くなり増していきますが、東洋医学ではこの「陽気」も身体にとって悪影響を及ぼす邪気として捉える事があります。
温かくて過ごしやすいのに何がいけないのかと思うかもしれません。しかし、油断していると大きな症状が出てきてもおかしくないのです。
例えば、頭痛や嘔吐、ふらつきなどこの時期ひどくなる方がいるのではないでしょうか。
陽気は上昇する特性があります。お風呂のお湯が表面だけ熱くなるのはイメージできるでしょうか?それと同じで、身体の気が陽気により上昇し、逃げ場を失ったり、処理できなくなると先ほどのような症状がでます。元気であればそういった状況に対して打ち勝つことができますが、弱っていたり、気力が落ちている際には、大きく影響を受けてしまいます。
では、鍼灸での改善方法ですが、上昇した気を下げてあげれば良いので足のツボや指先のツボなど頭から遠い所を治療する事が多いです。更に、陽気に耐えうるだけの気力を補ってあげる事も大切になりますので、そういった施術を行う事になります。
紹介した事は一部ですが、鍼灸院で対応できそうに無い症状も実は効果があったりします。
お困りの事がありましたら、鍼灸院に相談だけでもしてみてください。
shima
※画像:イラストAC
ヘイセイ鍼灸治療院 電話:086-427-6688
令和5年度がスタートしました
令和5年度がスタートしましたね。
今年度のスタートは今までできなかった対面による入社式、マスクを外して参加可能な入学式など、明るい話題が多くなっていますね。
当法人も4/1(土)に4年ぶりに昇格者や、管理職参加型の辞令交付式が行われました。
今年度は全仁会グループに49名の新入職員が仲間入りとなりました。
私たち地域医療連携センターのMSWも、3名の新入職員が入職してくれました。
3名のMSW(社会福祉士)が一度に入職するのは、まさに10年ぶりです。
フレッシュな相談員が増えたことで一気にセンター内の空気も変わり、平均年齢もぐっとさがりました。
新人のうちは、聞きながら、確認しながら、業務にあたることがあたりまえですが、経験を積むと少しずつ【聞く】ことに、躊躇したり、恥ずかしさが出てしまうことがあります。
自分で考えて判断する力をつけていくことも大切ですが、思いこみで判断したり、確認を怠ることで患者さんやご家族、周りのスタッフに不利益を被ることにならないよう、新人も中堅もベテランも、聞く勇気を忘れないようにしないといけないと、毎年この季節に思います。そんな少しピリッとするこの季節が私は好きです。
地域医療連携センターでは、地域の皆様と当院を繋ぐ役割を担っています。
入院外来を問わず、社会福祉士がご相談に対応させていただきます。
お気軽にお声かけください。
地域医療連携センター KY
ある本を読んで・・・
先日書店を歩いていると、ある本が目にとまり購入しました。
私はこの本を読み、次のような文章が印象に残りました。ご紹介させて頂きます。
『2020年の初頭に始まった新型コロナウイルスの大パニック。この一大事は、私たちの想像をはるかに超える長期戦になり、世の中に大きなダメージを与えました。
こうした背景も含め、私たちの生きる世の中、そして思考の中に大きくはびこった感情があります。それは「不安」。
もともと日本人はどちらかというと、老後の不安、職場の悩み、仕事の先行きなど、ただでさえ安全第一の不安体質な民族です。これに加え、コロナ禍がその気質をさらに強固にしました。不安になれば、当然ですが、人が求めるものはその逆のものになります。不安の逆にある、今、人が求めているもの、それは「安心感」です。
コミュニケーションを行う上で大切なのが、相手に安心感を与えるということです。また、話す相手が求めているものは、難しいテクニックを使った話し方より、むしろ自分自身の居心地のよさなのです。』※
私の持つ印象として、健診を受けられる方の多くは、検査で悪い結果が出るのではないかと不安を持たれています。(健診ではコロナ禍に関する不安を払拭することはできませんので、もどかしく感じていました。)この本に述べられているように、まずは健診を受けられた方にわかりやすく検査結果の説明をして安心感をもって頂き、その後で生活習慣などのアドバイスをさせて頂こうと思いました。明日からの仕事に早速活かしていこうと思っています。
