カテゴリー別アーカイブ: 医療福祉相談室・メディカルソーシャルワーカー

笑顔で過ごせるように

先日、ニュースの介護特集を見ました。身の回りのこと全てに介助を要するお父さんを介護されている娘さんが、同居する家族に協力を求められずに孤立し、うつ状態になってしまったことを振り返られていました。また、お父さんも、追い詰められていく娘さんに心を痛めつつも、イライラしながら介護をされて、つい嫌味を言ってしまうことも多かった様子でした。インターネットで介護者仲間と出会ってからは、家族に支援を求めたり、お父さんと離れる時間を設けたりすることができるようになり、娘さんの表情には余裕が見られ、お父さんも落ち着いて生活されていました。

tatemono_kaigo_shisetsu私も、介護者である御家族とお話するなかで、「デイサービスやショートステイは、本人が嫌うから行かせたら可哀相」とか「本人を預けて、自分が遊びに行くわけにも行かないしねぇ」というような発言を聞くことがあります。その度に、「御家族がしっかり休息をとること・自分の時間を持つことが、御本人の『できるだけ長く自宅で暮らしたい』という思いを支えることになるのでは?」とお伝えしています。介護は短期集中ではなく、先の見えない長期的なものです。御家族が頑張りすぎて疲れた表情をしていたり、イライラした様子で介護をされていたりしたら、御本人もきっと辛いのではないでしょうか。ましてや、体調を崩して介護が続けられなくなってしまっては本末転倒です。御本人の思いも尊重しながら、適切に介護サービスを利用し、御家族とともに自宅で長く暮らすことができるように、お手伝いができればと考えています。

 

医療福祉相談室 ペーパードライバー

相談スペースが出来ました

ブログ図1  この度、倉敷平成病院2階の医療福祉相談室内に相談スペースが出来ました。これまでは相談員の事務所として使っていた部屋でしたが、訪ねて来られる方の相談窓口を分かり易くしたいとの念願がかない、設置して頂くこととなりました。ブログ図2
観葉植物を置いたり、優しい色合いの椅子を準備したりと、相談に来られる方が少しでもリラックスしてお話しできる環境作りを心掛けています。何かご不安やご不明な点がございましたら、お気軽におたずね下さい。専門の相談員(MSW:メディカルソーシャルワーカー)がお話を聞かせて頂きます。

PN 蒼いザリガニ

チーム倉敷平成病院「RUN伴2015」初参加、タスキをつなぎました!

IMG_1176 IMG_1346 IMG_1280 IMG_132210月23日(金)RUN伴2015に参加をしてきました。 「ラン伴」とは何のことか、初めて聞いた方が多いんではないかと思います。 今年で、5年目を迎えるRUN伴は、すべての街が認知症になっても安心して暮らせる地域 になる事を目指して、認知症の人と共にタスキをつなぐ列島リレーです。 7月4日に北海道をスタートしたタスキが、岡山へとつながりました。

当日は、川崎医科大学付属病院さんより、タスキがつながり、 当院からは4人のランナーが 倉敷駅北口より、倉敷平成病院を目指し、スタートしました。
わずかな距離でしたが、すれ違う方たちから声をかけていただき、ゴール地点では、 職員の方々の出迎えもあり、とても楽しく走りきることができました。 来年は、一人でも多くの職員の方と走ることができればと思います。

医療福祉相談室 H

難病医療費助成制度

暑い日が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

さて、今日は難病医療費助成制度についてご紹介させて頂きます。

難病医療費助成制度とは、厚生労働大臣が定める「指定難病」の患者さんに対して、特定医療費受給者証を交付し、医療費の自己負担部分について公費負担を行う制度です。
所得に応じて、自己負担上限月額が定められています。

助成をうけるには一定の条件が定められており、①対象となる指定難病と診断され、その症状の程度が、あらかじめ定められた重症度分類の程度であること。
または、②指定難病と診断されているが重症度分類の程度ではなく、申請日の月以前の12ヶ月の間に、指定難病医に関する月ごとの医療費総額が33,330円を超える月が3回以上あること。となっています。

