カテゴリー別アーカイブ: 臨床検査部

低温やけどに気を付けましょう

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新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。

今、倉敷平成病院は増改築工事をしています。救急外来、外来、処置室など新しくなっていますが、生理機能検査室も1月下旬から新しい生理機能検査室に引っ越しとなります!
新生理機能検査室は外来処置室のお隣に移動するので、今の生理機能検査室より外来から少し近くなります。広くなるわけではありませんが、新しい綺麗な検査室で仕事ができると思ったらとても楽しみです。

さて、みなさん年末年始はどのように過ごされましたか?
今年の年末年始はおうちでゆっくりされたという方が多いのではないでしょうか。わたしは寒い時はほとんどこたつに入っていて、一度入ってしまったらなかなか出てこられません。暖かくてついつい長時間入ってしまいますが、実はこたつは危険なものでもあるのです。今日は、今の時期に気をつけなければならない低温やけどについてご紹介します。
みなさんもカイロや電気カーペットなど、温かいものに長時間触れ続けてヒリヒリしたり赤くなってしまったりしたことはありませんか?そのヒリヒリや赤みは低温やけどを負ってしまっているかもしれません。症状が見た目にはわかりにくく、痛みを感じづらいことがあるので軽傷と勘違いしがちですが、普通のやけどとは違いじわじわと皮膚の深部までダメージを受けてしまったという場合もあるので注意が必要なのです。特に、皮膚の薄い高齢者、麻痺のある人、糖尿病などで手足の循環が悪い人など、自分で温度をコントロールできなかったり、熱さを感じにくい人は低温やけどを負いやすいと言われています。
こたつや電気カーペットはタイマーをセットするようにしましょう。
そして、自分で熱いと伝えられない高齢者や乳幼児では周りの家族が気を付けることが大切です。もし低温やけどになってしまったら、すぐに常温の水道水などの流水で冷やし、自己判断で済ませずに早めに病院を受診するようにしましょう。

気がつかないうちに重症化!「低温やけど」の対処法と注意点|ココカラクラブ より引用

臨床検査部 A.N

目には見えないものを調べる

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「人間は技術や道具を進歩させ、目に見えないものを見えるように変えて科学を発展させてきた」といったようなフレーズで羽根や鱗の構造、果てには原子や分子について説明する番組を観たことをふと思い出しました。
番組を観たのは私が高校生の時で、ちょうど兵庫県の播磨科学公園都市にあるSpring-8(物質の構造や性質を詳しく調べたりすることが出来る施設)を見学したということもあり、親に得意げに話した記憶があります。

私が働いているこの倉敷平成病院の臨床検査部では様々な装置を駆使して目には見えない体の内部の状態を知るために検査を行っています。いろいろな装置がありますが、今回は顕微鏡を使った尿沈渣検査について紹介したいと思います。
尿沈渣検査とは、尿を遠心分離器(高速で回転させ遠心力をかけて分離させる機械)にかけて沈殿した成分を顕微鏡で100~400倍に拡大して調べる検査です。調べている主な成分は以下のとおりです。

血球類(赤血球・白血球)
血尿にはいろいろな原因がありますが、赤血球は出血のあった場所によっては特徴的な形状になるため出血部位をある程度推定することが出来ます。白血球は膀胱炎などの感染症や結石症などで出現します。

上皮細胞類(扁平上皮細胞・尿路上皮細胞・尿細管上皮細胞など)
尿は腎臓で作られ尿管や膀胱、尿道を通って排泄されます。尿の通り道を構成している細胞は1種類だけではありません。細胞の種類や悪性を疑う細胞がないか調べています。

円柱類(硝子円柱・上皮円柱・顆粒円柱など)
円柱は尿細管上皮細胞から分泌されたタンパク質が固まった成分で、円柱の種類を調べることで腎臓がどのくらい障害を受けているか知ることが出来ます。

塩類・結晶類
結晶は尿の中に溶けきらなくなった成分が固まって出てきたものです。食事などの影響で出現する結晶や病気を疑うような結晶、服用している薬による結晶があります。

微生物類(細菌・真菌)
尿に細菌や真菌などの微生物がいないか調べます。本来膀胱の中にある尿の中には微生物はいません。尿の中に細菌や真菌、白血球が見つかる場合は感染を疑います。

