フレイルの多面性について

カテゴリー: 予防リハビリテーション | 投稿日: | 投稿者:

皆さんは「フレイル」をご存じでしょうか。

フレイルとは、わかりやすく言えば、「加齢により心身が老い衰えた状態」のことです。しかしフレイルは早く介入して対策を行えば元の健常な状態に戻る可能性があります。フレイルは様々な要因があり、身体的フレイル心理・精神的フレイル社会的フレイルに分類されます。

身体的フレイルは運動器の障害(筋力の低下、バランス能力の低下、持久力の低下、痛みを感じやすくなる、よく見えない、耳がとおい)、栄養状態の低下(食欲の低下、食べる量が低下)、口腔機能の低下(飲み込みにくい、むせやすい)などの症状が起こります。

認知・心理・精神的フレイルは、何をする気にもならないないなどの気分の落ち込みや不安感(うつ状態)。記憶力の低下、対応力の低下などの認知機能の低下が起こります。これは高齢になり、定年退職やパートナーを失ったりすることで起こることがあります。

社会的フレイルとしては、独居で閉じこもりがちになり、社会とのつながりが希薄化することや、経済的困窮の状態などにより起こります。

それぞれの側面が影響しあって、状態を悪化させることもありますが、適切な治療や予防をすることで健康な状態に戻すことができます。このためフレイルを多面的に捉えて、予防や改善を図る必要があると言われています。

特にコロナ禍では外出機会の減少による体力低下、趣味活動の制限や会食機会の減少、気分が落ち込みやすくなっている等、何らかの要因でフレイルのリスクが高まる可能性があります。

自宅でできる運動(人の行き来が少ない時間やルートを選んでの散歩、テレビ体操等)、ご家族やお友達と連絡を取り合う、栄養のあるものを食べるなど、ご自身でフレイル予防に取り組んでみてはいかがでしょうか。

倉敷平成病院予防リハビリでは、要支援の方を対象に、運動、口腔、栄養状態への評価、指導を主としてご利用者様に介護予防に取り組んでいただいています。また、定期的に認知機能低下予防の取り組みも実施しています。

作業療法士K

随時見学も受け入れておりますので、ご興味がある方はお気軽にご連絡ください。
◎お問い合わせ◎
社会医療法人 全仁会 倉敷平成病院通所リハビリテーション(予防リハビリ)
TEL:086-472-1128 (相談担当 大段(おおだん))
営業時間9:00-17:00

栄養科通信vol.174「さあ!にぎやか(に)いただく」

カテゴリー: 栄養科 | 投稿日: | 投稿者:

歳をとったら粗食でよいと思っている、軟らかいものばかり食べている、調理が面倒でいつも同じような食事になっている・・・など心当たりはありませんか?
そんな方は知らず知らずのうちに低栄養になっているかもしれません。
低栄養を予防することはフレイル(加齢によって心身が疲れやすく弱った状態)の予防にもつながります。そこで東京都健康長寿医療センターが開発した食品摂取多様性スコアを構成する10の食品群の頭文字を取った合言葉「さあにぎやかにいただく」を紹介します。

「さあにぎやか(に)いただく」とは、
さ→魚、あ→油、に→肉、ぎ→牛乳、や→野菜、か→海藻、(に)、い→芋、た→卵、だ→大豆、く→果物

☆ご飯やパンなどの主食に加え、以上の10の食品群のうち、毎日7つ以上摂ることが目標です。色々な食品を摂ることで偏りなく食べられ、低栄養にならないという考え方です。
品数をたくさん用意するのが大変という方は、丼物にしたり、汁物の具の種類を増やすなど工夫次第で多様な食品を食べることができます。

多様な食品を摂取している人は
・認知機能の低下リスクが低い
・歩行速度が速く、歩行速度の低下リスクが低い
・握力の低下リスクが低い
など、多様な食品を摂ることは老化のスピードを遅らせるのに重要であるということが東京都健康長寿医療センターから報告されています。

多様な食品を摂取し、低栄養を予防しましょう。

「さあ、にぎやかにいただく」は、東京都健康長寿医療センター研究所が開発した食品摂取の多様性スコアを構成する10の食品群の頭文字をとったもので、ロコモチャレンジ!推進協議会が考案した合言葉です。

