カテゴリー別アーカイブ: 糖尿病療養指導士

ハザードマップを確認しましょう

カテゴリー: 糖尿病療養指導士 | 投稿日: | 投稿者:

雨が降ったりやんだりすっきりしない天気が続いていますね。
九州の方では雨が降り止まず甚大な被害が出ているというニュースを見て、2年前の真備の災害を経験した私たちとしても他人事とは思えません。
日本では、これから台風の時期にもなってきます。
もしもの時、慌てないように日頃から準備をしておくことが大切です。

日頃の備えとして、「洪水ハザードマップ」で浸水が想定されている地域を確認しておきましょう。避難場所は、災害種別によって違ってきます。災害発生時に素早く安全に避難できるように予め確認しておき、いざというときに慌てないようにしましょう。

倉敷HPハザードマップ

非常用の飲料水や非常食、また常備薬などの準備はできていますか?災害発生時に家族と落ち合う場所や安否確認の方法は話し合っていますか?

また気象庁が発表している「防災気象情報」で情報収集をしましょう。
多くの場合、自治体が発令する避難勧告よりも先に発表されます。警戒レベルは5段階で設定されていて、「警戒レベル3」で高齢者等は避難、「警戒レベル4」で危険な場所から全員避難。警戒レベルは順番で発表されるとは限らないので、防災気象情報を参考にしながら、避難行動を取りましょう。
何事も起こらないことが理想ですが、相手は自然災害です。災害から命を守るために、日頃から備えるようにしていきましょう。

糖尿病療養指導士 看護師 K

糖尿病患者の脱水症状に要注意

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色とりどりのアジサイが花を咲かせ、梅雨入りの時候を感じると同時に、夏に向かって急激に気温が上昇してきましたね。

これからの時期は熱中症や脱水症状が起こりやすくなってきます。中でも糖尿病の方は特に注意が必要なことをご存知でしょうか?
今回は、糖尿病の方に起こる脱水の症状やそのメカニズムについて解説します。

高血糖の状態が続くと、尿の量や回数が増えたり、のどが渇いたりすることがあります。
インスリンが体内で十分に働かないと、高血糖、つまり血液中のブドウ糖の濃度がとても高くなります。ブドウ糖は体に必要な栄養分であるため、通常は尿といっしょに排出されず、血液中に戻されます。
しかし、糖尿病で血液中のブドウ糖が多くなり過ぎると、腎臓はブドウ糖を多量の水分と一緒に尿として排出するようになり、尿の量や回数が増えます。これが多尿です。

尿の量を増やすためには、体の中の水分を使います。高血糖状態を改善するために、体の中の水分が多量に使われてしまうと、脱水状態になります。
脱水になると、のどの渇き(口渇)を感じ、それを改善するために多量に水分を摂ります。これが多飲です。糖尿病に特徴的な、多尿、口渇、多飲の症状は、高血糖による脱水症状です。

暑い時にジュースや清涼飲料水をガブ飲みすると、水分を摂ったような気がしますが、これらには糖分が多く含まれているため、高血糖や脱水の改善にはなっていないことが多いのです。
そればかりか、「清涼飲料水ケトーシス」という合併症を引き起こし、意識が朦朧とすることがあります。重症になると昏睡状態で倒れてしまうこともありますので、注意が必要です。
そのため、飲み物は主にお茶やミネラルウォーターで摂ることをお勧めします。

脱水症状にならないためのポイントとして、食事時や間食時等、少しずつでも良いので日常的に飲み物を摂ることが重要です。
また、喉が渇いたと感じる時にはすでに脱水ぎみであるため、普段から意識してこまめな水分補給を行っていきましょう!

糖尿病療養指導士 PT R.S

“フレイル”について

カテゴリー: 糖尿病療養指導士 | 投稿日: | 投稿者:

最近、“フレイル”と言う言葉をよく耳にするようになりました。

“フレイル”とは「(年齢に伴って)筋力や心身の活力が低下した状態」のことです。高齢者の多くは、“フレイル”の段階を経て要介護状態になると言われています。加齢に伴う機能低下による「要介護の予備軍」状態といえます。

“フレイル”は病気が原因で起こることもありますが、機能障害が重なったり、単なる老化現象でも起こります。
放置すると転倒、要介護、死亡などにつながりますが、運動や栄養などによって健康状態に戻ることができるということが重要な点です。

