日別アーカイブ: 2020年1月24日(金曜日)

経鼻内視鏡検査(胃カメラ検査)について

カテゴリー: 平成脳ドックセンター | 投稿日: | 投稿者:

倉敷平成病院では2018年10月に経鼻内視鏡用のカメラ(太さ5.9mm)を導入し、それまでのカメラ(太さ9.4mm)よりも細くなりました。細いカメラを導入することにより鼻からの胃カメラ検査(経鼻内視鏡検査)が可能となりました。平成病院では、ほぼ全員の方で細いカメラを利用した、口あるいは鼻からの胃カメラ検査を受けていただけます。

そこで2019年3月から7月にかけて、平成脳ドックセンターにて人間ドックを受けられた方387名にご協力をいただきまして、胃カメラ検査についてのアンケート調査を実施しました。内訳は経口内視鏡検査を受けられた方100名、経鼻内視鏡検査を受けられた方270名(未回答の方17名)。

胃カメラ検査を「苦痛だった」と回答した方は、経鼻内視鏡検査者10.4%に対して経口内視鏡検査者29.9%でした。経鼻内視鏡検査のほうが苦痛と感じる方が少ないという結果が得られました。
また、次回も経鼻内視鏡検査を受けたいと答えられた方は93.9%と経口内視鏡検査(86.8%)に対して高い評価が得られました。
検査中に嘔吐反射が「強かった」と回答した方は経口内視鏡検査者20.6%に対して、経鼻内視鏡検査では5.2%と少ない結果でした。検査中に嘔吐反射が「全くなかった」と回答した方も経鼻内視鏡検査者では47.0%(経口内視鏡検査者20.6%)と多くみられました。

このたびのアンケート調査では、経口内視鏡検査に比べて経鼻内視鏡検査のほうが「苦痛が少ない」というご意見の方が多くみられました。皆様が胃カメラ検査を選ばれる際のご参考になれば幸いです。

追記:鼻の奥が狭い方や鼻の持病をお持ちの方では、鼻からの胃カメラ検査が行えないことがあります。鼻からの検査の場合には、鼻の痛みを感じたり、鼻血がみられることがあります。

今回のアンケート調査に際しまして、ご協力をいただいた方々にこの場をおかりして深く感謝申し上げます。

                               脳ドックセンターE