倉敷平成病院 整形外科 平川宏之医師はロコモアドバイスドクターに登録されています。

※ロコモアドバイスドクターとは、ロコモティブシンドロームの正しい知識と予防意識の啓発のための活動を行なっている日本整形外科学会所属の専門医の方々です。

 

管理栄養士Y.N

毎年2月は「生活習慣病予防月間」

生活習慣病とは、「癌」「心臓病」「脳卒中」等一般に30歳代以上の世代から発症しやすくなる病気の総称で、以前は「成人病」と呼ばれていた。その原因の大半が長年にわたる生活習慣にあり、子供の頃から予防に気を附けなければならないことから、「生活習慣病」と名前が改められました。

現在、毎年2月は生活習慣病予防月間一般社団法人 日本生活習慣病予防協会)として、生活習慣病予防に関する様々な活動がなされています。
特にコロナ禍の現在、WEB講演会が配信されていますので、この機会に視聴されてみてはいかがでしょうか。
また、同協会が推奨するのが「一無、二少、三多(いちむ、にしょう、さんた)で生活習慣病を予防」これは、禁煙、少食・少酒、多動・多休・多接とのことです。

・禁煙は万病の元
・食事は腹七~八分目
・お酒はほどほどに
・身体を活発に動かす
・休養をしっかりとる
・多様なつながり

特に、「三多(さんた)は、体を多く動かし(多動)、しっかり休養をとる(多休)、多くの人、事、物に接する生活(多接)の勧めです。運動については、「2本の足は2人の医者」という格言があります。この格言に則って、良く歩きましょう。身体活動をできるだけ多くして、しっかり毎日の生活の中で維持しましょう。そして、身体を動かした後は、しっかりと休養をとることが重要です。メリハリのある生活は、健康長寿には欠かせない要素です。」とのことです。

まだまだ寒い日が続きますが、しっかり身体を動かして、生活習慣病予防を心がけたいですね。

ピクトグラムの公募もなされて、ホームページで公開されておりこちらも楽しみますので、是非ご覧ください。

生活習慣病予防 月間特設サイトはこちら

秘書広報課

通所リハビリ ユニット2でのリハビリ紹介

カテゴリー: 通所リハビリテーション | 投稿日: | 投稿者:

皆様こんにちは。2月に入り、節分が終わり、春の到来を待ちわびる頃となりました。
新年に「今年こそは~!」と意気込んだものの・・・・何も始められず・・・・
新たな年がもう1ヵ月も過ぎてしまいました。皆様は年明けから1カ月どのようにお過ごしでしたか?

今日は、ユニット2で行われているリハビリの様子についてご紹介していきます。
ユニット2では、怪我や病気により日常の生活にサポートが必要な方々を対象にリハビリを実施しています。
生活や活動の獲得や拡大、生活で必要となるサポートが軽減し、自分で出来ることが増えるなどを目的に、個別リハビリテーションや、自宅環境の調整、ご家族への介助指導など実施しています。
また、リハビリ、看護師、介護士、相談員、ケアマネージャーなど他職種が密に連携し、在宅での生活が安全に行えるように支援しています。

ユニット2で過ごされるご利用の方には、マシンを使用し上肢・下肢の筋力強化、全身耐久性の向上を図るレストレーターなどを実施しています。
また、身体機能をしっかりと上げていく必要がある方は、ベッド上での筋力強化やストレッチ、起き上がり、立ち上がりなどの基本動作の練習をメインに行っています。

ご利用の方が安全に、快適な在宅生活が送れるよう、ご本人やご家族からの要望に合わせて身体機能の改善を図っています。更に、自立度が少しでも上がることを目標に、担当リハビリがリハビリのメニューを構成しています。
また必要に応じて、住宅改修、福祉用具の検討、アドバイスも実施しています。また、運動習慣が定着できるよう、自宅での自主トレーニング資料の配布や、動作指導も積極的に行っています。

