リハビリステーションピース新聞第22号発行しました
はじめまして
今年6月に入職しました、古澤音羽(ふるさわ おとは)です。
私は陸上競技が好きで学生時代は選手として一生懸命取り組んできました。将来の事を考えた時に、選手のサポートができれば素敵だなと思い、柔道整復師を目指そうと思いました。
しかし、顧問の先生に鍼灸師の道も教えていただき、初めて知る世界に興味を持ちました。
そして、大学で東洋医学を学び、西洋医学とは異なった不思議な力のある鍼灸治療にどんどん魅力を感じ、たくさん勉強をして鍼灸師になることができました。
倉敷平成病院では西洋医学と東洋医学両面で患者さんに治療を行っていると知り、ここで働きたいと思うようになり入職できてとても嬉しいです。
ヘイセイ鍼灸院での私の目標は、患者さんの健康状態を理解し、それぞれに合った治療をしていき、患者さんの健康を心身共にケアしていく事です。そのために知識や技術をより多く学び治療に生かしていけるようにしたいと思っています。
最後に、優しい先輩方と協力し患者さんの力になれるよう努めていきたいと強く思っていますのでご指導のほどよろしくお願いいたします。
ヘイセイ鍼灸治療院 鍼灸師 F
夏にも多い脳梗塞に注意!
連日湿度も高く、30度を超す日も多くなってきました。
気温の上昇とともに気をつけたいのが、脱水症や熱中症ですね。
脱水症になると体に様々な異変が表れます。めまい、吐き気、脱力感、手足の震えなどが主な症状となります。
また、体内の水分が奪われることにより、血液濃度の上昇にもつながります。そうすると血液の流れが悪くなり、血栓ができやすくなってしまします。
脳梗塞は、冬に多い印象がありますが、夏も脳梗塞には注意が必要です。
脳梗塞の前触れとしては、片側の手足の麻痺や、顔面の麻痺、しびれ、ろれつ不良、片方の目が見えにくいなどがあげられます。
このような症状がでれば、できるだけ早く医療機関への受診が必要です。
夏の脳梗塞の予防には、こまめな水分補給が必要です。喉が渇いた自覚があるときにはすでに脱水が始まっています。特に高齢に方は、喉の渇きも感じにくくなることもあります。
就寝中にも汗をかくため、就寝前、起床後に水分補給をおすすめします。
これからが夏本番です。水分補給をしっかりと行い、脱水症、熱中症には十分気をつけてこの夏を乗り越えましょう。
地域医療連携センター H
イラスト:イラストAC
第33回看護セミナー開催のご案内
この度、上記日程で『第33回看護セミナー』を開催いたします。
今年のテーマは、『医療者のメンタルヘルスケア~人生100年時代を担うために~』です。
当看護セミナーは、当院の職員だけでなく地域の方々と共に看護や介護について学ぶ機会として、途切れることなく開催しております。今年度は4年ぶりに会場でのセミナー開催とし、活発な意見交換・交流が行えることと期待しております。
医療従事者は、人命にかかわるという強い緊張感を伴う仕事内容に加え、高度化・複雑化する医療への対応など、ストレスを感じやすい環境で業務に従事しており、メンタルヘルスの必要性が問われています。
そこで今回は、メンタルヘルスとストレス対処法について看護師という立場から森山佐恵先生にご講演をいただきます。医療従事者が元気を出すきっかけとなり、明日への看護・介護の活力となればと考え企画いたしました。
入場無料でどなたでもご来場いただけます。
是非皆さんご参加ください。
〇日時:令和5年9月9日(土) 14時~16時(受付:13時30分~)
〇場所:倉敷平成病院 救急棟4階 会議室
〇内容:1話題提供
当院のメンタルヘルスに関する課題
社会医療法人 全仁会 倉敷平成病院 岡本なおみ
2特別講演
医療従事者のためのメンタルヘルスと「傾聴する力」をアップする法
~ストレスに対抗し、仕事の能率を上げるには~
講師 生活習慣研究所 所長 森山佐恵
〇お問合先:倉敷平成病院看護セミナー事務局
〒710-0826 倉敷市老松町4-3-38
TEL:086-427-1111 FAX:08-427-8500
e-mail:heisei@heisei.or.jp
※テーマにご興味をお持ちの方でしたら、どなたでも参加頂けます。
8月10日締め切り、要お申込 詳細はお問い合わせください。
ご来場をお待ちしております。
看護セミナー事務局
結果報告書を専用封筒でお届けします
毎年、健康診断を受診して健康管理を行っていますか?
