カテゴリー別アーカイブ: 認知症疾患医療センター

倉敷平成病院 認知症疾患医療センタ―ホームページから 「倉敷市の認知症に関するページ」へリンクを貼りました

カテゴリー: 認知症疾患医療センター | 投稿日: | 投稿者:

このたび、「倉敷市の認知症に関する情報サイト(倉敷市 地域包括ケア推進室)」に当院ホームページよりリンクを貼りましたのでご案内いたします。

このページは、倉敷市によって管理されており、認知症に関する様々な情報が集約されています。
・どこに相談したらよいか
・どこで診療できるのか
・各種申請制度等 です。

認知症を正しく理解することが、より多くの人々が安心して暮らせる社会につながります。この機会に是非ご覧いただければと思います。

【倉敷平成病院ホームページから倉敷市認知症のページへのリンクについて】

①倉敷平成病院のホームページ左下「倉敷平成病院の認知症治療」をクリック

②認知症疾患医療センターのページ、「ご家族の方へ」のボタンをクリック
③下にスクロール
④「倉敷市認知症のページ」バナーがありますのでこちらをクリックしてください。

倉敷平成病院 認知症疾患医療センター 事務 M

「第4回オレンジメモリーウォークin倉敷」参加報告2024

カテゴリー: 認知症疾患医療センター | 投稿日: | 投稿者:

9月19日、世界アルツハイマーデー(9月21日)の前夜祭記念行事として、「第4回オレンジメモリーウォークin倉敷」が倉敷美観地区にて開催されました。

これは、認知症に対する理解を深め、認知症の方々やそのご家族を支援するイベントです。
認知症支援や理解を示す色とされている「オレンジ色」ののTシャツやバッジを身に着けて倉敷美観地区を歩くことで認知症に対する偏見をなくし、地域全体で支え合う意識を高める啓発活動です。
参加報告書によると今年は131名の方々がご参加されたとのことです。

倉敷平成病院認知症疾患医療センターは第1回から継続して参加しています。今回もゴールの倉敷アイビースクエアでは当認知症疾患医療センター涌谷センター長が来賓としてご挨拶をされました。

今年1月には「共生社会の実現を推進するための認知症基本法(認知症基本法)」が施行されました。これは、認知症の人が尊厳をもち、希望をもって暮らせる社会の実現に向けて、国の認知症へのこれからの取り組みをあきらかにした法律です。誰もが認知症の正しい知識をもち理解することで、偏見や差別がなくなり、認知症になっても安心して暮らせる社会が実現します。
(※公益社団法人認知症の人と家族の会ホームページより https://www.alzheimer.or.jp/
認知症基本法 https://www.alzheimer.or.jp/?p=58136

私たち倉敷平成病院認知症疾患医療センターでも、様々な活動を通じて認知症への理解が深まる活動や支援を行っています。私自身、精神保健福祉士として、今後も認知症支援活動を通じて、より多くの人々が安心して暮らせる社会を作るために尽力していきたいと感じました。

倉敷平成病院認知症疾患医療センター 精神保健福祉士 K

 

「第3回オレンジメモリーウォークin倉敷」参加報告

第2回オレンジメモリーウォークin倉敷 参加報告

第1回オレンジメモリーウォークin倉敷

 

 

アルツハイマー病の新しい治療と「新しい認知症観」

カテゴリー: 認知症疾患医療センター | 投稿日: | 投稿者:

前回のブログで,アルツハイマー病の新しい治療のことを書きました.

当院は,岡山県の認知症疾患医療センターに指定されていることもあり,アルツハイマー病の新しい治療薬であるレカネマブ(レケンビ®︎)の投与体制を構築してまいりました.既に20名近くの方に投与を開始しています.

レカネマブ(レケンビ®︎)について,全仁会ニュースの4・5ページで紹介していますので,興味のある方はご覧ください.

http://www.heisei.or.jp/wp-content/themes/child/dl/zenjin-news/zenjinkai_news114.pdf

また,今週はじめ,令和6年1月に施行された認知症基本法に基づく「認知症施策推進基本計画」案が関係者会議で大筋で了承されたというニュースがありました.この会議には認知症の人も委員として加わって意見を述べ,認知症とともに希望を持って生きるという「新しい認知症観」が示され,さまざまな施策を認知症の本人の視点に立って進める姿勢が強調されています.とても長い詳細な計画案ですが,一読すると,これからの認知症に関わる国や各行政機関の方針や医療・介護の方向性など,いずれも私たちの生活に深く関わる新しい考え方が見えてきます.

https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ninchisho_kankeisha/dai6/siryou.pdf

ぜひ,ご一読ください(スゴーーく長いけど...全部で31ページ...)

