カテゴリー別アーカイブ: 認知症疾患医療センター

紫陽花に想う

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6月に入りました。6月は紫陽花の季節ですね。紫陽花の学名はギリシャ語で「Hydrangea」、水の器・・雨を受け止める花だそうです。とても美しい語源です。

紫陽花の花言葉を紹介したいと思います。紫陽花の花言葉はたくさんあり、色別にもそれぞれの意味があるようですが、その中でも私が心にとまった花言葉を紹介します。
「家族団らん」「家族愛」「仲良し」「強い愛情」「平和」「団結」「乙女の愛」「元気な女性」「寛容」「辛抱強い」等です

紫陽花の小さな花びらが寄り集まっている姿は、家族の結びつきを表しているようです。
今は、コロナウイルスが世界中に広がり、通常の生活がうまくいかず、心に知らないうちにストレスやモヤモヤが溜まっていませんか?
紫陽花はでも雨に濡れてもキラキラしていますよね。私たちも、ちょっと、家族みんなで、近所の紫陽花スポットへ、短時間でも足を運んでリフレッシュしても良いかもしれません。
「辛抱強い」という意を考えると、紫陽花はわざわざ雨が降る時期に、力強く咲く花です。まるで今のコロナウイルスに耐える私たちのような感じではありませんか?

この紫陽花のように、しっかりみんなで前を向いていきましょう。

そして、ピンクや青、紫、最近は白色もありますよね。紫陽花は、色が変わると言われています、いわゆる「七変化」といわれます。とても神秘的です。私たちも、変わりゆく時代の変化に、対応していき、明るい明日を信じていきましょう。認知症疾患医療センターでは、患者さんや家族の皆さんを、どんな環境でも、これからもサポートしていきます。

医療秘書 S.U

※老健と病院の間に咲いている紫陽花の写真です。

 

「眼」のストレッチ

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こんにちは、皆様いかがお過ごしでしょうか?
「令和」が始まりこれから!と言うときに、新型コロナウイルスに翻弄され、不安な日々を過ごしたり心も体も疲れていませんか?せっかく「春」が来たというのに、ウイルスの広まりはすさまじく全国で「緊急事態宣言」が出され外出自粛の毎日。1日でも早く新型コロナウイルス感染症が収束して、マスクがとれてお互いの「笑顔」が見られると良いですね・・・^^
さて、自宅で過ごすことが多くなりTVやスマホなどどうしても近くの物を見て過ごすこと増えていいませんか?

今日はそんな「眼」の疲れをとる「眼」のストレッチを紹介します。
※眼を動かすためには6つの大きな筋肉が頑張っています。この筋肉、同じ距離ばかり見ているとどうしても硬くなり、焦点を合わせにくくなります。文字が見えにくくなるだけでなく転倒にもつながります。

①両目をギュッとつむる
②ぱっとひらいてゆっくり上を向く
③ゆっくり下を向く
④ゆっくり左を向く
⑤ゆっくり右を向く

 

少しすっきりしましたか?時々思い出して行ってみてくださいね^^

では最後にいくつか季節を感じる俳句を紹介します。

囀りやベンチにいつも誰かゐて
飛びさうな鶯餅を母に買ふ
備前焼の一輪挿しに小判草
水野 幸子

外へ出られない日々が続きますが、季節は少しずつ変化しています。
体調に気をつけて、心穏やかに過ごせますように・・・。
平成病院では、新型コロナウイルス感染拡大防止策として「3密」を避ける「電話診療」のご案内をしています。
(詳しくはHPまたは電話でお問い合わせください)来院に不安のある方は是非ご活用してください。

                                                                                                  認知症疾患医療センター 看護師 W

認知症疾患医療センター 心理士の仕事

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暖かい春の日差しで心地のよい毎日が続いていますね。4月ということで、新しい環境での生活をスタートされた方も多いかと思います。期待と不安と花粉が入り交じる季節なので、皆さま体調にはどうかお気をつけになって、フレッシュな気分でお過ごしいただけたらと思います。