職場で健診に行くように言われて受診しただけになっている方も多いのではないでしょうか。しかし健康診断は受診後の方が大切です。
届いた結果報告書をしっかり確認し、紹介状が入っていた方は早めに精密検査や治療のための受診が必要です。
すぐに受診の必要がない方も異常がある箇所をチェックして、今後は何に気を付けて生活をしたら良いのか確認する必要があります。
また、当日結果を聞いて帰っているから大丈夫と思われている方も、当日は結果が出ていなかった項目(眼底検査、CT検査、子宮がん細胞診、マンモグラフィ、乳房エコーなど)について確認が必要です。また、ダブルチェックによって結果が変更になっている箇所もあるかもしれませんので必ず報告書で確認しましょう。
今までは案内書と結果報告書は一緒の封筒を使用していましたが、結果報告書が届いたことが分かりやすいよう専用封筒を作成しました。
令和5年8月頃から結果報告書を専用封筒でお届けします。到着したらお早目に中身を確認してくださいね。
脳ドックセンター M.T
7月31日での電話診療(処方)終了のお知らせ
当院では、新型コロナウイルス感染症に係る診療報酬上の特例措置により、医師が電話での診察が可能と判断した患者さんに、電話での再診による処方箋の発行をおこなっておりましたが、厚生労働省よりこの特例措置を終了するとの通知がありました。
つきましては、7月31日をもって、電話再診および電話再診による処方箋発行を終了いたします。
ご理解ご協力の程よろしくお願い申し上げます。
また、現在情報通信機器を用いたオンライン診療の準備をすすめております。実施に際しましては改めてご案内いたします。
ピースガーデンショートステイ ~リハビリについて~
現在ショートステイでは、コロナ5類への移行により以前のような賑わいが戻りつつあります。
今回は、リハビリの様子をご紹介したいと思います。
在宅での介護負担を軽減する為にも、機能訓練指導員が中心となり看護師・介護士が連携しリハビリを毎日実施しています。
午前中はマスク着用にてある程度ご利用の方同士の距離を保ちながらホールで集団体操や、脳トレプリントを実施しています。「学校に来たみたい。今日の問題は難しかった」と密かに職員に答えを聞かれる方もおられますが、計算や間違い探しなど毎日違うプリントを真剣に取り組まれています。まだ大声での会話に抵抗持たれる方もおられるので職員はワイヤレスマイクを使用し答え合わせなど行っています。コロナ禍ではほとんどホールで集まることもなかったため、集団体操などでご利用の方が集まられると賑わいが見られ自然とお隣さんと会話が始まります。
時間の合間には個別に歩行訓練や足踏み、足上げ、ダンベル体操などを実施し上肢や下肢の筋力強化に努めています。皆さん足腰が弱くならないようにと積極的にリハビリに参加してくださいます。
在宅介護で一番困るのは、現在の能力を維持出来ず動けなくなり、介助量が増してしまう事です。ご利用の方が安全で快適な在宅生活を送れるよう職員一丸となって取り組んでいきます。
在宅介護で一休みしたい時には、ショートステイのご利用を心からお待ちしています。
ピースガーデン倉敷ショートステイ 介護福祉士 K
梅毒の感染者が増加傾向です
梅毒とは?
