「音楽療法修了式」によせて

カテゴリー: デイサービスドリーム | 投稿日: | 投稿者:

平成27年3月11日…その日は東北大震災から4年目の記念日。

約二万人の犠牲者を悼み、生き延びた多くの方々による鎮魂歌が東北の地で歌われました。その歌を聴いたあるニュースキャスターの方がしみじみと言われました。「歌は“傷を癒すもの”なのですね。」と。

ブログ1ちょうどその時、私は自宅でそのニュースを見ながら、コサージュ作りを行っていました。(数人の職員で分担をして)そのコサージュとは、1週間後に執り行われる「音楽療法修了式」に出席される利用者の皆様への贈り物です。(デイサービスドリームでは隔週水曜日に日本音楽療法学会認定の音楽療法士2名の先生来ていただき、音楽療法を行っています。)

ニュースキャスターの方の言葉を聞いたとき、利用者の皆様の一人一人の顔が思い浮かびました。

深刻な体の痛みと日々闘っておられる方、病気や転倒により健康への大きな不安を抱いておられる方、ブログ3先々のことを考え孤独感に押しつぶされそうになっておられる方、ほとんどの方が何らかの苦悩を抱えながら、それでも一生懸命に音楽療法に取り組み、歌ってこられたのです。きっと歌うことで自身の苦悩(傷)を癒してこられたのでしょう。

皆様の一年間が十人十色であったように、コサージュは造花の種類やリボンの色など一つ一つをあえて違う物にしました。

いろんなことを乗り越えて頑張ってこられた皆様への祝福の気持ちをこめて!そして途中入学の方(途中からデイサービスのご利用を開始された方)には、新しい世界に一歩を踏み出された勇気を讃えて!

ブログ2そして3月18日の修了式当日、胸のコサージュよりももっと輝く笑顔で修了証書を受け取られる16名の皆様の姿がありました。(体調不良にて2名欠席でしたが)中には涙ぐみながら感想を述べられる方も…

皆様、修了式本当におめでとうございました。どうか又次の一年間も、希望の歌声をしっかりと響かせていって下さることを願っています。たくさんの感動をいただき、ありがとうございました。

デイサービスドリーム 看護師兼機能訓練指導員  松田ゆかり