医学の祖と呼ばれるヒポクラテスの時代には尿の色やにおいを調べていましたが、その頃から技術も道具も進歩して、紹介したように「見える」ようになってきました。私たち臨床検査技師の仕事も従来の検査に加え、検体採取や嗅覚検査、味覚検査など拡大しています。
私たちの仕事がもっと皆様から「見える」ように頑張っていきたいと思います。

臨床検査部NK

健康を保つために重要なビタミンについて

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みなさん、『ビタミン』と聞くとどのようなイメージをお持ちですか?
ビタミンにはさまざまな種類があるのですが、なんとなく体の機能を維持するために必要な栄養素という認識があるのではないでしょうか。最近元気が出ない…、足腰が弱くなってきた…、など体の不調を感じることがあれば、もしかしたらビタミン不足かもしれません。そこで今回は、当院でよくオーダーされているものをいくつかご紹介します。

ビタミンB12は、赤血球の形成と成熟、および細胞の遺伝物質であるDNAの合成、また、正常な神経機能に必要な物質です。肉や卵、牛乳、アサリ、カキ、マグロなどに豊富に含まれており、欠乏すると貧血、筋力低下、疲労などが生じ、重度になると神経が損傷され歩行困難や認知症のような症状が現れることもあります。

葉酸はビタミンB群の1つで、ビタミンB12と同じく赤血球の成熟やDNAの合成、特に胎児の神経系の正常な発達に必要とされています。生の葉野菜や柑橘類、レバーなどの内臓肉に多く含まれ、欠乏すると貧血になり、重度になると舌が赤くなって痛み、下痢、味覚の低下、抑うつ、認知症が生じることもあります。

ビタミンDは骨粗しょう症(骨が弱くなり骨折しやすくなる病気)をはじめとする代謝性骨疾患の判定に有用です。サケやキノコ類といった食事からの摂取に加え、紫外線を浴びることによって産生されます。現代人においてビタミンDの不足・欠乏は決して稀なことではなく、ある調査では50歳以上の女性の約半数がビタミンD欠乏状態であったと報告されています。また、ビタミンではありませんが、骨を作る骨芽細胞の活性度を反映する指標である骨型アルカリフォスファターゼ(BAP)と同時に検査されることが多いです。

このように、いずれも心と体の健康を保つために重要な役割を果たしています。
血液検査で調べることができるので、気になった方は一度医師に相談してみてはいかがでしょうか。

引用
MSDマニュアル家庭版
ベックマン・コールター株式会社HPより

臨床検査部 K・A

学会のWeb開催に参加

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新型コロナウイルス感染流行が拡大し、あらゆるイベントが中止されたり、延期されたりしたと思います。延期されたものの1つが日本医学検査学会です。はじめ、4月に仙台市で開催予定でしたが、延期により、千葉県に変更されました。最初から遠方なので出席は考えていませんでしたが、新たにWeb開催というものが加わり、心が変わりました。

これなら実際に行くことなく学会に参加できるぞ!と申し込み。先日、Web開催というものに参加したわけです。自宅で視聴しているので、コーヒー飲みながら、合間で洗濯。ということもできます。

しかも、Web開催だと会場移動時間もないし、聞き逃しもなく、このスタイル、個人的には気に入っています。もちろん実際に行った方がその場の雰囲気などが味わえていいのですが、コロナのことも心配だし、私のように遠方で、交通費のことや仕事のこと、家族のことなど考えずに学会に参加できるというのは本当にありがたいことです。

今までも日本医学検査学会は遠くてなかなか参加できなかっただけに、10月の休日を利用しながらゆっくりと学会を満喫したいなと思っています。そしてその知識が今後の検査業務に活かすことができたら幸いです。

最近、コロナの影響で講習会等がWeb開催に変わりつつあります。家にいて受講できるスタイルは、今までなら受講したいけどちょっと遠いし、日程があわなくて参加できないとう問題を解決してくれます。しかも自宅で子供にご飯を食べさせながら視聴するというのもありかもしれません。このスタイル、コロナが収束しても続いたらいいなと個人的な希望です。

旅行においても家にいて現地のガイドさんに案内されながら、海外旅行を楽しむといった旅行会社の企画もあります。家にいながら海外旅行をしたつもり。今のコロナ禍では新しい生活スタイルです。こんな楽しみ方もしてみたいなと思う一方、自分の足で山を歩き、深呼吸。先日、久々に大好きな山歩きをしてコロナから解放された瞬間でした。これは現地に行かないと味わえない醍醐味です。

早くコロナが収まりますように。心から願うばかりです。

 

