カテゴリー別アーカイブ: 歯科

フレイル対策をしませんか?

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皆さんはフレイル・オーラルフレイルという言葉を聞いたことがありますか?
高齢になって心身の活力が低下した状態をフレイルと言います。
これは身体機能の低下より先にオーラルフレイルから始まると言われています。

オーラルフレイルとは、噛んだり、飲み込んだり、話したりするための口腔機能が衰えることを指します。しかし、早めに発見して適切な対応を行うことにより改善できる状態です。
噛む力や舌の動きが悪化すると食べにくくなったり、滑舌が悪くなったりしてしまいます。
唇や頬、お口周りの舌の筋力をアップすることで、お口の機能が高まり、唾液がよく出るようになります。唾液が多いと舌が滑らかに動いて食べ物を飲み込みやすくなります。

そこでお口と舌の動きをスムーズにする体操をいくつかご紹介しようと思います。

*口の体操
口をすぼめる→「イー」と横に開く。

*頬の体操
頬を膨らませる→すぼめるという動きを数回する。

*パタカラ体操
「パ」・・・唇を弾くように
「タ」・・・舌先を上の前歯の裏側につけるように
「カ」・・・舌の奥を上顎の上につけるように
「ラ」・・・舌を丸めるように
各発音 8回を2セット行う。

お口の健康が全身の健康につながります。テレビをみながらなど空いた時間を使ってお口の体操をして、フレイル対策をしましょう。そして美味しくお食事ができ、楽しく会話ができる機能を維持していきましょう。

歯科衛生士 S

イラスト:イラストAC

6月4日は虫歯予防デー!

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あっという間に今年も半年が過ぎようとしていますね。

さて、6月と言えば、6月4日の虫歯予防デーです!「む(6)し(4)」にちなんで6月4日は虫歯予防デーとされてきており、毎年6月4日(日)〜6月10日(土)までは歯とお口の健康週間となっています。


今年のスローガンは、「手に入れよう 長生きチケット 歯みがきで」です。
人生100年時代と言われている日本では、健康寿命という言葉が注目されています。
健康寿命とは、日常的に介護などを必要とすることなく、自立した生活を送れている年数のことです。

健康寿命は口腔機能と大きく関係していることが分かっているそうです。
口腔機能が低下すると自分の好きな食べ物や今まで食べられていたものが食べられなくなってしまうことが出てきてしまうかもしれません。
そのため、栄養バランスが崩れ、食事の質が悪くなってしまうので免疫や代謝の低下から病気にかかりやすくなってしまいます。

せっかく長生きするなら、美味しいものを食べて楽しくお喋りして、いろいろなことを楽しみながらできるだけ不自由なく過ごしたいですよね。
その鍵の一つは、お口の中の健康を保つことです。
正しい歯磨きは出来ていますか?規則正しい食生活は出来ていますか?
虫歯予防デーとはそういった、歯とお口について考える週間です。
ぜひ皆様も、この機会にご自身のお口の中やブラッシングの状況を見直してみてくださいね。
定期検診の予約も承っています♪

                                   歯科助手H

画像:イラストAC

歯と歯の間のお掃除をしていますか?

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皆さん、普段の口腔ケアでフロス(糸ようじ)や歯間ブラシも使っていますか?
歯ブラシは歯の表面は磨けますが、歯と歯の間は歯ブラシの毛先が当たりにくく歯垢(歯の汚れ)が残りやすい為、フロスや歯間ブラシも併用して口腔ケアをする必要があります。
そこで、今回はフロスについてお話しします。
フロスには、ホルダーにフロスがついているホルダータイプと、必要な長さを切り取って使うロールタイプがあります。

⚫︎ホルダータイプ(F字型)
前歯への使用に適していて、持ちやすく、細かく手を動かすのが苦手な方にも使いやすいです。

⚫︎ホルダータイプ(Y字型)
奥歯への使用に適しています。前歯にも使用できる為、使い分けが面倒という場合にはY字型を選ぶと良いです。

⚫︎ロールタイプ
ロールタイプはフロスに慣れている方に適しています。ホルダータイプに比べて、一回あたりにかかる費用も安いです。
歯ブラシをした後に取りきれなかった歯垢に対してフロスを使用することが効果的です。また、寝ている間は唾液の分泌が少なくなり、細菌が増殖しやすい環境になる為、寝る前に使用するのがおすすめです。取り残した歯垢は2.3日で石灰化が始まるので、1日1回はフロスを通す習慣を身につけましょう。

歯科衛生士 T

素敵な笑顔を作る準備をしませんか?