現在、指定難病として登録されている疾病は306疾病あります。
厚生労働省のHPにてご確認ください。
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申請方法は申請書、同意書、診断書(臨床調査個人票)、住民票、課税証明書、医療保険証のコピー必要書類をそろえて、患者さんのお住まいの住所を管轄する保健所へ提出して頂きます。
臨床調査個人票は医師が作成する書類ですが、作成できるのは県が指定した難病指定医のみとなっています。診断書や同意書のダウンロード、難病指定医の確認は岡山県のホームページから行えます。
対象の疾患の患者様は主治医の先生と相談の上、申請を検討されてみてはいかがでしょうか。

 

医療福祉相談室 TK

組織を盛り上げていく一員として

7月になりましたね。これから暑さが厳しくなってきます。体調管理には気を付けたいものです。
さて、夏といえば夏祭りです。我が娘が通う小学校には、毎年地域の方との共同で夏祭りが開催されます。
私は今年、PTA役員になり、学級部の副部長という大役を見事(?)クジで引き当てました。年間行事も目白押しの中、夏休みに開催される夏祭りは一大イベントであり、PTA役員にとっては踏ん張り時です。
昨日も最終打合せがあり、すべて手作りで行われる夏祭りだけあり、ひとつひとつ手作業です。全ては喜んでくれる子どもたちのため…。
さて、そもそもPTAというのはなんなのか?よく分からずに役員となっている私ですが、PTAとは、Parent-Teacher-Associationの略で、各学校で組織された保護者と教職員による社会教育関係団体のこと だそうです。娘の通う小学校は開校9年目の新しい学校のため、PTAの組織自体もまだまだ若い組織です。来年10周年を迎え、まだまだ飛躍していくでしょう。
さて、我が全仁会も職員900名を超す、大きな組織です。今、我が組織は病院機能評価取得という大きな1つの目標に向かって、各部署が一丸となって取り組んでいます。全ては理事長が掲げられた【前へ~心をひとつに全仁会プライドを育む~】をスローガンに。
組織を盛り上げていく一員として私自身、飛躍していきたいです。

医療福祉相談室 お笑い怪獣

初めまして!

こんにちは。梅雨の時期となり、じめじめとした日が続いていますね。20150616
気温差もあり、みなさん体調は崩されていませんか?

さて、私は4月に全仁会に入職いたしました新人職員です。
入職をして2ヶ月とちょっとが経ちました。新しいことが目の前に次々と出現する中、
毎日関わってくださる多くのみなさんから多くのことを学んでます。
経験不足や知識不足を感じる日々ですが、それでも今の自分にできることを精一杯さ
せていただいています。

私が今取り組んでいることの一つに『のぞみの会実行委員会』があります。
今年は第50回という節目の会になるため、よりよいものにしようと取り組んでおります。
実行委員会は自分の部署のみでなく他部署の方とも交流ができる良い機会の場となっており、
新人の私にとってはのぞみの会に関わることができることと、他職種の方と交流ができること
の二つの意味があります。
このように多くの人と関わりをもつことで連携を円滑に進めることができ、より患者さんに
寄り添うことができるのではないかと思います。
堅苦しい内容で読みにくかったとは思いますが、
最後まで読んでくださりありがとうございました。

これからどうぞよろしくお願いします!

医療福祉相談室 P

 

成年後見人制度について

朝晩の冷え込みと日中の暑さで疲れもたまりやすい時期ですが、どのようにお過ごしですか?沖縄では、もう梅雨入りしたというニュースもしており、少しずつ夏が近づいてきており、体調管理に注意が必要ですね。
今回は、今までにもどこかで聞かれたことがあるかもしれませんが、成年後見制度という制度について簡単に説明していきたいと思います。
成年後見制度とは、認知症、知的障害、精神障害などによって、物事を判断する能力が十分ではない方について、本人の権利を保護し、本人の財産管理や契約等を支援する制度です。また、家庭裁判所によって選ばれた後見人が、本人の利益を考えながら、本人を代理して契約などの法律行為をしたり、本人が自分で法律行為をするときに同意を与えたり、本人が同意を得ないでした不利益な法律行為を後から取り消ししたりすることによって、本人の権利を保護します。
高齢化も進み、高齢者世帯や一人暮らしも増え、今後の契約などで不安を抱かれる方も多いと思いますので、こういう制度もあるのだなと感じていただけたら幸いです。詳しいことに関しては、家庭裁判所のホームページなどにも載っていますのでご参考していただけたらと思います。また、各市町村の地域包括支援センター(倉敷市は、高齢者支援センター)でもご相談いただけますので、利用していただけたらと思います。
相談室 510
家庭裁判所 成年後見制度のパンフレット
http://www.courts.go.jp/vcms_lf/20141107koukenpanf.pdf
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おむつ等の助成