ユニット2では、今後も自分でできることが1つでも増え、ご利用の方の生活の質が改善することを目標にサポートさせていただきます。
周りのご利用の方や、スタッフと楽しく会話しながら運動を行い、「今日も通所リハビリに行きたい!」「通所リハビリに行くのが楽しい!」と思って頂けるような環境づくりを行ってきます。
「楽しいから運動が続けられる」そんな通所リハビリが今後も笑顔でいっぱいの場所になるようスタッフ全員で日々精進していきます。また、新型コロナウイルスの感染防止対策もしっかりと行いながら対応させていただきます。マスクなしで皆様の笑顔が見られる日が来ることを願いながら、取り組みを継続させていただきます。

倉敷老健通所リハビリ  理学療法士 I D

節分豆で脳トレーニング

カテゴリー: 認知症疾患医療センター | 投稿日: | 投稿者:

2月3日は節分でした。
豆まきをや恵方巻きを食べた方も多いと思います。

豆まきにちなんで、余った節分豆で脳トレーニングをしみませんか?
豆をお皿にのせて、お箸でつかんで別のお皿に移動させる、ちょっとした簡単なゲームです。
コロナの環境で、外出や大勢で、デイサービスなどの交流が難しい中で、お家で簡単にできて楽しいです。

集中して手を使うため,脳が刺激され、家族と楽しむことができて盛り上がりますよ!
楽しく、認知症トレーニングができることがとても効果的です。

医療秘書 U.S

 

「節分」の言葉から行事を知る

カテゴリー: 倉敷老健 | 投稿日: | 投稿者:

梅の開花の便りが届く季節となりましたが、コロナウイルス(オミクロン)はこれまでと比較にならないくらい感染力が強く連日多くのコロナ感染者が確認されています。学校、保育園が休みになるなど、人々の生活環境にも影響を及ぼす事となりました。倉敷老健内でも感染予防に常日頃から取り組み「うつらない・うつさない」を基本に、入所者様に安心安全な生活を送っていただけるよう努めています。

2月といえば「節分」ですが、節分の由来をご存じでしょうか? 豆まきは、季節の変わり目に起こりがちな病気や災害を鬼に見立て、それを追い払う儀式。追儺(ついな)という鬼払いの儀式が広まったもので、厄払いと新年の幸せを願うとされていおります。倉敷老健では2月3日に恵方巻きにちなんで巻き寿司を召し上がって頂いています。入所者の皆様は、今年の恵方「北北西微北」を向いて、声は出さず(感染予防)、各々願い事を思い浮かべながら召し上がられました。ちなみに私の願い事は「一日も早くコロナウイルスが終息し、入所者様がご家族と会えて、すべての人が以前の生活様式に戻れますように~」です。まだまだ大変な日が続きますが、「病は気から」の言葉にもあるように、その人の心の持ち方しだいです。元気に笑って過ごしましょう!!

介護福祉士 K.F.

“ヤングケアラー”という言葉をご存知ですか?

カテゴリー: 地域包括支援センター | 投稿日: | 投稿者:

早いもので、2022年の12分の1が、もう終わってしまいました。『あっ!』という間でした。今年も何も進歩することなく一年終わらせてしまうかも…、少々焦っています。

逃げる2月、去る3月、ぼーっとしないで毎日を大切に過ごそうと思います。

 

さて、みなさんは“ヤングケアラー”という言葉をお聞きになったことはありますか?

最近、テレビや新聞等のメディアでも取り上げられていますので、ニュース番組などで見られたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

“ヤングケアラー”とは、『法令上の定義はないが、一般的に、本来大人が担うと想定されているような家事や家族の世話、介護、感情面のサポートなどを日常的に行っている子ども』とされています(厚労省HPより)。近年、日本では、このヤングケアラーの増加が問題となっており(令和2年度の厚労省による調査では、回答した中学2年生の17人に1人がヤングケアラーだったという結果もあります)、国は令和3年3月に文科省と厚労省が連携したプロジェクトチームを立ち上げました。

ヤングケアラーの一番の問題は、家庭内のデリケートな問題であり、本人や家族に自覚がないことも多く、支援が必要な場合でも表面化しにくい、ということです。そのため国は、令和4年度から3年間を〔ヤングケアラー認知度向上キャンペーン〕の期間として、重点的に認知度の向上に向けて取り組むとしています。

 

