光接触皮膚炎について

カテゴリー: 薬剤部 | 投稿日: | 投稿者:

梅雨も明け、本格的な夏の暑さがやってくる季節になりました。
夏になると、気になるのは紫外線。この紫外線により薬の副作用が発現することがあります。今回は『光接触皮膚炎』についてお話したいと思います。
ブログ光接触皮膚炎は、皮膚に何らかの化学物質が触れ、アレルギー反応を起こした後に、紫外線を浴びる事で症状が現れます。皮膚が赤くなるだけではなく、発疹、腫れ、強いかゆみ、水疱などひどい日焼けのような症状が現れ、時には全身に広がることがあります。
通常の接触性皮膚炎とは異なり、紫外線にあたらなければ症状は起きず、大部分が紫外線量の多い5月~8月に発現しています。
この皮膚炎は、ケトプロフェンという成分を含む貼り薬や塗り薬が原因となることが多く、普段からよく耳にする『モーラステープ』もこれに含まれます。
予防の為には、貼付部(または薬を塗った部分)を紫外線にあてないことが重要です。使用時は以下のことに注意するようにしましょう。

◎貼付部を紫外線が通りにくい衣服(長袖、長ズボン)あるいはサポーター等で、紫外線にあてないよう覆う
◎屋外スポーツや野外活動を避け、紫外線にあたる機会を少なくする
◎剥がした後、少なくとも4週間は、引き続き貼付部を紫外線にあてないよう注意をはらう
◎他の人への譲り渡しや指示された部位以外への使用はしない

モーラステープについては、外袋の裏に注意書きが書かれていますので、使用前に一度確認してみて下さいね。

薬剤部 りー