皆さんこんにちは(^_^)
新年度が始まってから2週間が経ちました。年度の始めでお忙しくされている方々もおられるかと思いますが、体調にはくれぐれもご注意ください。
今回は、今までに何度か電話でお問い合わせの頂いたことがある倉敷市のおむつ等の助成について簡単にご紹介します。

おむつ等の助成制度とは?
倉敷市がしている、おむつや尿とりパットの購入費用を一部、助成してくれる制度のことです。
どんな人が対象になるの?
倉敷市内でおむつを使用されている人の中で、次の①か②に該当する方が助成の対象になります。
①在宅で生活をされている65歳以上の方で、
・寝たきり 又は
・認知症のある方及び身体障害者手帳の1級又は2級を持っている者
の介護をしている人で、生計を中心にしている者の所得税が非課税の方。

②介護保険制度の要介護度4又は要介護5を認定されている方を介護している人で、
生計を中心にしている者の市民税が非課税の方。

対象の人はどうすれば助成が受けられるの?
上記の①又は②に該当する方が助成を受けたい場合は、まず申請をする必要があります。
申請には、申請書などいくつか記入が必要な書類が必要になります。

上記の対象者に当てはまる方で、申請を希望される方は倉敷市役所の健康長寿課(旧:高齢福祉課)やケアマネージャー、高齢者支援センターなどに一度ご相談されると良いと思います。

相談室 S

チームワークの賜物

201503173月15日先輩の結婚式に出席してきました!!
このご夫婦は職種は異なりますが、同じ法人内の職員のため、招待客も当院の医師・看護師・事務職・相談員など、見かけたことのある顔ぶれがずらり!でした。いつもは白衣の先生方がビシッとスーツで決められていたり、師長さんの艶やかな着物姿が見られたり…もちろん主役のお2人の晴れ姿もとても素敵でした!
なかでも、職員有志の余興(関係する職員で、AKB48の『恋のフォーチュンクッキー』を踊り、繋げていくムービーを作りました☆)が、面白いやら感動するやら…とても印象的でした。私も踊りに参加しましたが、それぞれの部署で少しずつ撮影したものが1つの立派な作品になっていて、まさにチームワークの賜物だなと思いました。
相談員として、情報量も技術もピカイチの尊敬できる先輩ですが、これからは一家の大黒柱としても、頑張ってほしいと思います。末永くお幸せに!!!

医療福祉相談室 ペーパードライバー

ケアマネジャーとして

暦の上では立春が過ぎましたが、まだまだ寒さが続いていますね。インフルエンザや風邪にかからないよう注意していきたいものです。

前回このブログでケアマネジャー資格取得に向けて試験勉強中!と書きましたが、無事に合格することができました。今は、資格取得に向けて次のステップとして7日間の研修を受けているまっ最中です。

この研修では、ケアマネジャーとしての姿勢、ケアプランの立て方・・・様々なことを学びます。その中でも「利用者は地域の生活者である」という言葉が心に残りました。
病院では入院中の患者・家族として利用者と出会い、相談を受けます。どんな病気で入院をしていて、どんな症状で、今どれくらいの運動機能があって・・・様々な情報収集しますが、どうしても病院での姿に目を向けてしまいがちです。care
病院にとって‘退院’はゴールですが、患者・家族にとっての‘退院’は地域で生活を続けていくことを意味します。退院後この人はどのような生活をするのだろう、どんな地域で生活するのだろう、その地域で生活をする人にとって使えるサービスがどれくらいあるだろう。病院での患者の姿を、地域で生活する一人の人として捉え、病院内の他職種またケアマネジャーと共に患者・家族の退院への不安に寄り添っていくことの大切さを学びました。

ケアマネジャーの研修ですが今の仕事に生かせる部分がとても多く、実りある研修期間になっています!

医療福祉相談室 A