7月に入り夏本番になりました。暑い日が続きますがいかがお過ごしでしょうか。
今回は老健施設内での看護師の役割について少しお話させていただきたいと思います。
老健施設での看護師の役割は、主にはご入所の方の健康管理と医療処置を行う事です。具体的には、バイタルサイン測定(体温・血圧・脈拍など)、服薬管理、医師の指示に基づく医療行為、全身状態の観察や急変時の対応などです。
ご入所の方の大半がご高齢であるため、体調を崩してしまうと重症化する事も少なくありません。そこで一番大切なのが日々の観察です。「活気がなく表情が暗い」「顔色が悪い」「食事や水分が進んでいない」など、些細な変化を『いつもと違う!』と気付くことがとても重要になります。
少しでもおかしいと感じる事があれば施設医に診察を依頼し、適切な医療行為を行い重症化する事を防いでいかなければなりません。
また、認知症のご入所の方に対しては介護職員やリハビリスタッフと協力しながらその方の生活歴や家族背景など様々な事を情報共有し、その方に一番合った対応を模索していく事が必要です。
その時にも、状態に応じて病院と連携をとり適切な医療が提供できるできるようにするなど、看護師だから分かること、提案できることを大切にしています。
以上簡単ではありますがいくつかお話をさせていただきました。
日々大変な事も沢山ありますが何よりもご入所の方お一人お一人が安全・安楽に生活できる事と、それに寄り添った看護が提供できる事が私たち老健看護師のやりがいに繋がっています。
これからもよりよい看護が提供できるように日々頑張っていきたいと思います。
老健看護師 K
イラスト:イラストAC