検査技師NY

新型コロナウイルス感染症の検査法について

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もう何か月も新型コロナウイルス感染症のニュースを見ない日はありません。感染しているかを調べる検査としては、テレビなどでもよく聞くPCR検査がありますが、他にどんな検査があるのか紹介したいと思います。

新型コロナウイルスの感染を調べる代表的な方法として、「PCR検査」「抗原検査」「抗体検査」があります。

PCR検査:新型コロナウイルスに固有の遺伝子を見つける検査です。検体には、鼻や喉の粘液、唾液などを用います。PCR法は、遺伝子本体であるDNAを増幅して検出します。遺伝情報の伝達などを担うRNAは検出できません。コロナウイルスはRNAウイルスですので、検体からRNAを抽出しDNAへ変換して検査していきます。ウイルスの遺伝子がわずかでも含まれていれば検出できる、非常に感度の高い方法です。しかし、専用の機器や熟練した技術が必要な上、結果が出るまで数時間を要するなど簡便な検査とはいえません。
また、遺伝子検査には「LAMP法」というのもあります。わが国で開発された検査法で、LAMP法はPCR法と比較して、DNAの合成や合成されたDNAの確認方法が異なり、検査結果が得られる時間が2~3時間短縮されます。PCR法の方がLAMP法より若干感度が良いと言われています。

抗原検査:PCR検査と同様に、鼻や喉の奥から拭い取った粘液を検体とし、ウイルスのタンパク質である抗原を検出するキットです。唾液の場合は、現状では有用性の検証中です。簡便な検査キットが最近開発され、専用の機器を必要とせず、かつ30分程度の短時間で判定できます。しかし、陽性結果が得られるためにはPCR検査と比べ多量のウイルスが必要となります。抗原検査が陽性なら新型コロナウイルス感染症と診断できますが、陰性であっても感染症を否定できないことになります。

抗体検査:過去に感染したかどうかが分かる検査です。新型コロナウイルスに感染していても症状が出なかったり、病院に行かないまま回復した場合を含めます。
抗体とは、体の中に侵入してきた病原体などに対応するために、免疫反応によって生体内で作られるタンパク質です。これらの抗体は発症後数週間後くらいから検出できると言われています。抗体検査が陽性であれば、過去に「感染した」と言えますが、発症早期であれば陰性であっても「感染していない」とは言い切れません。抗体がまだできていない場合があるからです。

新型コロナウイルス感染症がいつ終息するかは分からない状況ですが、自分たちにできること「手指衛生(手洗いやアルコール消毒)」「マスク着用」「3密を避ける」をしっかり実施していきましょう。

参考文献:山陽新聞 川崎学園集中講義 第3回「新型コロナウイルスの検査法」

臨床検査技師 R.A

毛虫と毛虫皮膚炎

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やっと梅雨が明けたと思ったらとても暑い日が続いています。検体検査室は検査機器が多いため、冷房を強めに使用していて少し寒いくらいですが、外に出るとこの暑さです。温度差がかなりあるため体がついて行きません。水分補給をしっかり行って熱中症には注意したいものです。

さて先月のことですが、自宅の庭の植木に黄色い毛虫を発見しました。去年も発生したので「またか…」と思いましたが、気付くのが早かったため、まだそんなに葉を食べられていなくてよかったです。すぐに駆除してもらい被害が広がることなく済みました。

そこで「毛虫」と「毛虫皮膚炎」について調べてみました。
毛虫は、チョウやガの幼虫のうち、毛や棘が生えているもので、特にガ類の幼虫で毛が多いものを指す場合が多いですが、少々毛の生えたイモムシと明確な区別はないようです。
毛虫には毒があると思っていましたが、実際に有毒なのはごく一部で、日本のガではドクガ科、カレハガ科、ヒトリガ科、イラガ科、マダラガ科の一部の幼虫に限られるそうです。しかし、有毒種のいくつかはごく普通種でもあるようです。
毛虫の毒毛には毒針毛と毒棘の2種類のタイプがあり、ドクガ科、カレハガ科、ヒトリガ科の一部の幼虫が持つ毒毛は毒針毛タイプです。ドクガ科の主要な有毒種はドクガ、チャドクガ、モンシロドクガなどで、これらは終齢幼虫(蛹になる直前の幼虫)の毒針毛を繭・成虫・卵塊・1齢幼虫と成長することで一生涯毒針毛を持っていることになり毒性も強いので注意が必要です。カレハガ科はドクガ科とは異なり成虫には毒針毛は付着しないそうです。カレハガ科で毒性が強く危険なものは、マツカレハ、クヌギカレハ、タケカレハなどです。ヒトリガ科は毒針毛を持つ種類はわずかで、ヤネホソバ、ツマキホソバなどが該当するそうです。

