アセトアミノフェンについて

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最近、色々と話題の「アセトアミノフェン」ですが、解熱鎮痛剤の一種です。抗炎症作用はほとんどありません。また、正常な服用量では血液凝固、腎臓あるいは胎児動脈管収縮などへの影響や興奮、眠気などの副作用がなく、薬物依存耐性および離脱症状に関する問題がないという利点を持っています。

医療用医薬品では主な商品名としてカロナール、トラムセット配合錠、PL配合顆粒、SG配合顆粒などに含まれています。市販の風邪薬などにも配合されています。副作用として特に肝障害が問題となります。重篤な肝障害のある患者さんには禁忌とされており、アルコール多量常飲者には慎重投与となります。変形性関節症など慢性疾患の治療のため、1500mg/日を超えるような高用量を長期服用する場合は、定期的に肝機能検査を受けましょう。また、上記の医療用医薬品と市販の風邪薬を併用する際にも注意が必要です。犬や猫(特に猫)では少量のアセトアミノフェンの摂取でも中毒を起こすそうですので、アセトアミノフェンを含む解熱鎮痛剤を犬や猫に投与しないようにしましょう。

薬剤師 M