さて、4月という新年度なので、今回は認知症疾患医療センターでの心理士の仕事について改めて紹介させていただきます。
心理士の保有する資格に、「公認心理師」がありますが、これは2017年に公認心理師法が施行され、2018年から誕生した国家資格の一つです。当院でも、受験資格のある心理士(実務経験5年以上、もしくは大学院で所定の単位取得)は2018年に公認心理師資格を取得し、今後も受験資格の得られた心理士が資格取得に挑戦していく予定になっています。

心理士の認知症疾患医療センターでの主な仕事としては、①認知機能検査、②ご家族・お付き添いの方への問診、③ご家族への個別カウンセリング、④認知症カフェ(わくわくカフェ)、⑤家族教室、⑥家族会(オアシス会)などが挙げられます。

まず、①認知機能検査は、患者さんを個室にご案内し、心理士と一対一で検査を行います。検査を受けることや、慣れない環境の中で、緊張が強まる方もいらっしゃるので、暖かい雰囲気で受検していただけるように配慮しつつ、フリートークも挟みながら実施します。また、検査中の患者さんのご様子についても注意深く観察を行い、診察場への情報提供を行っています。
②ご家族・お付き添いの方への問診では、普段の生活のご様子を知る方に情報を教えていただきながら、生活場面での認知機能の状態や、BPSD(認知症の行動・心理症状)の有無・程度について評価を行っていきます。ご本人がおられる場ではお話しにくい内容もあるため、必ずご家族も個室へご案内し、プライバシーに配慮しながらお話を伺い、診察場へ情報提供を行います。
中には、ご本人の対応についてストレスや不安を感じているご家族もおられるので、そうした場合には③ご家族への個別カウンセリングを実施したり、④認知症カフェ(わくわくカフェ)、⑤家族教室、⑥家族会(オアシス会)といった、他のご家族との交流をはかったり、気分転換が出来る場のご案内を行います。
また、社会的な制度やサービスについては、精神保健福祉士や高齢者支援センターなど専門職・専門機関への紹介を行い、安心して地域でお過ごしいただけるように連携を図っています。
心理士もこの4月から新しい仲間を迎え、新メンバーでの業務がスタートしています。今後とも皆さまにとって、認知症の予防・治療が身近で安心できるものであるように、私たちも日々力を合わせて頑張っていこうと思います!

心理士 M

参照イラスト:イラストAC

当院医療秘書課職員が寄稿した論文が「日本老年医学会雑誌第57巻第1号」(令和2年1月25日発行)」に掲載されました。

この度、日本老年医学会発行の定期刊行誌「日本老年医学会雑誌第57巻第1号」(令和2年1月25日発行)」に「運転免許制度変更に伴うもの忘れ外来患者の現状調査」についての論文を掲載いただきました。

2017年3月に改正道路交通法が施行され、運転免許の更新時や交通違反時に医師の診断を要することになり、当院認知症疾患医療センター(以下当センター)は診断書作成医療機関に指定されました。この改正道路交通法施行にあたり、業務の一つとして公安委員会の診断書作成も担うこととなりました。患者さんごとに異なる環境を調査するため、当センターへ通院されている患者さんへアンケートを実施し、高齢者ドライバーの運転免許更新時への当センターでの指導内容に活用しています。

本稿では当センターの運転免許外来に関する医師事務作業補助者の活動実践を含め、研究論文にし寄稿致しました。医療秘書の実務の質と内容の充実は期待されており、今後も積極的に業務改善に加わり、研究活動へとつなげ、当院の取り組みやチーム医療の現状を示していけたらと考えます。

病院という組織において、医療秘書は医師をサポートし、患者さんや他職種との橋わたしとなるような重要な役割であると自負しており、社会的認識や医療秘書の評価を向上すべきと考えます。将来的にこの専門性を活かし医療秘書の立場から、より良い医療サービスが提供できるよう貢献していきたいです。