一方、イラガ科、マダラガ科の一部の幼虫が持つ毒毛は毒棘タイプで、短い棘の付け根に毒液の入った袋があり、注射器のように刺して毒液を外敵の皮膚に注入します。刺されると電気が走るような非常に強い痛みがあるそうです。
毛虫を予防する対策としては、卵の駆除、農薬等による予防、庭木の剪定があります。
毛虫皮膚炎は、毛虫の毒に触れることで引き起こされる皮膚炎のことを指し、毛虫の活動が活発になる4月から10月頃の発症が多いようです。チャドクガの被害が最も多く、症状は毛虫の毛に触れた皮膚が赤くなり、かゆみを伴うようになります。また、直接毛虫に触れて生じるだけでなく、毛虫の毛が服に付着し、それに触れることや、風にのった毛に触れることで症状が現れることもあります。
治療は、毛が皮膚に残っている場合には、テープなどを使用して毛を取り除きます。ステロイドの外用薬を塗布してかゆみや炎症に対しての対応を行い、かゆみが強い場合には、さらに抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬などの内服薬の使用を検討するようです。掻いてしまうとひどくなってしまうので、毛虫皮膚炎かもしれないと感じたら、早く皮膚科を受診することをお勧めします。

毛虫との接触が考えられる屋外活動を行う場合は、できるだけ肌の露出を少なくするなど対策をとることが有効です。

参照:メディカルノート、Wikipedia

臨床検査部 Tama

1Q80(S55)