認知症疾患医療センター センター長 涌谷

イラスト:イラストAC

第11回わくわくカフェ開催

カテゴリー: 認知症疾患医療センター | 投稿日: | 投稿者:

令和6年6月15日(土)に、コロナ禍に開催できていなかった、わくわくカフェ(もの忘れカフェ)を久しぶりに対面で開催しました。


涌谷先生の講話や、理学療法士さんによる体操、歌を歌ったり、グループに分かれてゲームをしたり、スタッフによる音楽演奏等、短い時間でしたが交流を深めることができました。

グループの中でお互いの自己紹介をした時には、昔の頃を思い出し、一つのきっかけから会話がふくらみ、緊張していた顔つきで参加していた方も笑顔がみられました。人生の先輩である患者さんやご家族様とたくさんの話をさせて頂き、スタッフ一同も多くの学びを得ることができました。

今後も、わくわくカフェの継続や、皆様と近くで交流することで、認知症になっても慣れた場所で自分らしく暮らし続けられる「共生社会」として、当院がその一つの場所となれるよう、様々な活動に取り組んでいきたいと思います。

秘書課 U

学研の情報サイト「健達ねっと」に 涌谷陽介先生のコラムが紹介されました

家族と介護と健康を支える学研の情報サイト「健達ねっと」に涌谷陽介先生のコラム「ある日のもの忘れ外来から」が紹介されました。

1 診察の流れ①まずは事前問診や、これまでの診療情報をチェック

2 診察の流れ②診察は、患者さんが部屋に入ってきた瞬間から始まる

3 診察の流れ③認知機能だけではなく、生活動作にも注目する

4 診察の流れ④診察でわかったこと、考えられることを丁寧に説明する

5 Aさんの診察を振り返って

など、項目別にわかりやすく説明されています。

皆さまもよろしければご一読ください。

涌谷陽介先生は、当院の認知症疾患医療センターセンター長で、認知症診療のスペシャリストです。

 

アロマの香りでほっとした空間を

カテゴリー: 認知症疾患医療センター | 投稿日: | 投稿者:

こんにちは、少しずつ春めいてきましたね。皆様いかがお過ごしでしょうか。
コロナ禍が開け、以前のように外に出られるようになりました。友人、家族と過ごす時間も増えたのではないでしょうか。しっかり春を楽しんでくださいね。

さて、倉敷平成病院「もの忘れ外来」診察室では、アロマを炊いていることにお気づきでしょうか?
アロマの香りは「花の香り」「フルーツの香り」「森の香り」「植物の香り」があります。
「香り」は私達の心や身体に様々に働きかけます。
☆心と身体のリラックスやリフレッシュを促す
☆心と身体の健康を保ち、豊かな毎日を過ごす
☆心と身体のバランスを整える

医療現場では単なる癒やし効果だけでなく精油の薬理効果が認知症予防やBPSD(行動・心理症状)の改善に活用できると考えられています。もの忘れ外来で使用している精油は「やすらぎ」と「爽快」です。患者さん本人はもちろん通院に付き添われるご家族様にも、ほっとした空間を提供出来るよう、スタッフ一同で考えております。
受診の際には、是非「香り」も感じてみてくださいね。

倉敷春宵灯り

もの忘れ外来 看護師 W

第21回もの忘れフォーラム開催報告

2024年3月9日(土)「市民公開講座 第21回もの忘れフォーラム」を倉敷健康福祉プラザにて川崎医科大学附属病院と倉敷平成病院合同で開催致しました。
コロナ禍を経て久しぶりの対面での開催となりました。178名と多くの地域の方々にご参加いただきました。

第1部では、北川瀧先生から「人はどのように老いていくのか~介護を通して考えさせられたこと」をテーマにご講演を頂きました。働きながら認知症のお母さまを介護されてこられた経験を、お母さまの経過とともに、介護中節目節目の気づきがあったこと、その一つ一つが介護のモチベーション維持に繋がったことなど多くの貴重な経験談をお話頂きました。人生の幸せとは?・・「この世に生まれてきて、一つでも多くのことを知り又経験すること」ではないかと、自分自身も心身ともに熟成させてくれる栄養になると締められました。

第2部では、川崎医科大学附属病院 脳神経内科 三原雅史教授より、「認知症治療の新たな選択肢~新規抗体医薬品への期待~」というテーマでご講演を頂きました。

第1部、第2部ともに、地域市民の方からは多くの質問があがり、質問がやまない状況にありました。同じ介護をしている方同士だからこその悩みや葛藤、「こういう対応もありますよ」などアドバイス等もあり、大盛況にフォーラムを終えることができました。

レカネマブ投与治療は、当院でも導入体制が整い、現在1名に対し、治療が先日開始されました。レカネマブは認知症の症状を抑制する薬ではなく、アルツハイマー病の原因の一つであるアミロイドβ蛋白を除去することを目指した薬剤となります。治療対象となるには様々な条件が必要となりますが、ご相談頂けたらと存じます。

今後も認知症疾患医療センターの役目をはたし、地域医療に貢献できるよう努めて参ります。


秘書課 U

『家族教室』Web配信

カテゴリー: 認知症疾患医療センター | 投稿日: | 投稿者:

皆さまこんにちは!久しぶりのブログ執筆ですが、今回は家族教室について運営の側からお話してみようと思います。

これまで当院の家族教室は、認知症の方を介護されているご家族の方を対象に、月1回ずつ各専門職からの講義を行っていました。コロナの流行により長らく中止していましたが、WEB配信というかたちで昨年11月から家族教室を再開しました(今クールの募集は終了しました)。
WEB配信では、月に1種類ずつ、計5本の動画を視聴していただいています。現在4本目の動画を公開しています。受講された方の感想(一部脚色しています)を拝見すると、「今までの出来事が納得できた」「(本人と話す時は)ゆっくり話すように心がけようと思った」などの言葉を目にしました。

外来でご家族のお話をうかがっていると、「本人とどう接したら良いのか、どう対応したら良いのか」との質問をしばしば受けることがあります。限られた時間でのやり取りということもあり、十分にお答えすることができずもどかしく思うこともありました。
普段は“検査”というかたちでご本人・ご家族と関わることがほとんどですが、日々の生活の中でお役立てできていることがあるのだと実感し、とても嬉しく思っています。また個人的なことですが、コロナ禍最初の年の入職だったこともあり、家族教室を経験できていないままでしたので、今回運営に携わって私自身勉強になった点がたくさんありました。

次回の家族教室開催については、改めてご案内予定です。当事者の方々を含め、たくさんの方に興味を持っていただけると嬉しいです。

認知症疾患医療センター 公認心理師 M

イラスト:いらすとや

市民公開講座 第21回もの忘れフォーラム 開催のお知らせ

市民公開講座『第21回もの忘れフォーラム』を4年ぶりに現地開催いたします。

日時:令和6年3月9日(土) 13時15分~16時(受付12時30分~)
場所:くらしき健康福祉プラザ 5階プラザホール(倉敷市笹沖180)
入場料:無料(要申し込み・定員250名)
申込方法:往復はがき(詳しい申し込み方法はチラシをご覧ください)

今回は認知症介護の実際と新薬について講演が行われます。

また、同日『認知症介護家族交流会』も開催いたします。
日時:令和6年3月9日(土) 10時~12時(受付9時30分~)
場所:くらしき健康福祉プラザ 2階研修室
入場料:無料(要申し込み・定員先着50名)
申込方法:Fax 086-232-6628
電話086-232-6627のいずれかにて認知症の人と家族の会岡山県支部まで

チラシは当院外来やもの忘れ外来にも設置しております。
認知症についての理解を深めたい方、興味のある方、ご家族に認知症患者さんがおられる方など、是非ご参加ください。

チラシPDFデータはこちら

認知症疾患医療センター

貸し出し本のご紹介

師走を迎え何かと慌ただしい時期になりました。みなさま、いかがお過ごしでしょうか?
今年も残すところ12日。1年が経つのはあっという間ですね。

さて、今回は認知症疾患医療センターにある貸し出し本の紹介をさせていただきます。
皆様、認知症疾医療センターでは、もの忘れ・認知症に関する本の貸し出しを行っていることはご存じでしょうか?認知症疾患医療センターに入ってすぐ右手には180冊ほどの本が並んでいます。そこで、貸し出し本の中から1冊紹介をさせていただきたいと思います。

ご紹介させていただく本は、『マンガでわかる 認知症の人の心の中が見える本』川畑智(著)・浅田アーサー(漫画)です。私たち相談員が、もの忘れ外来を受診される方やご家族等の方へ日常生活の中でのもの忘れの症状を伺うと「何度も同じことを聞く」「ご飯を食べたのに食べていないと言う」等々、様々な症状が聞かれます。そのような場面に直面した時、どのように対応をしたらいいのか戸惑っているご家族もおられると思います。では反対に、そのような時に認知症の方はどのようなことを思い、どのような世界を見ているのでしょうか?
この本では、まず症状を2ページ程の漫画で紹介し、その後に解説と対応のポイントが紹介されています。文章だけでなく漫画を交えることでとても読みやすくなっており、外来の待ち時間の間でも読み終わっていただくことが出来そうです。
本の表紙には『認知症になると何も分からなくなる。認知症になると本人も家族も不幸になる。それは誤りです。私たちと少し異なる世界が広がっているに過ぎません。認知症の人の不可解な行動にも、理由や意味があります。理由が分かれば、介護者の心理的な負担が軽くなり、優しくなれるのです。』と書かれています。一人ひとり症状は異なりますが、この本を読んでいただくことで認知症の方へ接する時の何か手助けになればと思います。

この本以外にも貸し出し本をしています。認知症疾患医療センターには相談員が在室していますので、ご興味のある方はいつでもお声かけください。

もう少しでお正月。皆様、体調を崩さないようにお気を付けて、良い年明けを迎えて下さいね。

認知症疾患医療センター 精神保健福祉士 A