医療秘書課 副主任 上野節子

新しい貸出本を追加しました『家族のためのユマニチュード』

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こんにちは。今世界が、日本が、新型コロナウイルスの影響によって大変な状況になっていますね。まだまだ落ち着かないようですが、咳エチケットや手洗い等の基本的な予防をしっかりしつつ、冷静に対応しましょうね。

さて、この度認知症疾患医療センターにあります貸出本に新しい本が追加されました。
その中の一冊、『家族のためのユマニチュード』(著者イヴ・ジネスト ロゼット・マレスコッティ 本田美和子)をご紹介します。

“ユマニチュード”という言葉をご存じでしょうか?本の中では『「あなたのことを大切に思っています」その気持ちを伝える技術がユマニチュードです。』と記されています。ユマニチュードではケアをするときにはいつも4つの柱見る・話す・触れる・立つを用いて行います。これを聞いて「そんなんいつもしとるわ・・・」と思う方もおられると思いますが、それは自分がやりやすいようにしていないだろうか?意識的にしているだろうか?と考えてみると・・・いかがでしょうか。介護だけではなく、日常生活でも何かをする際に、ただやるだけではなく少し何かを意識しながらするといつもとは少し違う結果になることありませんかね。

また、本の中には『認知症の人の特徴とその対応』や実際の対応方法など優しいイラスト付きで記されています。気になる方はぜひ認知症疾患医療センターをお訪ねください。

本の最後に『愛情を表現することをためらわない』と記されています。なかなか、特に家族であると愛情表現だなんて恥ずかしい、と思われる方が多いと思います。
「ありがとう」の一言すらなかなか出てこないこともありますよね。家族がいつどんな状況になるか分かりません。毎日を大切に過ごしならが、少し意識をして「私にとってあなたは大切な存在」と言葉や行動で示してみるのはいかがでしょうか。

精神保健福祉士 P

第18回市民公開講座もの忘れフォーラム開催中止のお知らせ

令和2年3月7日(土)に開催を予定しておりました「第18回市民公開講座もの忘れフォーラム」は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、参加者の皆様の安全と感染拡大防止を最優先に考え、やむを得ずフォーラムの開催中止を決定いたしました。

大変残念なお知らせとなってしまい、講座を楽しみにされていた皆様へ、ご迷惑をおかけしますことにつきまして深くお詫び申し上げます。何卒、ご理解の程よろしくお願いいたします。
また、もの忘れフォーラムは来年度も開催予定ですので、決定次第ご案内させていただきます。

【お問い合わせ先】
倉敷平成病院 認知症疾患医療センター
電話:086-427-3535
(平日8時半~17時 土曜日8時半~12時)

 

ある日のもの忘れ外来診察室から

私の心の声:(精神保健福祉士さんの事前問診情報をチェック)いつも詳細にありがとう!(かかりつけの先生からいただいた診療情報提供書をチェック)いつもご丁寧にありがとうございます! 最敬礼.

うーん,85歳もの忘れ外来初診.2年ほど前からついさっきのことを忘れすことがある様子.でも,日常生活はそこまで支障はない.離れに住んで夕食だけ家族と一緒.朝昼は自分で準備.近所に好きなものを買い物.草取り始めると気が済むまでやめない.元気やなあ!大きな声でかっと怒るが,すぐ冷める.テレビの音大きいらしいから,耳も遠いのかも.MRIで右の海馬がちょっと萎縮がある程度.認知機能検査では,確かに記憶障害はあるけど,判断力はしっかりしていそう.血圧の薬と便秘薬程度.薬は適当に間引いている様子.大病したことない.人生のエリートだなあ.俺はここまでとても元気に生きられん.(心電図を見ながら)んっ? ありゃ心房細動と徐脈がある.紹介状には記載がない.きちんと心臓しらべんといけないかも.脳梗塞予防の薬をどうしよ.今日の胸のレントゲンは心臓ちょっと大きめ.うちで5年前撮った腰のレントゲンあるけど,胸のレントゲンはなしか.う〜む.