平成脳ドックセンター H.E
※出典:『人は聞き方が9割』 永松 茂久 (著) すばる舎; New版 (2021/12/9)
※画像:写真AC
栄養科通信vol.187 「春野菜でデトックス!」
寒い冬が明けると、過ごしやすい春がやってきます。春野菜とは春に収穫され、みずみずしい鮮度と栄養を蓄えた野菜をいい、セロリ、にら、ふき、たらの芽などがあり、独特の苦みや香りがあります。くせになる苦味は春野菜の特徴でもあり、良い効能がたくさんあります。
〇春野菜の苦味と香り苦味
植物性アルカロイドという成分を含み、老廃物を排出する解毒作用や新陳代謝を促す働きがあります。香り…テルペン類という香り成分を含み、血行促進や抗酸化作用があります。春野菜の苦みや香りは体を冬から春の活動へ変えるための手助けをしてくれます。
〇春野菜の種類と効能
① 菜の花
春野菜の中でもビタミン、ミネラルが多く、ビタミンCの含有量はほうれん草の約4倍といわれています。免疫力を高めて風邪予防に効果的です。
② 春キャベツ
春キャベツは葉が薄く柔らかくて甘みがあります。冬キャベツに比べ、ビタミンCは約1.3倍、カロテンは約3倍多く含まれています。他にもビタミンUはキャベジンといわれ胃酸の分泌を抑制し、胃腸の粘膜を修復する効果があります。
③ 新たまねぎ
硫化アリルというツンとした香り成分には、血行促進、がん予防の効果があります。ビタミンB1の吸収を高め、疲労回復、発汗、食欲増進効果が期待できます。硫化アリルは生の方が加熱より効力が強いのが特徴です。
(イラスト:イラストACより)
春野菜を積極的に食べることで、冬の間にたまった老廃物を排出しデトックスすることができます。春先に多い花粉症予防、便秘予防効果も期待できますよ。
管理栄養士 MA
楽しみながら脳活性「曜日別プログラム」
春の気配も整い、過ごしやすい季節となりましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。
リハビリステーションピースでは、毎日13時から30分間「曜日別プログラム」を行っております。楽しみながら脳を活性化させる内容となっており、体操、音楽、脳活性などの集団プログラムを行っております。スタッフのユーモアある進行で、ご利用の方の笑顔を引き出し、共に楽しみながら行えるプログラムです。
ご利用の方々に、さまざまなプログラムに参加していただきたい!という思いで4月より曜日固定していたプログラムの2週目、4週目を入れ替えています。
プログラム内容についてはその月のカレンダーを参考にしてもらえたらと思います。
プログラムの中でも人気のある2つの音楽プログラムについて紹介します。
1つは「音楽×脳活」です。音楽×脳活は火曜日に行っております。ご利用の方に馴染みのある、童謡や唱歌、季節の歌を交えて脳トレを行うプログラムです。曲に合わせ、歌詞のかな拾いや語呂合わせなど、脳と指を同時に使うことで脳の活性化が期待できます。
音楽には、聴いているだけで脳を活性化する効果があると、脳科学的に裏付けられています。参加したくない、見ているだけでいいといった方にも効果のあるプログラムといえます。実際に、馴染みの音楽を聴くことで自発性の低い方でも自然と笑顔が現れ、リズムに合わせて手拍子をする姿も見受けられます。
続いて「カナリア合奏団」です。カナリア合奏団は金曜日に行っております。音楽を通して「ストレス解消・脳と体の活性化・コミュニケーション」をモットーに行う人気のプログラムです。
ピアノの演奏を聴く、歌う、楽器を鳴らす、歌詞を考え、懐かしい曲で昔を思い出すなど、音楽の持つ特性を生かし認知症進行予防、意欲の向上を目指したプログラムです。
4月から、音楽療法の要素をより多く取り入れ、発声やリズム打ち、回想法、2重課題などを取り入れ認知症進行予防、身体機能向上を目指していきます。音楽を介して、たくさん笑って免疫力の向上も期待できます。
リハビリステーションピースでは、今後も「楽しかった」「また来たい」と思っていただけるプログラム内容の充実を図りご利用の方1人1人の楽しみのある生活のお手伝いをしていきたいと思います。