“フレイル”の原因の中でも特に重要なのが「サルコペニア(筋肉量の減少に加えて筋力の低下や身体能力の低下がある状態)」と「低栄養」です。

糖尿病患者さんはサルコペニアや“フレイル”になりやすく、身体能力が低下して転倒しやすいことが分かっています。高血糖でも、逆に重症の低血糖があっても“フレイル”になりやすいと言われています。“フレイル”を防ぐためには適切な血糖コントロールが大切です。

□体重減少 6ヶ月で2~3㎏以上減っている
□筋力低下 握力:男性<26㎏、女性<18㎏
□疲労感 (ここ2週間)訳もなく疲れたような感じがする
□歩行速度 通常歩行速度<1.0m/秒 *横断歩道を青信号の間に渡るのが難しくなった
□身体活動 ①軽い体操をしていますか?
②定期的な運動・スポーツをしていますか?
上記の2つのいずれも「週に1回もしていない」

この中で3つ以上該当したら“フレイル“  1~2つ該当したら”プレフレイル”です。

糖尿病療養指導士 看護師 I

糖尿病3大合併症、腎症について

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糖尿病の治療をされている方も多いと思います。この病気の怖いところは、自覚症状がなくても、目に見えないところで合併症が進行している可能性があることです。
しかし、血糖コントロールができていれば合併症が予防できることがわかっているので、きちんと治療をして、血糖値を下げることが大切になります。糖尿病3大合併症には神経障害、網膜症、腎症が知られています。今回は腎症についてお伝えしようと思います。

当院では糖尿病の方を対象に透析予防指導を行っています。それは、糖尿病腎症は、透析導入原因の病気の1位を占めており、全体の45%前後を占めているので早期の対応が重要になってくるからです。

腎症を進行させないために必要なことは、まず良好な血糖管理です。血糖コントロール目標値はそれぞれ患者さんによって異なりますが、合併症予防にはHbA1c(%)7.0未満とされています。その他には血圧や脂質の管理も大切です。血圧が高い状態が続くと、腎臓はダメージを受けてしまいます。指導時にお伝えしている血圧目標値は130/80mmHg以下です。脂質は血液中の脂質が高いと、腎臓の機能を低下させ、心血管の合併症リスクを上げる可能性があります。一般的な目標値はLDL-C120mg/dL未満、HDL-C40mg/dL以上、TG150mg/dL未満です。

人工透析は患者さんの生活の時間が制限されたり経済面で大きな負担になったりとさまざまな影響があります。透析に移行する前に、しっかり治療を行い腎臓を大切にしましょう。

 

※参照イラスト イラストAC

糖尿病療養指導士 YF

心身の状態を良好に

カテゴリー: 糖尿病療養指導士 | 投稿日: | 投稿者:

新型コロナウイルスの感染が毎日報道され騒がれていますね。
他県ではクルーズ船の乗客や海外からの帰国者でもない人の感染、また不特定多数が利用する施設や閉鎖空間での集団感染がニュースとなり驚きや不安があるかと思います。
糖尿病は他の基礎疾患と同じく重症化のリスクの一つである可能性が指摘されています。
この時期は不要不急の外出や人混みを避けるなど、感染症対策は必要です。

それぞれの人が咳エチケット(マスクやティッシュ・ハンカチ、袖を使って口や鼻をおさえる)を行い、アルコール含有の除菌剤や石鹸と流水による手洗いなどの感染対策を行うことが重要です。

自宅では簡単なストレッチやラジオ体操、普段しない創作活動や大掃除、ガーデニング、手の込んだ料理を作ってみるなど、どうでしょうか?

とはいえ、家に閉じこもっているばかりでもいけないと思います。
普段から血糖コントロールを良好に保つよう治療を行うことが重要であると言われているので、近所への買い物、人混みの少ない公園で運動したり、もうすぐ桜が咲く時期なので大人数でのお花見はできなくても散歩をしたりなど、軽い運動をうまく取り入れ、体を動かしながら気分転換をするのもいいかと思います。
(倉敷川沿いの河津桜が咲き始めて綺麗だったので散歩にオススメです)

心身の状態を良好に保つことがウイルスなどへの予防にもつながると思いますので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。

 