私:そんじゃ入ってもらいましょうか.
看護師さん:はーい.Aさーん,お待たせしましたどうぞ~.

私の頭の声:(笑顔で観察かつ以下ずっと笑顔)笑って手を合わせてお辞儀.腰はそんなに曲がってない.やせ型.お化粧バッチリしている,顔面神経麻痺なし.服装乱れなし.礼節OK.歩行は,姿勢もリズムも歩幅も手振りもOK.着座バランスもバッチリ.すごいじゃん.パーキンソン症状もなさそう.同伴は50歳代ぐらいの女性2人.こちらも笑顔バッチリ.お一人は少しやつれた感あり.

私:Aさんこんにちは.この病院は初めてですか?(少し大きめの声で)
Aさん:随分前に腰が痛くて一人で来ました(以前のことはOKじゃ).

私:へーそうなんじゃ.私の名前ですが(名札を見せながら距離を縮める).
Aさん:オケヤヨウスケ先生,ん? オケタニ? あー!ワクじゃな!

私:そうなんよ.木偏ならオケじゃけどなあ.(さらに近づいて脈を診ながら)今日はどうしてまたここに来たんですか?(ついでに腕の動きの硬さがないか診てしまう).
Aさん:ぼけてるかどうか頭を診てもらいにきました(笑顔).

私:もの忘れが気になるのですね.
Aさん:この人たちからも言われるしなあ(Aさん後ろを振り向き,同伴者笑顔).

私:皆さん,仲いいですねえ.
Aさん:あれこれ言われてばっかりです(Aさん・同伴者やや表情曇る).

私:それは「思いやり」ですか? それとも『重い槍』(ジャスチャーも一緒に)ですか?
Aさん:(後ろを振り返って,同伴者とともに笑顔)先生うまいこと言いますなあ.

私:それにしても耳もちょっと遠いみたいじゃなあ.
Aさん:よく聞こえますよ(『テレビの音がすごく大きくなりました』と同伴者が合いの手).そうかなあ.

私:ちょっとお耳みせてみてください.ありゃ,ちょっと右は耳垢詰まっとるよ〜.今度耳鼻科でとってもらいましょう.
Aさん:それは気がつかんかった.恥ずかしいわあ(同伴者も気が付いていらっしゃらなかった様子)

私:それはそうと今日は体の健康診断も兼ねてなので(聴診器構える).
Aさん:(ささっとボタンを外して胸を出してくれる,動作スムーズ)

私:ありがとうございます(下着の重ね着なし,お肌の状態よさそう,心臓の雑音が少しあるなあ,やっぱり脈ゆっくり,呼吸の音は問題なし).足むくみませんか(スネのあたりを押さえる).
Aさん:ちょっとむくむんです(でも軽い方だ).

私:体重も増えたり減ったりないですか?(今日の体重は39 kg)
Aさん:変わりないです(『だんだんやせてきているんです』と同伴者が合いの手).
私:おや,食欲やお通じはどうですか?

Aさん:便秘は少しあるけど食欲は大丈夫です(『お通じのことはわかりませんが,食が細くなっているんです』と同伴者が合いの手).そんなことないわあ!(顔曇る)
私:あと,息切れとか.

Aさん:大丈夫です(『長く歩くとあるみたいですよ』と同伴者が合いの手)大丈夫だって言っとろうが!(声が大きくなり,眉間にしわが寄る)
私:(それに構わず)手は普通に動きますか?

Aさん:動きますよ(麻痺はなし,指の細かい動きバッチリ,手まねスムーズ,手のふるえもない,すぐに笑顔になってくださる)
(中略)

私:いろいろありがとうございました.それでは脳の健康診断の結果を説明しますね.
Aさん:はい.

私:結論,大ぼけではないけど,「ちょっとぼけ」(親指と人差し指で『ちょっと』のジェスヤー付き)は始まっているかもしれません.(頭部MRIをお見せして)この写真にも「ちょっとぼけ」の始まりが写っています.
Aさん:そりゃ先生この歳になればだれだってありますがな(笑顔).

