日別アーカイブ: 2020年11月21日(土曜日)

カンピロバクター胃腸炎をご存じですか?

カテゴリー: 平成脳ドックセンター | 投稿日: | 投稿者:

コロナ禍の中、様々な感染対策に気を配り日々お過ごしだと思います。
私は9月に、カンピロバクターという菌に感染し胃腸炎になりました。
カンピロバクターは食中毒を起こす病原菌です。
特に近年は飲食店や学校の調理実習等で食中毒が多く発生し、その原因菌となっていることがあるそうです。
先月も給食に使われた鶏肉からカンピロバクターが検出され食中毒が発生したと新聞にも載っていました。

発症すると全身の倦怠感から始まり、腹痛・発熱・下痢・筋肉痛と大変な思いをしました。
潜伏期間が長い菌のため初期には原因がわからず夏バテと間違えそうでした。
また、一週間は普通に食事をとるのが困難で体力の回復に時間がかかりました。

カンピロバクター胃腸炎にかからないために、東京都福祉保健局のHPを抜粋し、まとめた内容をご紹介します。

【カンピロバクターの特徴】
・菌を摂取して発症までの潜伏期間が他の食中毒菌と比べると長いため原因の特定
に時間がかかる。(2日から7日間)
・スーパー等で売られている鶏肉は4割から6割にカンピロバクターが付着。動物の消化管内に生息しているが高い確率で鶏の消化管に生息している。
・冷凍した鶏肉からもカンピロバクターを検出。
・乾燥に弱い。(卵の殻に菌が付着しても殻の表面は乾燥しているため死滅している)

【カンピロバクターの発生原因】
・鶏肉の加熱不足・・・生または生に近い状態の鶏肉を食べた。
・調理器具や手指を介して他の食品に菌が付着(二次感染)しそれを食べたことで発症。

【カンピロバクターの感染対策】
・焼き鳥、肉団子、から揚げなど、肉の中心部の色が桃色から白になるまで加熱すれば死滅する。
・肉はなるべく専用のまな板を使って調理し、野菜などとは共用しない。調理器具を洗った後、熱湯を十分にかけることが効果的。

季節に関係しない菌なのでコロナ、インフルエンザの感染対策と併せて気をつけましょう。
これからの季節、鍋物が美味しい季節ですが鶏肉の加熱には気を付けてくださいね。

脳ドックセンターT