副腎は1個が5g前後で、径は数cm程度の扁平な円盤状ないし半月状の中央部が厚くなっている臓器で、左右の腎臓の上端に接しています。副腎髄質と副腎皮質で構成され、それぞれ異なる内分泌機能を有します。
副腎髄質(副腎内部)は、アドレナリンやノルアドレナリンを分泌し、血圧、心拍数、発汗など、交感神経系によっても調節される身体活動の制御に影響を与えます。
副腎皮質(副腎の外側部分)は、コルチコステロイド(コルチゾールなどのコルチゾン様ホルモン)や、ミネラルコルチコイド(特に血圧や体内のナトリウムとカリウムの濃度を制御するアルドステロン)などのホルモンを分泌します。また、アンドロゲン(テストステロンとその類似ホルモン)の分泌を刺激します。
副腎は部分的に脳に制御されます。視床下部から分泌される副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモンとバゾプレッシンは、下垂体に副腎皮質刺激ホルモンを分泌させ、このホルモンに副腎が刺激されてコルチコステロイドを分泌します。また、主に腎臓で調節されるレニン‐アンジオテンシン‐アルドステロン系により、副腎のアルドステロン産生量が増減されます。
コルチコステロイドの量は体の要求によって調整され、1日の中で遅い時間帯よりも早朝でより高い傾向があります。また体がストレスを受けると、コルチコステロイドの量は急激に増えます。
副腎の機能不全症は、その大半が全ての副腎皮質ホルモンの分泌に影響を及ぼします。機能低下症は副腎自体の機能異常による原発性と、下垂体や視床下部による副腎刺激の不足による二次性があります。
副腎の機能亢進症は、関係するホルモンに応じて大きく異なる症候群を引き起こします。
・コルチコステロイドの過剰分泌→クッシング症候群
・アルドステロンの過剰分泌→アルドステロン症
・アンドロゲンの過剰分泌→副腎性器症候群
・アドレナリンおよびノルアドレナリンの過剰分泌→褐色細胞腫
当院でも、コルチゾール、アルドステロン、カテコールアミンなど副腎ホルモンの検査依頼がありますが、院内では測定できないため外注検査となります。また検査項目によっては、ストレスや運動の影響を受けないように採血前20~30分安静が必要となりますのでご協力ください。
(「MSDマニュアル」参照)
臨床検査部 TaMa

2022年 皆様のご健康をお祈りします。
お酒を飲むことで体内に入ったアルコールはからだ中を巡りますが、脳に到達するとアルコールが脳の神経細胞を麻痺させ「酔った」状態になります。
最近の研究では、睡眠不足が生活習慣病を引き起こすこともわかってきました。
手術後、自分の手に点滴のルートが繋がっているのが怖かったらしく、「いたいー、いやだー」と泣いていましたが、それを見た病棟の看護師さんが包帯を手に巻き、見えないようにしてくれました。見えなくなったことで恐怖感がなくなったようで、その後は特にいたいと泣くこともなく過ごすことができました。


病気を引き起こすこともあります。最近では、こういったカビによる病気が増えているといわれています。
かという話になりましたが、ついこの前まで日本赤十字社から“新型コロナウイルスのワクチンを接種された方の献血の受入基準につきましては、国において検討中の段階であることから、基準が示されるまでの間、献血はご遠慮いただくこととしております”との掲示が出ていました。倉敷平成病院でも医療従事者向けの新型コロナワクチン先行接種が始まっていたので、せっかく献血に行こうとしていたのに行けないな~と落ち込んでいました。