糖尿病療養指導士  3西病棟看護師 T

※写真はケアハウスドリームガーデン倉敷スタッフ撮影による倉敷川沿いの河津桜です。

 

 

コンビニ、スーパーの活用法

カテゴリー: 栄養科, 糖尿病療養指導士 | 投稿日: | 投稿者:

最近便利な調理済み食品が揃っていますが、どのように利用したらいいか困ったことはありませんか?今回は、市販品を美味しく、バランス良く取り入れるコツを紹介します。

以下、『月刊糖尿病ライフさかえ2019年12月号より引用。

調理済み食品は買って帰れば、そのままあるいは少し温め直してすぐに食べることができて、とても便利です。しかし、どの食品を選んで食べるかによっては注意が必要です。

<コンビニ、スーパーで選びがちなメニュー例>
最近コンビニやスーパーでは、調理済み食品の品揃えが豊富です。お弁当、おにぎり、麺類、おかず、サラダなどそれぞれのお店で工夫を凝らしたものが店頭に並んでいるため、ついつい自分の好きな物や、簡単に食べられるものを選んでいる方が多いのではないでしょうか。選びがちなメニューとして具体的な例と改善例をご紹介します。
●おにぎり+うどん
【問題点】
おにぎりとうどんという炭水化物が多い食品が重なっています。さらに野菜が不足しています。
【改善例】
おにぎり+おでん+納豆
うどんをやめて炭水化物を減らし、おでんで野菜、納豆でたんぱく質を補います。

●ご飯+コロッケ+ポテトサラダ+コーンポタージュ
【問題点】
ご飯、いも類などの炭水化物が多くなっており、野菜不足です。全体のエネルギー量が多いので少し減らした方がいいでしょう。
【改善例】
ご飯+ゆで卵1個+サラダチキン+海藻サラダ
おかずをゆで卵とサラダチキンに変更します。スープを海藻サラダに変えることで野菜不足を解消し、栄養豊富で低エネルギーなメニューになります。

色んな食材を買って、一からすべて自分で作るとなると億劫になる方も多いと思います。カロリーが高そう・・・。味が濃そう・・・などと敬遠しがちなコンビニやスーパーの調理済み食品も組み合わせ次第で活用できるのです。

糖尿病療養指導士 管理栄養士 H.S

第106回 糖尿病料理教室

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2月1日(土)倉敷生活習慣病センターにおいて「第106回糖尿病料理教室」を開催しました。
令和2年最初の料理教室は、市販品を使ったアレンジレシピを作りました。
市販品だとカロリーが高い、味付けが濃いなどマイナスイメージが強い方も多いと思いますが、組み合わせ次第でバランスの取れた献立になるのです。
ブランパンを使ったサンドイッチ、パウチの惣菜や冷凍野菜を使った副菜、カップ味噌汁は味噌を控えて減塩に仕上げました。
とても満足感のあるメニューになりましたよ♪ぜひ、日頃の食事にお手軽な市販品を取り入れてみてください。
次回は4月4日(土)開催予定です。皆様の参加をお待ちしております。

【デザートタイム】
マービーのプリンとジャムを使った低カロリーのプリンアラモードです。マービープリンは1個50kcal!
まわりに果物を飾って、見た目も可愛く仕上げました。

【本日のメニュー】
○サンドイッチ:ブランパンとロールパンの2種で食べ比べ。たまごサラダとウインナーでたんぱく源を補給。
○ミニ春巻き:切干大根の煮物にキャベツを入れてかさ増し。1/4に切った春巻きの皮で巻いて焼きました。
○ラタトゥイユ:冷凍グリル野菜を使用。電子レンジで加熱して出来あがる簡単レシピです。
○ミルク味噌スープ:味噌は1/3のみ使用し減塩に。牛乳と練りごまでコクをプラスしました。
○プリンアラモード:マービーのプリンとジャム、お好みのフルーツを盛り付けてお楽しみください。

計640kcal
たんぱく質26.2g、脂質29.5g、炭水化物92.1g、塩分3.1g

※メニューご希望の方は倉敷生活習慣病センター受付にてお訊ね下さい。

使用済の自己注射針は固い容器に入れてご持参ください

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インスリンやGLP-1受容体作動薬、骨粗鬆症治療薬などの自己注射や自己血糖測定をされている患者さんも多いかと思いますが、使用済の注射針は適切に廃棄できているでしょうか?
そのままの状態でごみ箱に入れたり、一般ごみに出したりすると、ご家族やごみ収集員の方が針刺し事故にあってしまうかもしれません。針刺し事故により血液を介して感染する病原体(B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、ヒト免疫不全ウイルスなど)に感染する可能性があります。ご家族やだれかを傷つけてしまわないように次の点に十分気を付けて廃棄するようにしましょう。

