日別アーカイブ: 2025年7月5日(土曜日)

【第2回 市民公開講座 パーキンソン病患者説明会開催報告】

令和7年6月28日(土)14時より、第2回市民公開講座「パーキンソン病患者説明会」を開催しました。今回も会場とオンライン(Zoom)を併用したハイブリッド形式とし、会場には58名、オンラインでは50名近くの方にご参加いただき、計100名を超える皆様にご視聴いただきました。
 講演では、医師・看護師・作業療法士・言語聴覚士が、それぞれの専門的立場から、実演も交えながら分かりやすく解説しました。
牟礼英生センター長は「パーキンソン病外科的治療の最新情報」と題し、最新の外科的治療やACP(アドバンス・ケア・プランニング)の観点から備えておきたい治療の自己選択の重要性についてもお話されました。DBS(脳深部刺激療法)の効果や治療の適応、開始のタイミング、利点・課題についても詳細にお話いただき、患者様やご家族の理解が深まる機会となりました。

また、看護師の藤高副主任からは日常生活での工夫やケアのポイント(排泄・睡眠・食事等)について、家守作業療法士より姿勢保持やバランスの取り方、言語聴覚士の尾高からは構音障害に対する発声・呼吸トレーニングの方法など、日常に取り入れやすいリハビリの提案がありました。

参加者の皆様は大変熱心にメモを取りながら聴講され、講演後には牟礼センター長へ直接質問される方もいらっしゃいました。県外からの参加も多く、当センターへの期待とパーキンソン病治療への関心の高さを実感いたしました。

皆様からも「また開催してほしい」とのお声も多数頂戴し、来年度以降の開催も前向きに検討しております。倉敷ニューロモデュレーションセンターでは、様々な職種がチーム一丸となって患者様に寄りそう診療活動を行って参ります。ご興味のある方はぜひご相談ください。

地域医療連携センター Y