知っておこう「妊娠糖尿病」について

カテゴリー: 糖尿病療養指導士 | 投稿日: | 投稿者:

「妊娠糖尿病」を知っていますか?

子供のために、孫のために、友達のために、知っていて損はありません。

あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、今回は妊娠糖尿病についてご紹介致します。

妊娠糖尿病とは、妊娠中に判明した、糖尿病には至らない軽度の慢性高血糖状態を指します。

ママになると、赤ちゃんに栄養を送るために血中にたくさんのブドウ糖を取り込もうとするので、 血糖値が高まりやすくなります。つまり、妊娠をすれば誰でも発症する可能性があります。(ちなみに、妊娠前に発症した糖尿病は糖尿病合併妊娠と言われます。)

妊娠糖尿病が重篤になると、出産に合わせてインスリン治療が必要になる他、産後に糖尿病を発症する確率が高まると言われています。

母体だけでなく、巨大児や形態異常、 時には流産など胎児に重大な影響を及ぼす恐れがあると言われています。そして、自覚症状がないのがホントに怖いです。

予防法としては、、、やっぱり規則正しい生活習慣。バランスの良い食事と適度な運動です。 そして、ストレス管理。私も昨年、4人目の子を出産しましたが、妊娠中は何度経験してもストレスは 溜めがち。ストレス発散の方法を身につけておくのも重要です。

 

糖尿病療養指導士 子育て奮闘中母ちゃん

平成29年4月倉敷ニューロモデュレーションセンター開設決定

このたび、社会医療法人全仁会は平成29年4月1日に倉敷平成病院内に「倉敷ニューロモデュレーションセンター」を開設することとなりました。
◆ニューロモデュレーションとは、「神経調節療法」のことで、異常をきたした中枢および末梢の神経の機能に対して、微弱な電気刺激を行い、それらを調整、制御することで疾患や障害の改善を図る治療です。

センター長として、岡山大学脳神経外科より上利 崇 医師が着任いたします。
上利崇(あがり たかし)医師は、岡山大学医学部を卒業後、広島市民病院、独立行政法人国立病院機構静岡てんかん・神経医療センターを経て、岡山大学にて、この「ニューロモデュレーション療法」を専門に20年のキャリアをお持ちです。
(資格:医学博士、脳神経外科専門医、日本定位・機能神経外科学会機能的定位脳手術技能認定、日本てんかん専門医指導医)

領域としては、図に示す通り 脳・脊髄・末梢神経の幅広い疾患に対して適応となります。
そして、パーキンソン病・本態性振戦・ジストニア(書痙、痙性斜頸含む)・てんかん・後頭神経痛・脳卒中後疼痛・神経障害性疼痛・末梢循環不全・便尿失禁 が対象として挙げられます。

現在、当院では倉敷ニューロモデュレーションセンターの開設に向け、機器の整備、スタッフの配置等がすすめられています。
院内の説明会も開催されています。

3月9日にこのブログブログカテゴリ「倉敷ニューロモデュレーションセンター」を新設致しましたが、随時情報を掲載していく予定です。本サイト完成まで今しばらくお待ちください。(秘書・広報室)

サルコペニアについて~通所リハビリより~

カテゴリー: 通所リハビリテーション | 投稿日: | 投稿者:

本日はサルコペニアについて紹介します。
まず「サルコペニア」という言葉、ご存知ですか?
「サルコ」とは「筋肉」 ぺニアは「喪失、減少、不足」を意味します。
40歳を過ぎると徐々に筋肉の量が減少し、80歳になるとピーク時の40%程度の筋肉量が減少します。その結果、加齢に伴い歩くことをはじめとした「運動機能の低下」がみられます。
筋肉を調べるには基本的に「握力測定」が推奨されています。握力は体全体の筋肉をみる指標となり 男性:26kg未満 女性:18kg未満を基準に筋力低下の有無を知ることができます。また、身体機能をみる為には「歩行速度」を調べることが推奨されています。
歩行速度は筋力だけでなくバランス機能、体の協調性などの能力を大まかに評価することができると言われています。
歩行速度が秒速0.8m以下を下回り筋力量の低下を認めた場合「サルコぺニア」と診断されます。
さらにサルコペニアは栄養とも関係があります。高齢になると食欲も低下し食事の絶対量が減ることでタンパク質の摂取量が減ります。「タンパク質」は筋肉を作るうえで特に重要となるのです。タンパク質を多く含む食品:しらす、いくら、赤身のマグロ、かつお、いわし、牛ヒレ肉、豚ヒレ肉、豚モモ肉、鶏胸肉、鶏ささみなどがあります。
筋肉量の低下や筋力の低下は決して高齢者だけに生じるものではありません。若くても過度なダイエットで食事が偏ったり、運動習慣がない人にもサルコペニアは発症するリスクがありえます。
ちなみに、筋力トレーニングが苦手な方がいればウォーキングがおすすめです!

サルコペニアについてお伝えしましたが、当通所リハビリテーションでもサルコペニアを予防する目的でさまざまな運動プログラムを作成しています。ゆっくりとした運動で効果がある「スロートレーニング」、足を使う「立位運動」などなど…
興味を持ってくださった方、ぜひ一度見学におこしください♪
短い利用でも大歓迎です。詳しくは倉敷老健通所リハビリテーションまで

倉敷老健通所リハビリテーション 介護福祉士 K・M

倉敷ニューロモデュレーションセンターセンター長の紹介

倉敷ニューロモデュレーションセンターは平成29年4月に倉敷平成病院内へ開設されます。
主に、DBS(脳深部刺激療法)・SCS(脊髄刺激療法)を実施いたします。
岡山大学脳神経外科より
上利 崇(あがり たかし)医師がセンター長へ着任予定です。
◎略歴:広島県出身。岡山大学医学部を卒業後、岡山大学附属病院脳神経外科、広島市民病院脳神経外科、独立行政法人国立病院機構静岡てんかん・神経医療センターレジデントを経て、平成17年より岡山大学脳神経外科にて病棟、外来を担当、機能的定位脳手術の手技を磨く。
平成29年4月より、倉敷平成病院倉敷モデュレーションセンター長、岡山大学医学部非常勤講師、予定。
◎資格:医学博士、日本脳神経外科学会専門医、機能的定位脳手術技術認定医、日本てんかん学会専門医指導医など。

倉敷平成病院 倉敷ニューロモデュレーションセンターでは、看護師・臨床工学士・リハビリセラピスト・メディカルソーシャルワーカーがチームを作って患者さんの診療にあたります。

(この記事は3月15日に掲載いたしました。レイアウトの都合上、ブログ「倉敷平成病院だより」カテゴリ「倉敷ニューロモデュレーションセンター」について、掲載日に一部不一致があります。ご理解・ご了承の程お願い申し上げます。 秘書広報室)

第61回院内コンサート開催のご案内

3月になり、日中は春の日差しを感じる頃となりました。3月の院内コンサートの日程が決まりました。

第61回院内コンサート「春のしらべ」で
3月27日(月)の10時30分~11時
演奏は、「倉敷アカデミーアンサンブル」の弦楽5重奏です。

演奏曲目は
花は咲く
あすという日が
いのちの理由
この街で
おもいやりのうた 他を予定しています。

入場無料です。どうぞお楽しみに。
秘書広報室

本日夕方のNHK岡山放送局のニュース「もぎたて!」に涌谷先生が取材協力しました

カテゴリー: お知らせ, 秘書・広報課 | 投稿日: | 投稿者:

先日ご案内いたしましたが、認知症疾患医療センター長涌谷先生が取材協力いたしました「道路交通法改正」についてが本日夕方放送される予定です。是非ご覧ください。
番組HPより「▽改正道交法で高齢ドライバーの認知症診断は?:今月12日に施行される改正道路交通法について特集で詳しくお伝えします。今回の法改正で医師による認知症診断を受ける高齢者ドライバーが大幅に増えることも予想されています。医療現場はどう対応するのか。現状と課題を取材しました。」