私:あら,おいくつでしたっけ?
Aさん:83歳です(『85歳のお祝いしたよ』と同伴者が合いの手と困り顔).そうじゃったそうじゃった.年忘れじゃ(笑顔).

私:私は85歳まで生きる自信がないんじゃけど,長生きの秘訣はありますか?
Aさん:別に自然にこうなったし,毎日のことをしとるだけじゃ(笑顔).

私:あとこの世でどれぐらい頑張りましょうか(ちょっと真剣に).
Aさん:もう,いつあっちにいってもいいと思っとるよ.この人たちに迷惑かけんうちになあ(穏やかな真顔で)

私:そんなら今日もお二人ついてきてくれてるんだし,「ありがとう」いうて,お昼ご飯もおごらんとね.Aさんは,「ありがとう」言うほう?
Aさん:この人たちには心の中でいうとるよ.

私:ありゃ.この間93歳の方が「この世でしか言えないので『ありがとう』をたくさん言います」って言ってたよ.
Aさん:ホンじゃ,私も言うようにせんとね!
(後略)

以下いろいろ続きますが,Aさんのは軽度認知障害(MCI)という状態と考えられました.単なる加齢による衰えか,認知症の始まりかはすぐには判別がつきません.脳血流検査などのもっともっと詳しい検査もありますが,そこまでは希望されませんでした.
もの覚えが悪くなっているのも心配ですが,心房細動という不整脈があったり心臓に負担がかかりはじめたりしているのが心配です.心房細動は,脳塞栓というタイプの脳梗塞の原因になるので,脳梗塞予防のための薬(抗凝固薬)を飲むことも考えないといけません.また,心不全に進展しないよううに気をつけないといけません.
ご家族への現在の脳の状態や対応の基本的な工夫の説明,心臓の病気や脳梗塞予防の解説と治療の説明,デイサービスなどの介護保険サービスをどうするか,かかりつけ医の先生にもしっかり報告しなきゃ.
私やご家族の前でお気持ちをあれこれ語ってくれたAさんの「生」を全うしていただくためにはどうすればよいかも考えながら...

出典
涌谷陽介:巻頭言「ある日のもの忘れ外来診察室から」老年精神医学雑誌,29(7):686-688,2018より,内容を一般の方向けに改変して引用した.

認知症疾患医療センター 医師 W

ご本人様ご家族様への支援

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新年明けましておめでとうございます。

お正月は、ご家族集まる機会があった方も、多くおられたと思います。

さて、厚生労働省のデータによれば、2020年は、認知症患者は推計600万人と言われ、その後も、認知症患者数は右肩上がりに増加していきます。

当院では毎年1月初旬に、予約の依頼が多くなる傾向があります。お正月久しぶりにご家族集まって、ご家族様の様子の変化に気付かれ、当院認知症疾患医療センターの扉をたたく方が多いのではないかなと思います。大切なご家族様のお力になれるよう、ご本人様ご家族様への支援をさせて頂きますので、ご心配なことがありましたらご相談下さい。

早期診断、薬物治療、非薬物治療(脳活性リハビリ、家族教室、もの忘れ予防カフェ……etc)等様々な対応を通じて、スタッフ一同お力になれたらと取り組んでいます。

本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

医療秘書 S.U

インフルエンザ注意報(流行シーズン入り)発令中!

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岡山県では、令和元年11月28日にインフルエンザ注意報が発令されました。これは定点あたりの報告数がインフルエンザ注意報発令基準の1.00人を上回ったからです。

皆様はもうワクチンの接種は受けましたでしょうか?流行シーズンに突入し、感染予防に更に努めることが必要となりました。そこで今回は岡山県感染情報センターにも書かれている【予防】と【かかったかな?という時には】を紹介します。


【予防】
・帰宅後は手洗いをしましょう。アルコールを含んだ消毒剤で手を消毒するのも効果的です。
・十分な睡眠をとり、バランスの良い食事を心がけて、抵抗力をつけましょう
・高齢者や慢性疾患を持っている人などは、人混みを避けましょう。
・室内では加湿器を使うなど、適度な湿度(50~60%)を保ちましょう