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コロナ(Corona)はラテン語で「冠」を意味する言葉ですね。光冠や王冠とも訳され、美しく輝かしいイメージがあります。よって、形状(球状にスパイク蛋白)に由来する「コロナウィルス」のネーミングは個人的には受け入れ難いと思っています。 N95はご存知ですか?「N」は耐油性が無く(Not resistant to oil)、「95」は0.3µmの粒子を 95% 以上捕集可能なマスクの規格です。表題の「1Q80(S55)」はマスクの規格ではなく、1980年(昭和55年)です。コロナウィルス感染予防策の「3密を避ける」ことから始まり、今やライフスタイルの変容が求められている中、ふとこの頃の時代が蘇ってきました。 日本は今から40年前頃がアナログからデジタルへの過渡期だったと認識しています。高度経済成長が落ち着き、バブルへ向かっている時代です。携帯電話は一般庶民には手が届かなく(自動車電話が登場、因みに25年前頃にPHSは低価格で一世風靡)、PCのHDDはメガバイト程度で記憶媒体はフロッピーディスク、カメラはフィルム(色合いに味がある)、ビデオやビデオカメラはテープでした(VHSとβ方式が争っていた)。建物は徐々に気密性が高い造りへ向かうもののまだまだスキマ風が(何だか寒い)・・・。所謂都会では十分な高層ビルが林立していた(田舎者にはいつの世も憧れのもと?)。下水系衛生面では公衆も含めてトイレは水洗へ(まだ多くが和式水洗:衛生面では和式水洗が上?・ウォシュレットは見た記憶がない)。アパートに室内洗濯置場も記憶がありません(冬場は辛い)。キッチンには瞬間湯沸かし器が堂々と。公共交通機関は当然新幹線ありました(0系でも充分速かった:210Km/h)。外食産業の種類は現在と遜色なく、今昔、栄枯盛衰続くだけ(喫茶店のナポリタンが美味。食べ放題店が、ちらほら;まだグルメ経験少ないため味覚は未発達)。コンビニは流石に少なかったが、スーパーレジポリ袋は既にあった(買い物籠が懐かしい)。道路交通網は十分でかつ自動車の数は半分から3分の2程度ですから、目的地へはほぼ計算通りに到着。ハイブリッドで燃費を稼がなくても、貨幣価値を考慮してもガソリン代が今の半額位だから苦に感じたことがない(結局、ハイブリッドと比較して計算上燃費は変わらない)。自転車や原付自転車(ラッ・タッタってご存知?)は多かった。だから、CO2排出量は少なかった。出前や御用聞きもまだまだ盛ん(あまり利用はしていません)。物をもっと大切に使い、できれば自分で修理しようとする風習が十分残っていた(DIYのはしり、ホームセンターがお目見えする)。点滴容器はガラス製が多くて点滴用の注射針は長く太くて肘正中皮静脈(肘の内側)に留置するから拘束力は半端ない!注射筒もまだガラス製が残っていたが(シンメルブッシュ煮沸消毒器なるもので再利用、今では流石に恐ろしい)、遺伝子治療こそないけれど医療はそこそこに発展していた(一つ一つの精巧・精工さは劣っていたが、基盤はほぼ出来ていた)。個人的にはこの時代が一番良き時代だと懐かしく思い出します。「便利になってきたなー。でも、もう少しこうだったらなー。」という時代ですが、全くもって不自由のない生活を送ることができていました。この程度の文明発達で終わっていた方が!とアナログ大好き人間は思います。全国にちょっとした昭和時代のテーマパークが多々あって、この頃を懐かしむ世代が多いことは何を物語っているのでしょうか。昭和が長く、昭和生まれの人が多いからでしょうか?戦後に復興を成し遂げた想いを反芻しているのでしょうか?いずれは懐かしき平成時代館的なものが造られるのでしょうか? とは言え、一旦経験すると元には戻れない性(さが)があるのも事実、戻る必要性がないのも事実です。また、この度は様相が違います。その環境や利便性に満足するか否かではなく、行動制限が伴うことです。密を出来る限り避けるといった奇妙ともいえるライフスタイルの工夫が必要です。(むしろ3密がコミュニケーション最良法であるにも拘らず。特に高齢者には気を配る必要があります。会話や動作の機会が減少すると認知症や身体能力低下:フレイルが容易に進行します。)それでも、既にオンラインによる会談、会議、授業等が進行しています。順応すれば違和感なく当たり前になるかもしれません。もっとよいツールやデバイスが生まれてくるのでしょう。人々が集う巨大なホールや会議場、何が何でもオフィスや教室等はいらないのかもしれません。建造物密度が減って、ちょうど良いのかもしれません。気密性が高い公共の建物や高層ビルばかり建てずに窓を開けて、自然を感じられるくらいの方がいいのかも・・・(換気をするという習慣を忘れてはいけません。そして、太陽光を浴びなければ、殺菌されず骨も形成・代謝せず人間は長らく生存できません。)この位が、感染症対策やパンデミック後の感染防御ライフスタイルに良いのかも知れません。 ともあれ、コロナ禍が現代の生き方を大きく変換させるきっかけをつくり、これを契機に健康であることが一番大切であることを万人が再確認されたと思います。経済困苦に直面されている方が多く、憂いていますが健康が第一です。コロナの収束(終息)には約2年半が必要といわれています。ワクチンとコロナ治療薬が早期に開発されることを祈っています(ダチョウの卵が鍵を握る?)。歴史は変化しながら必ず繰り返します。変異ウィルスや未知のウィルス出現が必ずやってきます。天災に対する備えと同様にそのための準備と体制作りをしておくことが重要です。梅雨の時季には食中毒が待っています。コロナ感染予防対策を確実に継続していれば、食中毒の発症率低下に寄与するかもしれません。来る季節性インフルエンザも減少が期待されます。 私たちは過去の産物に現在の技術力というスパイスを振り掛けながら未来を模索して生活を送っていますが、そのピッチが余りにも早すぎるような気がします。何事も基本(伝承されてきた知恵)が大切です。そして、楽過ぎる生活を求め過ぎないことです。求めるが故に技術革新がめざましく短時間に生じ、そこに脆弱が連鎖する。ものごとに耐性を獲得するためには10年一昔と謳っていた時代位にもう少し長めの時間が必要だと思います。

臨床検査部 光源頭

梅雨の季節です

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まだ6月も初めだというのに真夏のような暑さが続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

私たち検査部の新入職員は先輩方に教わりながら少しでも早く一人前になれるよう、日々研修に励んでいます。これからどうぞよろしくお願い致します。

さて、これからの季節は梅雨に入り、過ごし辛い気候がやってきます。梅雨の時期は晴れて蒸し暑い日もあれば雨が降り続く日もあり、朝晩の寒暖差で体調を崩しやすいことが多いと言われています。また、低気圧により体のあらゆる機能に関連する自律神経系である交感神経と副交感神経の調整がうまくいかなくなり、だるさや頭痛、めまいなどの症状が出やすくなります。