秘書広報室

栄養科通信vol.115「春にオススメの飲み物」

カテゴリー: 栄養科 | 投稿日: | 投稿者:

次第に春の気配を感じる季節になってきましたね。暖かな春の訪れは、心をワクワクさせますが、身体は冬に溜まったものを排出しようとして不調が現れやすく、環境や社会での変化も多く、心も不安定になりやすい時期です。体調を崩しがちなこの季節に心身ともに養生し、新しいスタートを気持ちよく過ごすためのオススメの飲み物を紹介します。
心を落ち着かせる効果のあるジャスミン茶、菊花茶、カモミールティー、ラベンダーティーの4つが春にオススメの飲み物です。

・ジャスミン茶
「茉莉花(まつりか)」という生薬名があるほど、漢方食材としても有名です。緑茶やウーロン茶などのベースとなるお茶に花の香りをつけたお茶で人気が高く、かつてはウーロン茶よりも多く日本に輸出されていたお茶です。沖縄では「さんぴん茶」とも呼ばれ、独特の上品な甘い香りがあり、気持ちを鎮めてくれる効果があります。
・菊花茶
食用菊の花を乾燥させてお茶にしたものです。苦味と酸味を少し感じますが、菊の花の香りが豊かであり、ノンカフェインで癒し効果やリラックス効果があります。
・カモミールティー
カモミール(カミツレ)の花を乾燥したものを使うハーブティーです。ハーブやアロマの世界ではカモミールといえば、「リラックス効果を与える薬草」として有名です。4千年以上前から使われているとも言われています。甘く優しい味でノンカフェインですが、子宮の収縮を促す効果があるので、妊婦さんは飲み過ぎには注意が必要です。
 ・ラベンダーティー
ラベンダーの生花や乾燥したものを使うハーブティーです。リラックス効果が高く、心を落ち着かせてくれます。華やかな花の香りと味わいがありますが、香りが強すぎると感じる場合は、はちみつなどを入れて飲むのがオススメです。こちらもノンカフェインですが、子宮の収縮を促す効果があるので、妊娠中は大量摂取を控えましょう。

暖かいお茶を飲んで、心も体も温まって良い春を迎えましょう。

管理栄養士 MS

本日放送のNHKニュース7放映されます

先週、3月12日からの道路交通法改正について涌谷認知症疾患医療センター長が取材を受けましたが、この内容が本日19時~放映の「NHKニュース7」にて放映されるとのことです。是非ご覧ください。
※明日の夕方のNHK岡山のニュース「もぎたて!」でも放映予定です。
秘書広報室

2017年度の健診予約受け付け中

カテゴリー: 平成脳ドックセンター | 投稿日: | 投稿者:

年に一度の健診をきちんと受診されていますか?
当センターでは『特定健診』や『法定健診』をはじめ、『協会けんぽ 生活習慣病予防健診』や『人間ドック』など各種健診を承っております。

各種オプションもご用意しておりますので、ご予約の際にお申し出ください。
今回は皆様がよく付けられるオプションのご案内させていただきます。

男性ですと『前立腺腫瘍マーカー(PSA)』を付けられる方が多いです。精度が高く、血液検査となりますので簡単に受けることができます。男性のがんで前立腺がんは4位となっており増加傾向にあります。また、50歳を過ぎると罹患率が急激に増加するため、50歳を過ぎたら毎年の検査をお勧めします。

女性ですと『子宮がん検診』『乳がん検診』を付けられる方が多いです。羞恥心から検査をためらう方も多いですが、女性のがんのうち子宮がんは5位、乳がんは1位となっており、毎年の検査をお勧めします。

