『突発性難聴』と診断された患者さんの鍼灸治験例

カテゴリー: ヘイセイ鍼灸治療院 | 投稿日: | 投稿者:

先日、右耳の聴力低下を訴える60代の男性が来院されました。
詳しく伺うと、4日前に筋力トレーニング中、ザーザーと音が聴こえ始めたので、翌日に病院を受診すると右耳の突発性難聴と診断され、その日から3日続けてのステロイド点滴治療で少し回復したが、鍼灸でどうにかならないかとの訴えでした。

伺った内容から、今回の聴力低下は筋力トレーニングの負担の過多が原因と考えました。
筋の過緊張が起こるとその周辺の動きが悪くなり機能低下が起こりますが、今回それが聴覚器官周辺でも起こり聴力低下が発生したと考えました。

今回の治療として、耳周りのツボで聴覚器官周辺の筋緊張の緩和を、全身のツボで疲労回復を目的に行いました。
1回目の鍼灸治療後、「帰宅して30分ほど休んでいたら膜が取れる感覚があって、ヘッドホンで音楽を聴いてみると、ほぼいつものように聴こえるようになっている!」と連絡がありました。

4日後の2回目の時に、その後の経過を聞くと「病院で検査したら右耳は以前と同じまで回復していて、左耳はなんと以前よりも聴こえるようになっている!先生もびっくりしてたよ!」とおっしゃられて二人してとても喜び合いました。

このように疾患が発生してすぐに治療を開始すると回復が早いことは多々あります。それとは反対にちょっとした異変でも放っておくと回復に時間がかかるという事もありますので、何かお困り事がございましたら、ぜひ一度相談だけでもご連絡ください。

鍼灸師 YOSHI