もしかして脂肪肝?

カテゴリー: 臨床検査部 | 投稿日: | 投稿者:

新生理検査室 受付

暖かくなり、春がすぐそこまで感じられる日も増えてきました。みなさんいかがお過ごしでしょうか。新生理検査室へ引越しして約1か月。以前より明るくきれいな検査室となり、気持ちよく検査を受けていただいているのではないかと思います。処置室や外来診察室からもずいぶん近くなりました。
病院全体はまだまだ工事が続いており、院内の景色もガラリと変わってきています。検査室の場所など困ったことがあれば、お気軽に声をお掛けください。

 

さて、みなさん“脂肪肝”という言葉を耳にしたことはありますか?
脂肪肝とは肝臓に中性脂肪が蓄積した状態のことです。“フォアグラ状態”と言った方がイメージしやすいかもしれません。日本人の3人に1人が脂肪肝といわれ、飲みすぎや食べ過ぎ、肥満などが原因でなります。最近では、無理なダイエットが原因で若い女性にも増えてきています!
以前は軽い病気と考えられていた脂肪肝でしたが、肝硬変や肝がんへ進行する可能性や生活習慣病のリスクを高めるといわれ、注目されることも増えてきています。
その中でも、お酒を飲まない人の脂肪肝が危険といわれています。お酒ではなく、食べ過ぎによるものは“非アルコール性脂肪性肝疾患”といわれ、重症のタイプでは肝硬変や肝がんへと進行していきます。

腹部エコー検査では脂肪肝の場合、肝臓が白っぽく見えます。

脂肪肝には、痛みなどの症状はありません。しかし、血流が悪くなり疲れや肩こり頭痛などの症状が出ることもあるそうです。また、心疾患など生活習慣病との合併も起こりやすくなります。気になる方は、採血や腹部エコー検査などを一度受けてみるのも良いかもしれません。

脂肪肝は生活習慣を改善すればほとんどの場合は良くなります。新型コロナによる生活の変化で、体重が増えた人も多いのではないでしょうか?感染対策をしっかり取りながら、運動や食事療法(特に糖質を摂りすぎないように)で肝臓についた脂肪を減らしていきましょう!

参考:サワイ健康推進課

臨床検査部 MU