また、2017年度から新たにアレルギー検査のオプションを追加しましたので紹介させていただきます。
『MAST36(マスト36)』という検査でアレルギーの原因となる食物・花粉・環境アレルゲンなど36項目をまとめて調べる血液検査です。原因が分からないアレルギー症状のある方にお勧めです。

『平成脳ドックセンター』にて2017年度の予約受付を開始していますので、ご希望の方はお早目のご予約をお願い致します。
ご予約の際やご不明な点などございましたら
直通電話086-427-1115(月~金曜8:30~17:15・土曜8:30~12:30)へ
お問い合わせください。お待ちしております。

ドックセンター 事務 とっきぃ

中核症状と周辺症状について

カテゴリー: 認知症疾患医療センター | 投稿日: | 投稿者:

前回は、支援をする人の負担についてお話ししました。今回は、支援する人の負担に繋がりやすいとされる、認知症に伴う行動・心理的症状(周辺症状)に関してお話したいと思います。まず中核症状とは何かというと、認知症という病気の核となる症状を呼びます。これまでお話ししてきた、脳の認知機能の障害(見る・聞く・話す・わかる・記憶する・注意する・判断する・按配する等の障害)による日常生活上の不自由さを指します(詳しくはブログの過去の記事をご覧下さい)。
この認知機能の障害を背景に、元々の性格や身体の不調、おかれている環境の不快さ、服用しているお薬による影響など、さまざまな誘因が積み重なった結果起こる副次的な症状(例外もあります。次回に詳しく)のことを周辺症状と呼びます。

この周辺症状のことを専門用語ではBPSD(認知症に伴う行動と心理症状)と呼びます。周辺症状には下の図に示すような症状があります。まずは心理的な症状と行動面の症状に分けてみましょう。

さらに具体的に、認知症の周辺症状(BPSD)を下の図で見てみましょう。具体的な症状の説明に関してはまた別の機会に。つぎは周辺症状の誘因と対応についてお話します。

周辺症状への対応を考えるには、副次的症状である周辺症状にどのような誘因が関与しているのかということの探索・対処が極めて重要になってきます。(上の図でいうと黄色四角) つまり、認知症を有するご本人への医療・福祉・周囲の方々のアプローチしだいで症状の重さが大きく変わることが多くあります。
対処の原則としては、不快な状態を快い状態に変えることです。(例外的に、周辺症状の一部には、ご本人にとっては苦痛をあまり伴わず、周囲の人々が苦痛を感じるものもあります。これも次回以降にお話します)
・環境面の快・不快
眩しすぎる、暗すぎる、狭い、広い、色彩、大きすぎる雑音、暑すぎる、寒すぎる、不快な臭い・心地よい香り等々
・身体的な苦痛・不快感
視える・聴こえるに関する不具合、持病のコントロールの不具合、体の痛み・痒み、食べる、出す、寝ることの不具合
・周囲の人の声かけやかかわりによってもたらされる快・不快
いわゆるストレス。ご本人の不自由さに対して、図らずも矛が突き刺さってしまうような声かけ・かかわり。自尊心の傷つき。
・薬剤の調整
周辺症状発症原因の約30%は薬剤が関与しているとも言われています。一般的にご高齢の方であれば、薬剤の身体への影響も大きくなります。また、もの忘れを有する方が服薬を自己管理する場合、薬の飲みすぎ、飲み忘れなどにつながる危険性も高くなります。治療・薬剤や服薬管理に関しては、認知症専門医、かかりつけ医や薬剤師に相談してみましょう。

次回は、認知症の種類自体に由来する周辺症状について少しお話したいと思います。
「もの忘れ」は早期発見・早期治療が重要であり、診断・治療のためには、地域のかかりつけ医師との情報共有が非常に重要です。ご家族や身近な方、またはご自身のもの忘れが気になるという方は、まずはかかりつけ医師にご相談下さい。

認知症疾患医療センター相談室 直通電話番号:086-427-3535
認知症疾患医療センター CP阿部弘明