さらに今年は新型コロナウイルスによる自粛で長い間屋内の過ごしやすい環境におられた方も少なくないでしょう。快適な環境から気温や湿度の高い環境へと突然変化すると、体が慣れておらず熱中症になるリスクも高くなります。

こういったことを少しでも防ぐためには、規則正しい生活リズムと良質な睡眠をとることで自律神経系のバランスを整えること、バランスの良い食事をして疲労回復につなげること、ウォーキングやストレッチなどでも良いので適度な運動をして血の巡りを良くして汗をかくこと、空調は温度を下げすぎないこと、いつもより多めを意識するくらいで水分補給をすることなどが大切です。

梅雨の明けた先に待つ暑い夏に向けて、体調を整えながら梅雨を乗り切りましょう!

参照:日京クリエイト カラダ健考ナビ

検査部 MY

はじめまして!

カテゴリー: 臨床検査部 | 投稿日: | 投稿者:

照りつける日差しにも夏の気配が感じられるこのごろ、皆様お変わりありませんでしょうか??

さて、私たち新入職員が入職してから今日で1ヶ月が経とうとしています。
1日が早く1ヶ月があっという間に過ぎ、とても驚いています。
今年はコロナウイルスの影響で2泊3日の宿泊研修が中止になり、2週間の自宅待機を経てからの異例の入職となりました。
慣れない環境、そして例年とは異なる状況に不安や戸惑いでいっぱいでしたが、優しい先輩や相談できる同期に支えられながら毎日を過ごしています。

7月からは当直業務も始まるので、当直業務に向けてしっかりと業務をこなしていけるようにがんばりたいです!

まだまだ分からないことや失敗していまい落ち込むこともたくさんありますが、日々勉強し、皆様から信頼される臨床検査技師を目指してこれからも努力していきますので宜しくお願いします!

臨床検査部 Y・K

正しい手洗い・うがいの方法をご存知ですか?

カテゴリー: 臨床検査部 | 投稿日: | 投稿者:
だんだん暖かくなり過ごしやすい季節になってきた今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。とはいってもまだまだ朝晩は冷えますし、気温差で体調を崩しやすいので、体調管理に気をつけなければいけませんね。
さて、世界中で新型コロナウイルスが拡散し、ウイルスとの戦いが続いていますね。こまめな手洗い・うがいが励行されていますが、正しいやり方をご存知でしょうか。私は職業柄、手洗いは念入りにするほうなのですが、それでもまだまだ不十分であり、うがいは間違った方法で行っていたことが分かりました。アルコール消毒液も不足しているので、しっかりと正しい方法で手洗いを行う必要があります。みなさんも参考にしてみてください。
★手洗いの仕方★
両手をしっかりとこすり合わせ、石鹸を泡立て、その泡で手のすみずみまで残さず洗ってください
1.手のひらをよくこする
2.手の甲を伸ばすようにこする
3.指先・爪の間を念入りにこする
4.指の間をこする
5.親指と手のひらをねじり洗いする
6.手首も忘れずに洗う
7.流水でよく流し、清潔なハンカチまたはペーパータオルで水分を十分にふきとる
微生物を取り除くには20秒以上洗う必要があります。(ハッピーバースデーの歌を2回歌うとちょうどそのくらいの時間になります)
タイミングとしては、次のようなときに手洗いすることが推奨されています。
・帰宅時
・人ごみから出たあと
・咳やくしゃみで手を押さえたあと
・食事の前
・食品を取り扱うとき
・トイレのあと

★うがいの仕方★
1.口に水を含み、強めにクチュクチュしてはきだす(クチュクチュぺッ)
2.口に水を含み、上を向いて15秒くらい、なるべくのどの奥まで水が入るようにガラガラしてはきだす
3.もういちど口に水を含み、上を向いてガラガラしてはきだす

はじめからガラガラせず、まずクチュクチュペをすることで口の中のあらゆる菌を排出できるといわれています。
また、水だけのうがいでも予防効果はありますが、うがい薬を使用すると、より効果が高まります。抗ウイルス作用をもつお茶や紅茶でのうがいも効果的でしょう。
タイミングとしては次のようなときにうがいをすることが推奨されています。
・帰宅時
・人ごみから出たあと
・のどが乾燥したとき、調子の悪いとき
・空気が乾燥しているとき
・朝起きたとき
新型コロナウイルスの拡大が懸念され、不安な日々が続いていますが、ひとりひとりが衛生管理に気を付け、乗り越えていきましょう。
臨床検査部 H.K