高齢者および認知症の方の熱中症対策

カテゴリー: 認知症疾患医療センター | 投稿日: | 投稿者:

高齢者は体内の水分量が多少喪失しても、その影響が大きく、脱水症や熱中症につながります。体内の水分が足りなくなると、高温で体温が上昇した身体を冷やすための汗が出なくなり、さらに体温が上昇し、脳細胞が障害され死に至ることもあります。特に認知症の方は季節の感覚も低下することもあり、夏の暑い時間帯にもセーターを着ようとしたり、クーラーをつけずに過ごす方もおられます。
水分摂取と室内温度調節は本人任せにしないこともポイントです。

また、水分摂取でお勧めの一つをご紹介します。

「レモンバーム」というハーブをご存じでしょうか。このレモンバームで作った、ハーブ水を摂取することもお勧めです。レモンバームは認知症の原因となる、アミロイドβを取り除く効果があるとされているロスマリン酸多く含まれています。

今年は例年に比べて猛暑でもありますので、夏は爽やかなレモンバームの香りを楽しみながら、熱中症対策の一つとして取り入れてみてください。

認知症疾患医療センター 秘書課 U

※参考記事
金沢大学 ロスマリン酸含有レモンバーム抽出物の 認知機能低下抑制効果を報告

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通所リハビリテーション 『 認知症専門ユニット 』のご紹介

カテゴリー: 通所リハビリテーション | 投稿日: | 投稿者:

暑い日が続いていますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
私たちは倉敷在宅総合ケアセンター2階の通所リハビリ 認知症専門ユニットです。暑さに負けず、元気いっぱいに過ごしております。

さて、通所リハビリテーションにある『 認知症専門ユニット 』をご存知でしょうか?ここはは、物忘れに不安をお持ちの方や集団で過ごす事が苦手な方を対象にしたユニットです。
毎日6~10名の方々が利用されています。職員は作業療法士1名と介護福祉士1名が担当しています。時にはご家族からお困りごとを伺い、専門家が対応方法を提示させて頂く等、心理的サポートも積極的に行っています。

ここからは、認知症専門ユニットの特徴をご紹介します。

○プロフィールシートの活用
その方らしい時間をお過ごし頂く為、昔からの趣味や興味がある事、得意・不得意、生活歴、職業歴等を伺いシートにまとめています(写真1)。このシートをもとに、どのようなプログラムやケアが必要かを職員で計画します。また、利用中の様子から気付いた事をシートに加え、今後の方針に活かします。写真2は,散歩が好きな方に対して屋外歩行の必要性をケアマネージャーと検討し,実行している様子です。四季折々の風は五感を刺激します。いつも笑い声でにぎやかな時間になります。

○心と体を使った創作活動
細かい作業を好まれる方の中には,色紙やシール等を使った創作活動に挑戦される方もおられます。今回は花火をイメージしたうちわを作成しました(写真3)。

夏といえば何でしょうか?と問うと、「花火かなぁ」「スイカじゃわ」と答えて下さいました。創作が苦手なご利用者や私たちと、夏の思い出をあれこれ話しながら、色を選んだり、シールをどこに貼るか考えました(写真4)。

指先の作業や、できる限り頑張られるこの時間は、リハビリテーション医学の考えからも特別です。出来上がった“うちわ”は部屋に飾らせて頂きました。作品を通して、再びご利用者同士の会話に花が咲きました。ご本人も達成感を感じて頂けたと思います。

 

〇ご家族との連絡ノート
その方にとって最適な支援を提供する為には、ご家族と日々の様子を共有する事が大切だと思っています。ここでは,情報を共有する手段の一つである連絡ノートについてご紹介します(写真5)。ご家族が希望された方に限り、その日の出来事や利用中の様子、食事、水分の摂取量、排泄、入浴の情報等、様々な事を連絡ノートに記載しています。またご自宅での情報を教えて頂く事で、支援方法の検討に活かす事ができます。このノートを通して、ご自宅と利用中の様子の違いに気付かれる事も多く、喜びや驚きの声を度々耳にしています。

いかがでしたでしょうか。私たち専門職は、ご利用の方々の小さな変化を見逃さず、その日の状態に合わせた、その方らしい1日が過ごせるよう取り組んでいます。その積み重ねが安心して任せられる通所リハビリテーションに繋がると信じています。これからも職員一丸となって、地域の健康を支援させて頂きます!