リハビリステーション ピース 介護福祉士 H
新人看護師へ業務で使えるグッズをいただきました
4月1日(土)、株式会社セレマ様より、今年の4月に入職した新人看護師全員にバインダーファイルやハサミなど、看護の現場で役立つグッズをいただきました。
嬉しいサプライズに、新人看護師たちは大喜びでした。
セレマの皆さま、ありがとうございました。これから本格的に医療現場で業務を行っていく際に活用し、地域の医療に貢献していきたいと思います。
秘書・広報部
【山陽新聞プレミアム倶楽部2023~「救急から在宅まで」を理念に~高尾聡一郎理事長のインタビューが掲載されました】
令和5年4月1日(土)の山陽新聞に「山陽新聞プレミアム倶楽部2023トップインタビュー」として、当院の高尾聡一郎理事長のインタビュー記事が掲載されました。
是非ご一読ください。
http://www.heisei.or.jp/publicity/media/premiamclub-2023
※岡山の有力企業、教育・医療機関が、郷土の活性化や地域貢献をともに考える組織として発足した「山陽新聞プレミアム倶楽部」は本年度で16年目を迎えました。本特集では、郷土の発展に尽くす趣旨に賛同され、参加いただいた会員のトップインタビューを掲載しています。
秘書広報部
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花粉症
暖かい日差しが気持ちよくなり桜が満開の今日この頃、皆様いかがお過ごしですか?
気持ちの良い季節になると同時にたくさん舞い出すのが、そう花粉です!
近年地球の温暖化に伴い花粉の飛散量も増加していると言われています。今までは花粉症ではなかったけれど、今年はなんだか鼻水がよくでるなぁ、目もなんだかかゆいなぁといった方もいらっしゃるのではないでしょうか。花粉症は花粉に対して体が過剰反応を起こしている状態です。本来、花粉は害のあるものではありません。しかし、体が花粉を「排除すべき異物」と認識してしまうと、花粉に対する抗体(IgE抗体)が作られます。この抗体は、免疫系において重要な役割を果たす肥満細胞の表面に付着し、異物である花粉を排除できるようにスタンバイしています。この状態で花粉症シーズンを迎え、花粉が体内に取り込まれると、肥満細胞からヒスタミンやロイコトリエンといった炎症を誘発する物質が放出されます。これによってくしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみといったアレルギー症状が生じるのです。
今までは花粉症ではなかったけれど、大人になって発症するということも珍しくありません。アレルギー性の病気が発症するためには、それぞれ特有の抗体が体内である程度作られる必要があり、その期間によっていつ頃発症するかがだいたい決まってきます。抗原(アレルギーを引き起こす物質)の量が多ければ、短期間に抗体が作られるため幼少期に発症し、少量であれば長い時間かかるので大人になってから発症するというわけです。
花粉症の治療は対処療法と根治療法の2種類あり、対処療法では点眼薬や点鼻薬を使用する局所的な治療や内服薬があります。根治療法には、花粉の成分を徐々に体内に投与し、免疫を獲得していくアレルゲン免疫療法(舌下免疫療法)などがあります。舌下免疫療法は2~3年の治療期間が必要ですが、アレルギーを根治できる可能性があり、約70%に有効だと言われています。舌下免疫療法は、花粉の飛んでいない6~12月に始めておく必要があります。もし今花粉症で辛い思いをしていてこの治療法を希望する場合は、花粉の飛散が終わる6月頃に病院を受診してみてはいかがでしょうか。
イラスト:いらすとやより
参考:https://kenko.sawai.co.jp/theme/202001.html
「これまで花粉症ではなかった人も知ってきたい花粉症対策の最新事情」
https://www.health.ne.jp/library/detail?slug=hcl_3000_w3000861&doorSlug=pollen
「なぜおとなになってから発症するの?」
臨床検査部 H.K