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2023年3月13日からついにマスクの着用が個人の判断にゆだねられることになりましたね。約3年にもわたりマスク生活をしてきたため、マスクをしない生活にまだ慣れない部分もあるとは思いますが、周りの雰囲気が変わっていく中で、皆さんも今後マスクを外す機会が増えてくると思います。
マスクを外すと口元が見えるので、お互いの表情もわかりやすく、コミュニケーションをとりやすくなると思います。なかなか会えていなかった人にも会えるようになってくるこの機会、素敵な笑顔で大切な人と会いたいですよね。

素敵な笑顔のポイントは①きれいな口元 ②頬から上がった口角 ③柔らかい目元です。

①きれいな口元
笑った時に一番に目に入るのが口元です。最も美しく見える笑顔は上の歯8本分が綺麗に見える状態といわれています。
マスクもしてるし、口の中を誰かにみられるわけでもないし。。と、歯が欠けたままになっていたり歯ぐきが腫れぼったくなっていたりしていないでしょうか?口元に自信がないと歯が見えないように口をつむって笑ってしまったりするなど、なかなか自然な笑顔は作りにくいものです。お口の中に問題がないか一度歯科で確認をしてみましょう。

②頬から上がった口角
笑顔を作る際、口元だけを動かすのではなく、頬から口角が引きあがっていると明るい笑顔の印象になります。

③柔らかい目元
笑顔の全体の印象は柔らかい目元にあります。口元だけでなくやさしい目元で微笑みかけてもらえるとこちらまで笑顔になりますよね。

マスクを外した状態でたくさんいろんな人に笑顔を届けられるよう、まずは鏡に向かって自分に微笑みかけてみてください。お口の状態が気になるときには気軽に歯科までお問い合わせください。歯のクリーニングをするだけでも歯のトーンが少し明るくなり、印象も変わってきますよ。

イラスト:イラストエイトより

歯科医師F

こんな癖ありませんか?

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日常生活の中で上下の歯を噛みしめてはいませんか?

通常リラックスした状態では上下の歯は数ミリあいています。上下の歯が接触するのは、物を噛む時と飲み込む時だけですが、その時以外に上下の歯を接触させる癖を歯列接触癖(Tooth contacting habit :略してTCH)と言います。(以下TCHと記載します)

本来であれば、1日のうち歯と歯が接触している時間は20分ほどと言われていますが、この癖がある人は、無意識のうちに長時間にわたり上下の歯を接触させてしまっています。

*チェック法*

①正面を向いて上下の唇を軽く閉じます。

②その状態で上の歯と下の歯が接触しないように軽く離してみてください。

このときに違和感がある方は、TCHがあるかもしれません。

また、鏡で舌を出して見たときに舌の横側に歯の圧痕がつている方も要注意です。

 

上下の歯の接触時間が長くなると、

・歯が割れる、かける

・口が開きにくい、顎の痛みや違和感といった顎関節症状

・知覚過敏の悪化

・歯周病の悪化

・頭痛や肩こり

など様々な問題を引き起こしてしまいます。

TCHはパソコンやスマホ、テレビなど何かに集中しているときに起こりやすかったり、ストレスなどが原因になることもあります。

まずは無意識に歯を合わせていることを自覚しその癖を止めるように意識することが大切です。

視界に入りやすいところに「歯を離す」などの張り紙をして意識しやすい環境作りをしましょう。また、ストレスが原因の場合もあるためストレス解消法を見出すことも予防につながります。

TCHの改善は様々なトラブルの予防にもつながるので、日常生活の中で少し意識してみてください。

イラスト:歯科素材より

歯科衛生士 S

定期検診を受けて健口で健康な一年を過ごしましょう!

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あけましておめでとうございます。みなさんはどのようなお正月を過ごされましたか?
今年一年、皆様が周りの方と楽しく美味しく食事をしたり、笑顔でいられる素敵な一年となりますよう、本日は歯科の定期検診のおすすめをしたいと思います。

歯科の定期検診のメリットには以下のものがあります。
①むし歯や歯周病の早期発見ができる。
むし歯や歯周病は重症化するまで症状がでないことも多いです。歯科に定期受診されていると治療回数のかからない初期の段階で異常に気づけることが多いです。
②健康な歯を保つことができる。
歯ブラシでは届かない歯茎の中まで専門的な器具を使ってお口の中をお掃除することで健康な歯を保つことができます。また、それぞれの歯磨きの癖を歯科スタッフが確認することで自分に合った歯磨きの方法を知ることができます。
③口の周りのささいな変化に気づかれやすい。
定期受診をされていると、その方のささいな変化に気づきやすいです。口の中は大きく変わっていないのにむせやすくなったといった場合、口の周りの筋力低下がでてきている場合があります。早めに口の筋力アップトレーニングなどをすることで改善がみられる場合があります。
④歯科治療時の痛みが最小限に抑えられる。
歯科の治療は“痛い”や“怖い”というイメージがありませんか?大きなむし歯があった場合などは麻酔をして歯を削って・・という治療が必要になることもありますが、安定した口の中のメインテナンスではほとんど痛みを伴うことはありません。歯科治療時の痛みを最小限に抑えたいという方こそ、定期的に受診して安定したお口の中を保っていただきたいです。
⑤長期的に治療費が抑えられる。
痛みもないのに定期的に歯科にかかるのは面倒だし、治療費も負担だなと感じる方はいらっしゃいませんか?歯科の疾患は放置すればするほど治療回数がかかり、治療費もかかります。なによりも、一度失った歯は元に戻すことはできません。早期発見、早期治療することで、人生という長期間で見たときに定期検診を受けていた方の方が治療費は抑えられていることが知られています。