「梅毒」は梅毒トレポネーマという病原体による感染症で、全身に様々な症状を引き起こします。
梅毒トレポネーマは、口や性器などの粘膜や皮膚から感染するため、性的な接触が主な感染経路となっています。また、梅毒に感染している母親から妊娠・出産時に子供に感染すること(先天梅毒)もあります。
日本では1960年代後半に10,000例を超える大規模な流行がみられた後、何回かの小さな流行はあったものの、おおむね減少傾向にありました。しかし、2010年頃以降、増加傾向となり、2019~2020年に一旦減少したものの、2021年以降再度増加に転じており、1999年に今の方法で統計を取り始めてから最多となるペースで増加しています。
梅毒は病期によって、症状の出現する場所や内容が異なります。治療を行わなかった場合の典型的な経過は次のとおりです。
Ⅰ期顕症梅毒: 感染後数週間
梅毒トレポネーマが侵入した部位(主に口の中、肛門、性器等)にしこりや潰瘍ができることがあります。また、鼠径部のリンパ節が腫れることもあります。これらの症状は痛みを伴わないことが多いです。治療をしなくても症状は自然に軽快しますが、ひそかに病気が進行する場合があります。
Ⅱ期顕症梅毒: 感染後数か月
感染から3ヶ月程度経過すると、梅毒トレポネーマが血液によって全身に運ばれます。この時期に、「バラ疹」とよばれる淡い赤い色の発疹が、手のひら、足の裏、体幹部などに出ることがあります。その他にも肝臓、腎臓など全身の臓器に様々な症状を呈することがあります。
発疹などの症状は、数週間以内に自然に軽快しますが、梅毒が治ったわけではありません。また、一旦消えた症状が再度みられることもあります。
晩期顕性梅毒: 感染後数年
感染後数年程度経過すると、ゴム腫と呼ばれるゴムのような腫瘤が皮膚や筋肉、骨などに出現し、周囲の組織を破壊してしまうことがあります。また大動脈瘤などが生じる心血管梅毒や、精神症状や認知機能の低下などを伴う進行麻痺、歩行障害などを伴う脊髄癆がみられることもあります。
感染が脳や脊髄に及んだ場合を神経梅毒と呼び、どの病期でも起こりうるとされています。
梅毒の検査は、一般的には医師による診察と、血液検査(抗体検査)で感染しているかを判断します。他にも全身状態の把握や、神経梅毒が疑われる場合には髄液検査、画像検査を行うこともあります。
梅毒の感染を防ぐためには、不特定多数の人との性交渉はしないことや、コンドームを使用することなどが大切です。
梅毒が疑われる症状や感染の心当たりがあれば、病期にかかわらず早めに医療機関を受診するようにしましょう。感染の可能性のある周囲の方(パートナー等)も検査を受け、必要に応じて治療を受けることが重要です。
厚生労働省「梅毒に関するQ&A」参照
イラスト:いらすとや
臨床検査部 TaMa
転倒予防についての豆知識転倒予防についての豆知識
蒸し暑い日が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。予防リハビリでは日々の個別リハビリや集団プログラムを通して、ご利用の皆様の転倒しにくい体づくりに取り組んでいます。
今回のブログでは、転倒予防に取り組む上で知っておいていただきたい、転倒にまつわるお話しをいくつかご紹介をします。
① 転倒すると3人に2人はケガをしている!?
平成22年度の内閣府調査によると、転倒した人のうち、ケガがなかった方は全体の33.3%(3人に1人)となっていました。残りの方は打撲や擦り傷、重症の場合は手や足腰の骨折など、3人に2人は何らかのケガを負っているということがわかっています。
② 転倒は要介護につながる!?
上記①でお伝えした通り、転倒は時に骨折を伴う危険な出来事です。この転倒・骨折は認知症や脳血管障害と並んで、主要な要介護要因となっています。また、女性は男性と比べて、転倒・骨折により介護が必要となる割合が高くなっているとも言われており、注意が必要です。
③ 転倒の要因は十人十色!?
では転倒を引き起こす要因は何なのでしょうか。転倒は足腰の筋力低下やバランス機能の低下で起こるというイメージが強いかもしれませんが、それだけではありません。実際には認知機能や視覚・聴覚機能、薬剤や環境面の影響など多岐に渡ります。一概に、これだけやれば大丈夫というものではないので、その人ごとのリスク因子を評価して対策する必要があります。
たかが転倒、されど転倒、この先も元気に生活を送っていく上では、転倒予防を行なっていくことはとても大切なポイントになります。今回の内容を通して、改めて転倒予防について考えていただくきっかけになれば幸いです。
予防リハビリではご利用の皆様の自宅環境の確認や、定期的な身体・認知機能評価などを行い、その人に合わせたリハビリプログラムを提供しています。今回の記事を読んで、転倒リスクについて興味をお持ちの方はぜひご相談ください。
参考・引用文献:理学療法ハンドブック シリーズ18 転倒予防、日本理学療法士協会
予防リハビリ 理学療法士 S.Y
◎お問合せ◎
社会医療法人 全仁会 倉敷平成病院通所リハビリテーション(予防リハビリ)
TEL:086-427-1128(相談担当 大段) ※営業時間 9:00~17:00
※イラスト:イラストAC