子どもが家事や家族の世話をすることは、ごく普通のことだと思われるかもしれません。もちろん、家族で助け合うということも悪いことではありません。しかし、年齢等に見合わない重い責任や負担を負い、子どもが本来持つ、勉強する時間、部活動する時間、友人と過ごす時間‥‥それらが奪われ、結果、学業への影響、就職への影響、友人関係への影響などが出て、将来の夢を諦めたり、ストレスを感じたりしている子ども達も少なくないのです。

ヤングケアラーに関する施策には私たちケアマネジャー(介護支援専門員)の役割もあります。関わる家族にヤングケアラーがいないか、早期発見と適切な機関への相談、子どもをあてにしない介護・福祉サービスの調整、などがそれにあたります。ケアマネジャーは介護を必要とする高齢者の支援が主な業務ですが、子どもの問題は専門外、ではなく、ご利用者を取り巻く〝環境″を把握できるケアマネジャーだからこそ、できることを考えていきたいと思います。

 

【子どもが子どもでいられる街に。】(ヤングケアラー啓発のためのスローガンです)

ケアプラン室 A

口呼吸について 

カテゴリー: 歯科 | 投稿日: | 投稿者:

あなたのまわりにお口をポカーンとしている人はいませんか?

実はこのポカーンと開いたまま口で呼吸する習慣が、いろいろな病気や症状を引き起こす原因になっていることがあるのです。

口呼吸は鼻呼吸と比べて、異物を取り除けないほか、呼気の温度や湿度も高められません。
気道が細菌やウイルスに感染する危険性が高まり、気管支の病気や風邪・インフルエンザにかかりやすくなってしまいます。また、口でたくさんの空気を吸おうとするために首が前傾してしまい、身体のゆがみや姿勢が悪くなることにもつながります。

また、ダイレクトに影響を受けるのはやはりお口の中です。
1) 口がよく乾く
2) 歯垢や歯石が着きやすく、むし歯や歯周病になりやすい
3) 舌や唇などの動きの不調和によって歯ならびや嚙み合わせが悪くなるなど、
様々な症状とつながっています。

普段から鼻呼吸を意識して過ごすようにしましょう。
(口呼吸を改善させるトレーニングなどもあるので、試してみるのもよいかと思います。)

歯科 歯科衛生士 N

『コロナ禍に元気を』手づくりの竹細工をご寄贈いただきました

カテゴリー: 事務部, 秘書・広報課 | 投稿日: | 投稿者:

この度、福田さんがコロナ禍で大変な医療従事者に元気になってもらえたら、との思いで手づくりされた竹細工をご寄贈くださいました。

お正月の門松をヒントに竹の廃材を利用し、節のところで斜めに割るとにっこりと口を開けて笑っているように見えることから、目を付けたら可愛いのではないか、とアイデアを形にされたそうです。

3つの素敵な笑顔の下にはそれぞれ『笑顔で』『カムカムエブリバディ』『笑って』と気持ちが明るくなる言葉が並び、付属のお手製絵馬にも『笑福』『立春大吉』『招福』と願いを込めたメッセージが書かれています。

福田さんは、星形の小物入れや脳トレの数字パズルを手づくりされ、地元の幼稚園やクリニックに寄贈されるなど、地域との交流を精力的に行われている方で、当院には昨年もシトラスリボンをご寄贈くださり、ご縁をいただいております。

今後も感染予防を徹底し、職員一同これからも笑顔で診療に努めて参ります。
福田さん、心温まる作品をありがとうございました。

秘書・広報課

グループホームのぞみ 感染予防実施中

 

こんにちは
グループホームのぞみです

新型コロナウイルスが日本に上陸して2年が経過しようとしています。
ウイルス自体も変異を続け、少し落ち着いてきたた様子を見せていましたが、あっという間に、新しい変異株が広がっている状況となってしまいました。

グループホームのぞみでも、手洗い・消毒・換気・飛沫防止など、感染対策の徹底を行いながら、皆様がお元気で、笑顔で過ごしていただけるよう努めてまいりたいと思います。

ご家族の皆様にも、面会の制限があり、ご不便をおかけしますが、引き続きご協力をお願い致します。

 

         ピースガーデン倉敷 4階  グループホームのぞみ 介護福祉士 Y