ご相談は随時承っております。
倉敷老健 通所リハビリテーションの事が少しでも気になる方がいらっしゃいましたら、お気軽にご連絡ください。職員一同お待ちしております。

通所リハビリテーション
介護福祉士 認知症専門ユニット担当 K.N

日中の生活状況

カテゴリー: 倉敷老健 | 投稿日: | 投稿者:

ひまわりが今が盛りだと言わんばかりに咲き誇る季節となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
老健の入所者の皆様は汗ばむ猛暑の気候をものともせず、一日も早い在宅生活復帰を目指し、リハビリを中心とした生活を送られています。一階リハビリ室では平行棒歩行やペダル漕ぎを行い体幹の安定や下肢筋力の維持・向上を目指した訓練をされています。このような訓練を一週間に三回以上実施していますが、皆さん意欲的に参加されています。訓練後は体の動きが良くなり、満足されているご様子です。フロアでは、午前は体操、午後は体操とレクリエーションを行っており、計算・漢字のドリルや塗り絵に取り組まれる方もいます。こちらも手指機能と認知機能の維持・向上のために実施しており、積極的に参加されています。レクリエーションでの早口言葉や歌唱は、声が揃い特に人気の内容です。これからも様々に工夫して入所者の皆様に少しでも楽しいひとときを提供していきたいと思います。

倉敷老健 T

栄養科通信vol.189 「食育クッキング参加報告」

カテゴリー: 栄養科 | 投稿日: | 投稿者:

8月5日(土)に「あゆみの会食育クッキングin就実女子大学」に参加してきました。小児がんを克服した子どもは放射線治療などの影響で将来生活習慣病になりやすいと言われています。その予防のため、健康知識をつけたり、調理への苦手意識をなくしセルフケア力をつけてもらおうという取り組みで、去年に引き続きレシピ提供とクッキングに参加しました。今回のレシピは、とん平焼き、トッポッキ、フルーツロールで、どれもライスペーパーを使った簡単メニューでした。低学年の子どもさんが多かったのですが、就実女子大学の学生ボランティアさんがひとりひとりを担当してくれて、無事に調理を終えることができました。試食の後は学生さんによる健康マスターになれる講義もありました。調理って簡単だな、自分でも野菜たっぷりレシピを作ってみようかな、と思ってもらえていたらいいなと思います。これからも皆さんの健康づくりのお手伝いができるよう、管理栄養士として頑張っていきます。

この様子は、8/5(日)山陽新聞デジタル、8月6日(月)の山陽新聞にも紹介されました。

栄養科 管理栄養士 A子

 

第58回のぞみの会だよりー1-

カテゴリー: のぞみの会 | 投稿日: | 投稿者:

うだるような暑さが続いておりますが、今日は台風の影響で雨が降っています。皆さまいかがお過ごしでしょうか。

「第58会 のぞみの会」のお知らせをいたします。
新型コロナウィルス感染症の流行のため、一昨年から冊子と動画という形で新しい生活様式に沿った開催を行ってきました。

今年は5年振りに会場開催を行います。増改築後初の院内開催の「のぞみの会」です。楽しんでいただけるよう準備を進めておりますので、皆さまのご参加をお待ちしております。

・開催日時:令和5年11月5日(日)午前9時半~午後12時(午前9時~受付)
・場所:倉敷平成病院リハビリセンター
・テーマ:元気で人生100年時代の地域医療~全仁会の継続ケア~

・先着200名 参加無料/要申し込み(R5年9月1日(金)~申し込み受付開始。
お申し込みが多数となりましたらお受けできない場合があります)

お問い合わせ:倉敷平成病院 のぞみの会事務局
倉敷市老松町4-3-38 TEL:086-427-1111
E-mail:heisei@heisei.or.jp

※のぞみの会まであと〇日のカウントダウンも、病院・倉敷在宅総合ケアセンター・ピースガーデン倉敷などで実施しています。
今日は、ちょうどあと90日です。

第58回のぞみの会 実行委員 地域医療連携センター A

フレイル対策をしませんか?