①ペン型注射器用の針(ナノパスニードルやペンニードルなど)は必ず針保護カバー(針ケース)を使用して取り外してください。(針の反対側にも注意してくださいね。)

②使用済の針はすみやかにしっかりフタのできる固い容器に入れてください。
病院では専用の廃棄容器をお渡ししています。専用の廃棄容器がない場合はフタ付きの空き缶、空きビン等で代用できますが、誤ってリサイクルに出してしまわないように注意してください。
ビニール袋、紙箱、柔らかいペットボトルなど針が突き抜けてしまう可能性のあるものには入れないでください。

③たまった針は病院で回収しますので受診の際にお持ちください。
公共の場所(ホテルや公衆トイレ、飲食店等)には廃棄しないようお願いします。

適切な廃棄にご協力よろしくお願いいたします!

 

参考:公益社団法人 日本糖尿病協会「正しく捨ててる?在宅医療廃棄物 糖尿病の患者さんが在宅医療廃棄物を処理するためのガイドライン」

糖尿病療養指導士 薬剤部 こだ

第105回 糖尿病料理教室

カテゴリー: 糖尿病療養指導士 | 投稿日: | 投稿者:

12月7日(土)倉敷生活習慣病センターにおいて「第105回糖尿病料理教室」を開催しました。
今回のカンバーセッションマップのテーマは「糖尿病とはどんな病気ですか?」でした。インスリンや糖尿病の薬についてマップを使って、患者さん同士が知識や体験を活発に話し合い、糖尿病について知識を深めることができました。
今回は調理はせず、スタッフ手作りの「懐石弁当」を食べました。デザートのツリーケーキはマービーを使っているため、低カロリーで安心して食べられると、みなさんに喜んでいただけたようです。
次回は2月の開催です。市販品を使用し、アレンジメニューを作る予定です。
皆様のご参加をお待ちしております♪

【デザートタイム】
ふわふわの抹茶の生地を重ねて、クリスマスツリーに見立て、上にはいちごを飾り、少し早いクリスマス気分を味わいました。

【本日のメニュー】
○ ぱっかんおにぎり:もち麦を加えたおにぎりを海苔で巻き、ぱっかんと開いて明太子をつめたれんこんと錦糸卵で飾り付け。
○ 鮭の錦玉子焼き:ゆで卵の白身と黄身を裏ごして鮭にのせ、きれいな2色に仕上げました。
○ ごぼうの蒲焼風:やわらかく煮たごぼうにオイスターソースと醤油をからめてできあがり。
○ 辛子風味の酢の物:ピンクや白の海藻を使って彩り良く、冷やし中華風の味付けです。
○ しんじょう:えび、はんぺんにすりおろした大根を加え、ボリュームのある1品になりました。
○ 粕汁:具だくさんな汁は白味噌と酒粕でほっとする味に仕上げました。
○ 寒天寄せ:型抜きした野菜をだし汁で固めてかわいらしく。
○ 花大根:大根を重ねて巻き、端をゆかり入りの甘酢に浸けてピンク色の花にしました。
○ ツリーケーキ:クリームは水切りヨーグルトを混ぜてさっぱりヘルシーに。

計656kcal
たんぱく質30.6g、脂質15.8g、炭水化物98.6g(糖質85.9g、食物繊維12.7g)、塩分2.7g

※メニューご希望の方は倉敷生活習慣病センター受付にてお訊ね下さい。

インフルエンザ予防をしましょう

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寒くなってきました今日この頃。ニュース等でインフルエンザの名前をよく見るのではないでしょうか?

現在、岡山県は注意報が発令されているそうです。みなさん、手洗いうがいしっかりします。外出時はマスクで自分を守りましょう。
咳エチケットも忘れないでくださいね。

元気に年末年始過ごして、美味しいお正月料理をしっかり食べて体力をつけましょう!!

 

糖尿病療養指導士 (外来NS)A