むし歯予防に効果的なフッ素。その働きをご存知ですか?
★フッ素(フッ素化合物)の3つの重要な効果
①再石灰化を促進
食べ物や飲み物で口内が酸性になると、歯が溶け始めます(脱灰)。フッ素はこの溶けた部分にカルシウムやリンを補給し、歯を元の状態に修復する「再石灰化」を助けます。
②歯質を強化
フッ素は歯の表面(エナメル質)を酸に溶けにくい性質に変え、むし歯への抵抗力を高めます。
③むし歯菌の活動を抑制
むし歯の原因となる細菌の働きを弱め、酸の生成を抑えます。
★日常生活でフッ素を上手に活用するには
・フッ素配合の歯磨き粉を選びましょう。
・歯磨き後のうがいは少量の水で1回だけにし、口内にフッ素を残すことがポイントです。
★歯科医院でのフッ素塗布でさらに効果的に
歯周病で歯肉が下がると、エナメル質に覆われていない歯の根が露出し、むし歯リスクが高まります。特に65歳以上の方には、歯の根へのフッ素塗布を積極的におすすめしています。
★安全性について
フッ素は茶葉、牛乳、海産物、塩、果物、野菜、肉などにも微量に含まれており、私たちは日常的に摂取しています。適切に使用すれば安全で、むし歯予防に非常に効果的です。
まずは歯磨き粉からフッ素を取り入れて、健康な歯を守りましょう!
歯科衛生士 F