日別アーカイブ: 2016年2月1日(月曜日)

恵方巻は、どこを向いて食べる?

カテゴリー: 倉敷老健 | 投稿日: | 投稿者:

image001つい先日、年始のご挨拶をしたと思ったら、あっという間に節分です。暦の上ではもう「春」になりますが、10年に一度の大寒波と言う事で沖縄にも雪が降るなど、実際にはこれからが冬本番となりますので、予防と早めの受診・休養で体調管理に努めましょう!!

元々、節分とは各季節の始まりの日「立春・立夏・立秋・立冬」の前日のことだそうですが、室町の頃から大寒の最終日に当たる「立春(2月4日頃)」の前日を特に大切な節目とし、この日だけを「節分」とさすようになり様々な行事を行うようになったようです。

家庭でも行われる豆まきですが、これは季節の変わり目には邪気(鬼)が生じるといわれており、「魔目(鬼の目)」を「射る」ことで「魔滅(鬼退治)」を願ったという説が有ります。「射る」にかけて豆を「炒る」ので、節分の豆は「炒り豆」でなければならないようです。

また、鬼は臭い「鰯」と棘のある「柊」が苦手とされ、鰯の頭に柊をさした「柊鰯」を家の戸口において鬼の侵入を防ぐという風習も有りましたが、最近はあまり見かけなくなり、若い職員はこの風習を知らないようで、説明してあげるとすっかり「昔の人」扱いでした。

さて、「恵方巻」の丸かぶりが認知されたのは、いつ頃からでしょうか?元々は、大阪の一部地域で行われていた風習だそうですが、30年ほど前に寿司協会と海苔問屋協会の共同戦略として、節分には恵方に向かって巻き寿司を「丸かぶり」すると縁起が良いと広告し始めたようです。その後、平成10年にセブンイレブンが「恵方巻」という名称で全国発売したところ、急速に浸透して今では認知度90%超えだそうです。新たな風習として、すっかり根付いていますね。

ところで巻き寿司は、どの方角を向いて食べれば良いのでしょうか??「その年の恵方に向かって、願いを込めながら黙って寿司を丸かぶりする」というルールが主流のようですが、平成28年の恵方は「南南東」ですが、神様が恵方にやってくるのは立春の後だとされているので、節分の日にはまだ前年の方角(平成27年の恵方は「西南西」)に居られるということになるそうです。となると・・・願いを聞いてもらうためには、どの方角へ向かって食べれば良いのか謎なのです。

な~んて、ややこしいお話をしてしまいましたが、難しい事は考えずに日本に次々と浸透しつつある新たなイベントを楽しみましょう(^。^)巻き寿司が進化して最近はスイーツの「恵方ロール」も定着してきています。何でもありです。

皆さんも、それぞれのやり方で「厄払い」をして、心身ともに健康な一年にして下さい!!

 

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