転倒予防についての豆知識転倒予防についての豆知識

カテゴリー: 予防リハビリテーション | 投稿日: | 投稿者:

蒸し暑い日が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。予防リハビリでは日々の個別リハビリや集団プログラムを通して、ご利用の皆様の転倒しにくい体づくりに取り組んでいます。
今回のブログでは、転倒予防に取り組む上で知っておいていただきたい、転倒にまつわるお話しをいくつかご紹介をします。

① 転倒すると3人に2人はケガをしている!?
平成22年度の内閣府調査によると、転倒した人のうち、ケガがなかった方は全体の33.3%(3人に1人)となっていました。残りの方は打撲や擦り傷、重症の場合は手や足腰の骨折など、3人に2人は何らかのケガを負っているということがわかっています。

② 転倒は要介護につながる!?
上記①でお伝えした通り、転倒は時に骨折を伴う危険な出来事です。この転倒・骨折は認知症や脳血管障害と並んで、主要な要介護要因となっています。また、女性は男性と比べて、転倒・骨折により介護が必要となる割合が高くなっているとも言われており、注意が必要です。

③ 転倒の要因は十人十色!?
では転倒を引き起こす要因は何なのでしょうか。転倒は足腰の筋力低下やバランス機能の低下で起こるというイメージが強いかもしれませんが、それだけではありません。実際には認知機能や視覚・聴覚機能、薬剤や環境面の影響など多岐に渡ります。一概に、これだけやれば大丈夫というものではないので、その人ごとのリスク因子を評価して対策する必要があります。

たかが転倒、されど転倒、この先も元気に生活を送っていく上では、転倒予防を行なっていくことはとても大切なポイントになります。今回の内容を通して、改めて転倒予防について考えていただくきっかけになれば幸いです。
予防リハビリではご利用の皆様の自宅環境の確認や、定期的な身体・認知機能評価などを行い、その人に合わせたリハビリプログラムを提供しています。今回の記事を読んで、転倒リスクについて興味をお持ちの方はぜひご相談ください。

参考・引用文献:理学療法ハンドブック シリーズ18 転倒予防、日本理学療法士協会

予防リハビリ 理学療法士 S.Y

◎お問合せ◎
社会医療法人 全仁会 倉敷平成病院通所リハビリテーション(予防リハビリ)
TEL:086-427-1128(相談担当 大段) ※営業時間 9:00~17:00

※イラスト:イラストAC