食中毒予防のポイント

カテゴリー: 臨床検査部 | 投稿日: | 投稿者:

これからどんどん気温が上がり暑くなってきます。食中毒には十分気を付けましょう!
食中毒の原因となる細菌は様々なところに潜んでいますが、残念ながら肉眼では見ることはできません。しかし、私たち臨床検査部ではグラム染色という染色方法で染色をして顕微鏡をつかうことで細菌を観察することができます。
細菌性食中毒の原因で有名な腸管出血性大腸菌やカンピロバクターですがグラム染色をしてみるとこのような姿で観察されます。

左の画像が大腸菌、右の画像がカンピロバクターです。よく見ると形が違っているのがわかりますね。
こういった細菌が食物中で繁殖し、それを食べてしまうと食中毒になってしまいます。
食中毒予防は、細菌を「つけない」「増やさない」「殺菌する」が3原則です。
「つけない」
手洗いの習慣をつけましょう。外出後や食事の前、調理の前後などは特に丁寧に手洗いをしましょう。指の間や指先、手首は特に汚れが残りやすいのでしっかり洗いましょう。
「ふやさない」
食品を長期にわたって保存しないようにしましょう。見た目や臭いが大丈夫そうでも菌が増殖していることがあります。冷蔵庫に入れていても繁殖する菌もいますので油断は禁物です。
「殺菌する」
加熱調理を心掛けましょう。食品の中央部の温度が75℃以上で1分以上の加熱が必要です。惣菜や作り置きなどの調理済みの物でも食べる前は再び加熱をしましょう。
日頃から上手に食中毒対策を取ることで、食中毒の発生を未然に防ぐことができます。
これからの季節は特に気を付けたいものですね。

臨床検査部 N.K

 

Version upgrade!!!!!!

カテゴリー: 予防リハビリテーション | 投稿日: | 投稿者:

予防リハビリで行っている午前中のプログラム『エアロビクス』が6月よりリニューアルしました。エアロビクスは毎日10時からスタートします。1曲目がWANIMA(ワニマ)の“やってみよう” というとても元気のでる曲になっています。少し早い曲調ですが,いつも利用者さまの笑い声が耐えないため,私達職員もとても楽しく実施することができています。そして,2曲目は星野源の“Family song”です。1曲目とは全く違う,ゆっくりした曲調になっています。こちらの曲は長めですが,体操の中で脳活性もできる内容です。リニューアルして早1ヶ月,最初は「できんわー。」と言われていた利用者さまも徐々にリズムに合わせて体を動かせるようになってきています。
エアロビクスは有酸素運動に位置づけられており,内臓脂肪量が減少すると言われています。内臓脂肪の減少は,高血糖,脂質異常,高血圧,動脈硬化の予防・改善に効果があり,様々な生活習慣病の予防・改善にも繋がります。また,認知症予防にも効果があると言われているため,ぜひ皆さまにも取り組んでいただきたいと思います。
今後も予防リハビリでは楽しく笑って運動し,元気に体作りが行えるようなプログラムを考えていきたいと思っています^^

【参考・引用文献】
健康長寿ネット,公益財団法人長寿科学振興財団

◎ お問合せ◎
社会医療法人 全仁会 倉敷平成病院通所リハビリテーション(予防リハビリ)
TEL:070-6690-2763(相談担当:大段・大島)

予防リハビリ PT  S

第28回 看護セミナー 開催報告

カテゴリー: お知らせ, 看護部, 勉強会 | 投稿日: | 投稿者:

6月23日(土)に看護セミナーを開催いたしました。

今回のテーマは『本人の意思を尊重した選択の支援  ~ 多職種でつなぐ ~』。

特別講演では調布市医師会訪問看護ステーションの訪問看護認定看護師である井上京子先生をお招きし、「医療や介護の現場でのもやもやにちょっと立ち止まってみませんか?」というテーマでご講演いただきました。

倫理的問題にも気づかない「するーさん」を滅らし、「何か変」と感じる「もやもやさん」という倫理的視点をもった仲間を増やすことが第一段階で、自主学習グループについてのお話がありました。話し合いができる職場の雰囲気づくりが大切だと感じました。

意思決定支援に関しては、日頃から「人生の最期をどう過ごすか」を話し合っておくこと、ご家族に判断を委ねられた場合、本人にとっての最善を考えること、どの選択肢を選んでも正解はないとのことでした。


また会の後半では、当グループの訪問看護ステーション、通所リハビリからそれぞれ事例を発表していただきました。ご本人の意思を尊重しながら、ご家族も含め、多職種で在宅生活をサポートした事例でした。