カテゴリー: 歯科 | 投稿日: | 投稿者:

皆さんはフレイル・オーラルフレイルという言葉を聞いたことがありますか?
高齢になって心身の活力が低下した状態をフレイルと言います。
これは身体機能の低下より先にオーラルフレイルから始まると言われています。

オーラルフレイルとは、噛んだり、飲み込んだり、話したりするための口腔機能が衰えることを指します。しかし、早めに発見して適切な対応を行うことにより改善できる状態です。
噛む力や舌の動きが悪化すると食べにくくなったり、滑舌が悪くなったりしてしまいます。
唇や頬、お口周りの舌の筋力をアップすることで、お口の機能が高まり、唾液がよく出るようになります。唾液が多いと舌が滑らかに動いて食べ物を飲み込みやすくなります。

そこでお口と舌の動きをスムーズにする体操をいくつかご紹介しようと思います。

*口の体操
口をすぼめる→「イー」と横に開く。

*頬の体操
頬を膨らませる→すぼめるという動きを数回する。

*パタカラ体操
「パ」・・・唇を弾くように
「タ」・・・舌先を上の前歯の裏側につけるように
「カ」・・・舌の奥を上顎の上につけるように
「ラ」・・・舌を丸めるように
各発音 8回を2セット行う。

お口の健康が全身の健康につながります。テレビをみながらなど空いた時間を使ってお口の体操をして、フレイル対策をしましょう。そして美味しくお食事ができ、楽しく会話ができる機能を維持していきましょう。

歯科衛生士 S

イラスト:イラストAC

令和5年8月、倉敷平成病院に植田 敏弘 医師(婦人科)が着任いたしました

カテゴリー: 医師, お知らせ | 投稿日: | 投稿者:

令和5年8月1日に、常勤医師1名の辞令交付式が執り行われました。

植田 敏弘(うえだ としひろ)先生(婦人科 部長)

専門は婦人科内分泌学で、主に月経や更年期等におけるホルモンの不調を原因とした女性特有の症状改善のお手伝いをしたいとのことです。月・火・木・金曜日の午前・午後の外来を担当されます。

どうぞよろしくお願い申し上げます。
婦人科 植田敏弘先生
婦人科診療担当表

秘書・広報部

ケアハウスの七夕

カテゴリー: ケアハウス | 投稿日: | 投稿者:

ケアハウスでは6月25日(日)、七夕の飾りつけをご入居の方と職員と協力して行いました。短冊には「世界が平和になりますように」「災害のない1年でありますように」「皆が健康で長生きできますように」など皆様の幸せや健康を願うものが多く見受けられました。中には「毎日楽しい日々を過ごせますように」「美味しい物をたくさん食べに行けますように」といった明るいことを願う方や「宝くじが当たりますように」「お金がたくさん貯まりますように」と金運が上がるように願う方もいました。

皆様思い思いの願いを短冊に書かれ、笹の葉に一緒に飾りつけを行いました。生け花教室や書道教室などのカルチャー教室も再開し、徐々にではありますがコロナ前の雰囲気に戻ってきたケアハウスですが、ご入居の方にも以前と比べて笑顔が戻ってきたように感じます。

新型コロナウイルスが5類へ移行し、ご入居の方々が少しでも楽しめる行事を開催し、楽しくお過ごしいただければと思っています。

ケアハウス 介護福祉士 S.T

暑い中でも

カテゴリー: グランドガーデン南町 | 投稿日: | 投稿者:

梅雨が明けた途端に連日35度近くの猛暑が続いています。外に出れば刺すような日差しを感じ、熱中症の危険を感じます。皆さんもしっかり水分を摂り、熱中症の対策してお体をご自愛ください。
この暑い中でも植物はすくすくと成長し、強さを感じます。グランドガーデンではご入居の方からのご提案でトマトやスイカなどを栽培しています。
皆様、成長を楽しみにしており、変化を観察されています。やはり、実がなると「実が大きくなった」「赤くなった」など喜ばれ植物に癒されているようです。

暑い中でもトマトの実は太陽の光で赤くなりますが、ご入居の皆様、職員一同、トマトのように赤くなる前に熱中症対策をして健康維持に努めたいと思います。

グランドガーデン南町 GM M

グループホームのぞみ―おやつ作りのご紹介―

こんにちは グループホームのぞみです。
今回は手作りおやつについて、ご紹介します。

毎日ではないのですが、スタッフ手づくりのおやつをご提供することがあります。回を重ねる度に、スタッフもおやつ作りが上手になっています。

時には口当たりよい「にゅうめん」を作ったり、京都の名物である生八つ橋を模した「生八つ橋風」のお菓子も作れるようになりました。毎回、何を作ろうか、どんなものを喜んでいただけるか考える時間も楽しみになっています。皆さんが美味しそうに笑顔で召し上がってくださるので、私たちも張り切って腕を振るっています。

感染状況がもう少し落ちつけば、ご利用の方々と一緒におやつ作りも再開できればと考えています。

それまでに、もっと腕をみがいておこうと思います。

ピースガーデン倉敷4階 グループホームのぞみY.T