【かかったかな?という時には】
・早めに医療機関を受診しましょう(受診時にはマスクを着用してください)。
・人混みや繁華街への外出を控え、無理をして学校や職場等へ行かないようにしましょう。
・周りの人にうつさないように『咳エチケット』を心がけましょう
・水分を十分とり、安静にして休養をとりましょう

『咳エチケット』とは・・・
1.周囲の人からなるべく離れましょう。
2.他の人から顔そらせ、ティッシュやそで口などで口と鼻を覆いましょう。
3.口と鼻を覆った手は、すぐに石鹸で丁寧に洗いましょう。
4.咳やくしゃみが出ている間はマスクを着用しましょう。

当院認知症疾患医療センターのセンター長W先生も風邪気味です・・・。皆様はしっかり予防して新しい年を迎えましょう!

看護師 A

第10回わくわくカフェ開催

2019年11月16日(土)に、第10回目となる「わくわくカフェ」を在宅ケアセンター4階多目的ホールにて開催しました。

以前は「もの忘れ予防カフェ」という名前で開催していましたが、カフェ名の募集をしたところ、参加者の方から名前案をいただき、第7回目の開催より「わくわくカフェ」と名前を改めて開催しています。わくわく!する気持ちと、認知症疾患医療センター長の涌谷先生のわくわく!がかかっている素敵なカフェ名となりました。
こうした、いわゆる「認知症カフェ」は、厚生労働省が認知症の方の、地域での日常生活・家族支援の強化に向けた取り組みの1つに挙げているものです。
当院では2013年12月よりもの忘れ予防カフェを開催しており、認知症の方の普段はみられない様子を見ることが出来たり、ご家族同士が知り合える「きっかけ」の場の提供を目指してきました。

当日はお天気にも恵まれ、17家族34名の方にご参加いただきました。
そのうちの4家族の方には、ボランティアとして事前の打ち合わせに始まり、ゲームタイムや喫茶コーナーの担当をしていただきました。
スタッフは医師、看護師、精神保健福祉士、心理士、医療秘書、高齢者支援センター、訪問看護、通所リハビリ、広報と多職種が集い、協力して準備と運営を進めました。

まず、涌谷先生から認知症予防のためには「身体」や「頭」を動かすことはもちろん、「心」も大切にしましょうというお話をいただきました。
そして通所リハビリスタッフより、認知症予防体操として「わくわく予防体操」を披露していただきました。氷川きよしの「ズンドコ節」に合わせて、リズムよく身体を動かしていく楽しい体操でした。
その次は、「わくわくビンゴゲーム」を行いました。テーブルごとにグループに分かれ、参加者の方に数字を引いてもらい、ビンゴを完成していきました。ここでボランティアの方々にたくさんサポートをしていただき、参加者さん同士の交流を促進していただきました。
その後は「創作コーナー」で毛糸のボンボンを使ったクリスマスリースを作ったり、「料理コーナー」ではサンドイッチを作ったりしました。

そして今回はボランティアの方が、自作のグランドゴルフのセットを用意してくださり、多くの参加者が楽しんでおられました。
最後は当院スタッフによるギターの生演奏にて、水前寺清子「三百六十五歩のマーチ」、坂本九「上を向いて歩こう」を皆さんで声を合わせて歌いました。10時から12時までの開催でしたが、本当にあっという間に時間が過ぎてしまいました。
今回で10回目の開催となりました。ボランティアの方々からは、「年々パワーアップしている」と言っていただいておりますが、今後とも、認知症の方やご家族の方にとって、わくわくカフェがより楽しく、わくわくと交流できる場になれるよう企画していきたいと思います。
また、より地域に根ざした活動になるよう、ボランティアの方々と連携していきたいと思います。次回のわくわくカフェで皆様と笑顔で交流できるのを楽しみにしています。

心理士 N