参加者の皆さんも自分自身の将来のこと、ご家族のことと重ね合わせて考えるきっかけになったのではないでしょうか。

セミナーの参加者は395名。今回のテーマに多くの方々が関心を持っていたということが実証されました。このセミナーが無事終了できましたことを心より感謝いたします。

3東  I

栄養科通信 vol.131「減塩で高血圧を予防、改善しましょう」

カテゴリー: 栄養科 | 投稿日: | 投稿者:

血圧は季節によって変動があることをみなさんご存じでしょうか。血圧が上がりやすいのは冬だと
思われている方も多いと思いますが、実は夏にも血圧が上昇しやすいと言われています。冬には、暖房の効いた部屋から寒い風呂場に入ったときなど、血管が収縮し血圧が上昇します。それと同様に
これから暑くなってくると、気温の高い外から急に冷房の効いた部屋に入ることで血管が収縮し血圧が上昇しやすくなります。
高血圧予防のためには適度な運動や気温差を減らすことなど挙げられますが、食事の面では減塩が
世界的に推奨されています。今回は食事の面から高血圧の予防についてご紹介します。2017年の
国民健康・栄養調査によると、日本人の食塩の摂取量は平均で1日あたり約10gですが、実際の
摂取量はさらに多いと言われています。日本人の塩分摂取量が多い理由として、外食の頻度が増えて
きていること、加工食品に使われている塩分が思っているよりも多いこと等が挙げられます。
厚生労働省の「食事摂取基準(2015年版)」では、食塩摂取量の目標を、男性は8.0g未満、女性は7.0g未満、高血圧患者は6.0g未満に定めています。カツ丼や天丼には約4g~5g、ラーメンには
約5~6gの塩分が含まれていて、この1品だけで1日の半分以上の塩分を摂取したことになります。また、家庭でよく食べられている塩鮭には約4g、たくあん3切れで約1.3g、梅干で約2gとなって
おり、塩分が多く含まれています。

【減塩のコツ】
うまみのある食材を使う
昆布、かつお節、きのこ類、煮干しなど うまみを多く含んだ食品や
だしを上手に利用しましょう。

●香辛料や香味野菜を使う
 わさび、しょうが、しそ、ねぎなど香りのよい素材を使うと
その香味が効いて薄味が気にならなくなります。

●香ばしい焦げの風味をつける

焼き目をつけたり、揚げるなどしてついた焦げの風味は、香ばしさをプラスしておいしく食べられます。

●酸味を利用する
レモン汁、ゆず、酢など酸味を加えるとすっぱさがアクセントになりさっぱり感を楽しめます。

これから暑くなってくると、素麺やそばなど簡単に食べられるものが多くなりがちです。麺類は塩分が多いですが、野菜に含まれているカリウムは、食塩の成分であるナトリウムを体外に排泄する作用があるので、麺類だけで済ませることなく毎食野菜を食べるようにしましょう。また麺類のつけだれにしょうがやねぎ、わさびなどを入れることで塩分控えめでもおいしく食べられます。日常的に塩分を過剰摂取することによって、血圧が上昇すると言われており、高血圧が続くと動脈の壁が厚く硬くなり、血液が流れにくくなります。減塩を心がけることによって、高血圧の予防、改善が期待でき、動脈硬化の予防にも繋がります。

管理栄養士 A.T

 

『喫茶おれんじ』のご案内

カテゴリー: 地域包括支援センター | 投稿日: | 投稿者:

皆さんこんにちは!!

梅雨に入り蒸し暑い日が続いていますがいかがお過ごしでしょうか。

支援センターの職員がご自宅訪問に伺うと、エアコンや扇風機を付けず暑い室内で過ごしている方が多くいらっしゃいます。高齢者の方は温度に対する感覚が鈍くなるため、室内でも熱中症にかかりやすいと言われています。日頃から熱中症予防のために、こまめな水分補給、エアコンや扇風機使用による室温管理、通気性の良い服装で過ごす、屋外では帽子・日傘の利用など、日頃より熱中症の予防や対策をおこない暑い時期を乗り越えましょう。

老松・中洲高齢者支援センターでは、地域の皆さんに『元気!!』で過ごして頂くために介護予防・健康に関する教室やサロンを開催しています。
毎月第3木曜日13:30~15:30 中洲いこいの家で『喫茶おれんじ』を開催しています。倉敷にお住まいの方で「認知症の方やその家族」「認知症の方を支えたいと思っている地域の皆様」が集まって、お茶をしながら交流出来る場所です。
7月19日(木) 『喫茶おれんじ』は、倉敷平成病院 認知症疾患医療センター長 涌谷陽介先生より『認知症とは?』をテーマにご講演頂きます。皆さまお誘い合わせの上、お気軽にご参加下さい。

老松・中洲高齢者支援センター Y.S

15)より良いかかわり(生活習慣・体調管理)について

カテゴリー: 認知症疾患医療センター | 投稿日: | 投稿者:

前回は、よりよいかかわり(心理・コミュニケーション)編という視点でお話ししました。
今回は、よりよいかかわり(生活習慣・体調管理)とはという視点でお話ししたいと思います。

上の図は認知症に合併する身体症状です。一見すると、認知症とはあまり関係のなさそうな症状が多いように思えます。しかし実は、上の症状の多くは普段の健康・体調管理、生活習慣に大きくかかわっています。このような、自身の健康・体調管理のことをセルフケアといいます。セルフケアと認知症についての話題に入るまえに、ここでもういちど認知症(アルツハイマー型認知症)の記憶障害の特徴についておさらいしましょう。

認知症(特にアルツハイマー型認知症)では特に上の図の出来事の記憶(エピソード記憶)が失われやすくなっています。この出来事の記憶が失われやすくなるという事を、より具体的に日常生活のセルフケアという側面から考えてみると下記の図の例のようになります。

私たちがセルフケアをする際には、最近の出来事をふまえる必要があります。たとえば、「今すごく暑くて食欲もわかないから、ここ最近そうめんばかり食べているけど、このままでは栄養がかたよるので、今夜は焼き肉とサラダをたべよう!」とか「最近便秘(下痢)が続いているなぁ、病院いかなきゃ」「朝ご飯のあと薬を飲み忘れた!まだ9時だから朝の薬飲もう」など、過去の出来事から判断して現在のセルフケアを調節しています。認知症では出来事の記憶が失われやすくなるので、セルフケアにおいての判断材料が通常よりも乏しくなりやすいと言えます。セルフケアに支障をきたした状態(望ましくない生活習慣)が続くと、最初の図で説明した合併症状を引き起こしやすくなることは想像に難しくないでしょう。
そして、とても重要なことは、脳も体の一部であるということです。認知症のあるなしにかかわらず、好ましくない生活習慣や、高血圧・高脂血症・糖尿病などの生活習慣病のコントロールが不良な状態は、脳にも悪影響を及ぼします。下の図では認知症の危険因子および増悪因子の一部を紹介しています。脳を守るには、適切な治療(医療)と予防的活動(生活習慣の改善)が必要です。

自分でも気をつけて取り組むことができる、もしくは誰かのサポートがあればできるような、脳を守る活動をさらにまとめたものが下の図です。


脳を守る3つの要素は「栄養」「運動」「交流」です。まず、栄養に関しては、バランスの良い、規則正しい食生活を日々の生活に取り入れることです。これに関しては、医師や栄養士に相談なさるか、持病がなければ書籍やインターネットを参考にしてみるのも良いでしょう。「運動」に関して、たとえば有酸素運動を日課とすることなどは、脳と体の健康増進に非常に良い影響を及ぼします。最後は人、社会との交流です。「家に閉じこもり、いつもの座席(ベッド)で座って(横になって)テレビを一日中」という生活は、精神的にも肉体的にも良くなさそうなのは想像に難しくないでしょう。地域の公民館での催しや、地域のグランドゴルフなどの集まりを通じて、人と交流することは生活のハリにつながります。
いずれにしても、これらの「栄養」「運動」「交流」に取り組む際にいちばん重要なことは「習慣として楽しんで行う」ということです。楽しくないことは習慣化しませんし、やればやるほどストレスをため込んでいくのは精神衛生上良くありません。楽しくない活動の、どの部分をどういうふうに変えれば楽しくできそうか?と考えるのが建設的でしょう。
今日の主題である、より良いかかわり(生活習慣・体調管理)に話を戻しましょう。認知症を有する方とのより良いかかわり方としては、この「栄養」「運動」「交流」の活動を一緒に楽しむということです。一緒に楽しむことが時間的・物理的に難しければ、福祉サービス(訪問サービス、デイケアやデイサービスなど)をうまく利用してみるのも良い方法です。福祉サービスや介護保険(その他高齢者にまつわるいろいろな相談)についての相談窓口は各地区にある高齢者支援センターがになっていますので、なにか良い方法がないか問い合わせてみるのも良い方法でしょう。
次回は支援する人のストレスについてお話したいと思います。

「もの忘れ」は早期発見・早期治療が重要であり、診断・治療のためには、地域のかかりつけ医師との情報共有が非常に重要です。ご家族や身近な方、またはご自身のもの忘れが気になるという方は、まずはかかりつけ医師にご相談下さい。
認知症疾患医療センター相談室 直通電話番号:086-427-3535

認知症疾患医療センター CP阿部

第53回のぞみの会だより-1-

カテゴリー: のぞみの会 | 投稿日: | 投稿者:

7月になり、段々暑さが増して参りました。熱中症にはお気をつけ下さいね。
さて、今年の「のぞみの会」は10月28日に開催致します。今年のテーマも決まり、毎年恒例の院内に掲示するポスターの作成も終わりました。
毎年ですが、どれも力作ばかりです!!7月中旬より院内の至る所に掲示して参ります!!来院された際は、是非ご覧頂ければと思います。
また、毎週水曜日には、のぞみの会実行委員よりブログの更新をして参ります!!様々な、情報を発信して参りますので楽しみにして頂ければと思います。
1人での多くに方に楽しんで頂けるよう、職員一丸となって盛り上げて参りますので、たくさんの方のご参加お待ちしております。

★第53回のぞみの会 平成30年10月28日(日) 9時30分~14時『地域へ、そして未来へ ~これからも共に生きる全仁会~』★
★ポスターは総合美容センターが作成したものです

第53回のぞみの会実行委員 医事課 S

知覚過敏

カテゴリー: 歯科 | 投稿日: | 投稿者:

いよいよ夏到来ですね!
冷たい飲み物やアイスクリームを食べて歯がしみることはありませんか?

むし歯ではないのに歯がしみる場合は、知覚過敏(正式名:象牙質知覚過敏症)かもしれません。
キーンとする一過性の痛みが特徴で、歯を磨いたり、息を吸い込んだだけでもしみることがあります。

原因は、歯磨きの力が強すぎる、歯ぎしりや喰いしばりで歯がすり減る、歯周病や歯肉炎によるものなどが考えられ、エナメル質が削れて象牙質が露出することで誘発されます。

心当たりのある方、歯磨きの仕方を見直したり、知覚過敏用の歯磨き粉を使用するなどしてみて下さい。
1週間以上経っても改善がなければ、是非歯科にご相談ください!知覚過敏用のお薬を塗ったり、痛みのある部分を詰め物でカバーするなど対応させて頂きます。

歯科 O

『介護サービス博覧会(中四国)マッチングプラザ2018』に参加してきました。

カテゴリー: 倉敷老健 | 投稿日: | 投稿者:

平成30年6月20日・21日にコンベックス岡山で開催された『介護サービス博覧会(中四国)マッチングプラザ2018』に参加してきました。この博覧会は単なる展示会ではなく、ケアサービス事業所と利用者、また事業所同士をつなぐマッチングサポートを目的としており、交流を通して新しいヒントを見つけられる場になっています。今回もケアサービス事業所や一般企業から約130事業所の出展がありました。
倉敷平成病院からは、平成29年4月に開設した『倉敷ニューロモデュレーションセンター』で行われる治療の紹介と、『倉敷老健』のリハビリで使用している歩行練習器『ホンダ歩行アシスト』の体験会を実施しました。
2日間で600名以上の方が話を聞いて下さり、約50名の方に『ホンダ歩行アシスト』を体験して頂きました。また看護・介護・リハビリなど医療関係の学生の参加も多く、レポート課題でもあるのでしょうか、メモを取りながら積極的に体験してくれました。当施設では平成29年2月から『ホンダ歩行アシスト』を導入しています。高齢になり歩行に自信がなくなった方、パーキンソン病や脳血管障害による軽度の歩行障害がある方に対し、歩行フォーム改善の目的で活用しています。付属のタブレットにより、歩行動画の撮影や足の振りの左右バランスが簡単にグラフで確認できます。休憩しながらフィードバックする事も可能で、ご本人にも課題や改善していることが分かりモチベーションUPにもつながっています。今回体験して頂いた方のほとんどが、健康であり日常の歩行に支障のない方々でした。しかし、若い方でも生活習慣やスポーツ経験の影響で左右の重心バランスが崩れている方も多く、現在の歩行パターンや将来的に気を付けるポイントなどを話すと皆さん熱心に耳を傾けて下さいました。
今回『介護老人施設』は、特養入所待機施設という消極的なイメージではなく、在宅復帰または在宅生活支援施設として大きな役割を担い積極的にリハビリを提供していること、また、『歩行アシスト』を始めとしたマシントレーニングや自主トレーニングなど、たくさんの内容を皆様に知って頂きました。本当に貴重で楽しい体験となりました。

倉敷老健 D

通所リハビリの共同作品「ひまわり」(平成30年7月)を飾りました

カテゴリー: 通所リハビリテーション | 投稿日: | 投稿者:

こんにちは!通所リハビリです。7月になりました。関東甲信地方は例年よりも22日早い、6月29日の梅雨明け宣言がなされました。今月の通所リハビリの作品も、夏を感じさせる1枚となりました。
真っ青な青空に満開のひまわりす。
立体的にひまわりを折るのがとても難しかったのですが、皆さん「あーでもないこーでもない(笑)」と頑張ってくださいました。
外来にご来院の際は、是非ご覧ください。

通所リハビリ 介護福祉士 K