みなさんが2023年も、健口で健康に素敵な一年を過ごせますよう、歯科スタッフ一同でサポートさせていただきます!本年もよろしくお願いいたします。

歯科助手H

お口の乾燥感が気になったら・・・

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12月になりましたね。今年は11月まで暑い日があったり寒い日があったりと気候の変動が大きかったですがブログをご覧の皆様は体調おかわりないでしょうか。今年の冬は例年より寒くなるといわれています。寒い時期になってくるとお肌の乾燥も気になってきますよね。
冬場の乾燥はお肌だけでなく、口にも出やすいです。
そこで本日は口腔乾燥についてお話したいと思います。

一般的に冬場は空気の乾燥により口唇周囲がかさかさしたり、夏場より水分摂取が少なくなることから口の中も乾燥しやすくなります。しかしながら、以前と比べて明らかにお口の中全体が乾きやすいと感じたり、水分を過剰にとるようになってきた、と感じている方は別の原因があるかもしません。

口腔乾燥症とは、唾液の分泌が低下して口が乾いた状態のことを指します。
原因として
・加齢による唾液の分泌量の低下(年齢と共に唾液腺が委縮しやすくなります)
・薬の副作用による唾液の分泌量の低下(多くの薬を服用している方にみられやすいです)
・糖尿病に伴う唾液の分泌量の低下
・シェーグレン症候群(唾液腺が委縮する疾患)による唾液の分泌量の低下
・ストレスに伴う唾液の分泌量の低下
・口呼吸によるもの
などが考えられます。

糖尿病によるものなどは糖尿病の状態の改善に伴い口腔乾燥も改善することがありますが、加齢に伴うものの場合などは唾液の分泌量そのものを増やすことは難しい場合があります。
そのような方には保湿力の高い洗口液、口腔保湿ジェル、口腔保湿スプレーなどを使っていただくことで口腔乾燥の症状が改善されることがあります。
お口の中が乾燥していると、むし歯や歯周病が進行しやすくもなりますので、お口の乾燥感が気になっている方はぜひ一度歯科でご相談ください。

歯科医師 F

11月8日は「いい歯」の日

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11月ですね。今年も残すところあと2か月となりましたが、ブログをご覧の皆様はいかがお過ごしでしょうか。11月8日は「いい歯の日」として設定されています。みなさん、「8020運動」というのは聞かれたことがありますか?80歳になっても自分の歯を20本以上保ちましょうという日本歯科医師会が推奨している運動ですが、いい歯の日はこの8020運動一環として設定されています。
そこで本日は自分の歯を守ること、歯を失った場合にかみ合わせを作るための治療をすることがいかに重要であるかをお話ししたいと思います。
歯が多く残っている人や、歯が少なくても入れ歯等を入れている人では、歯が少なく義歯を入れていない人と比較して、年齢、治療中の病気や生活習慣などの影響を取り除いても、その後に認知症発症や転倒する危険性が低いということがわかってきています。
これまでの研究報告の中に、歯を失い、入れ歯を使用していない場合、歯が20本以上残っている人や歯がほとんどなくても入れ歯によりかみ合わせが回復している人と比較して、認知症の発症リスクが最大1.9倍になるという報告(1)や、歯が19本以下で入れ歯を使用していない人は、20本以上保有している人と比較し、転倒するリスクが2.5倍になるという報告(2)があります。
また、保有する歯が19本以下の人は、20本以上の人と比較して1.2倍要介護認定を受けやすいという結果が出ています。(3)このことから要介護状態になる危険性は歯が多い人ほど少ないことがわかります。

以上のように、歯の多い人ほど、またはすでに自分の歯を喪失しても入れ歯等で口腔機能を回復できている高齢者は認知症になりにくく、転倒も少ないということが疫学研究からわかってきています。口腔機能を維持することは要介護になりやすい疾患を予防し、健康寿命の延伸につながる可能性があります。
もし、しばらく歯科の治療を受けていなかったり、気になるところがあるのに受診できていない方がいらっしゃったら健康な高齢者になれるよう、ぜひ歯科受診をしてみてください。
参考文献
(1)yamamoto et al., Psychosomatic Medicine, 2012
(2)yamamoto et al., BMJ Open : e001262, 2012
(3)Aida et al., Journal of Amerikan Geriatric Society 60 (2):338-348, 2012
歯科医師 F

倉敷平成病院歯科 診察室をリニューアル

カテゴリー: 歯科, 秘書・広報課 | 投稿日: | 投稿者:

 9月の連休を利用して、当院歯科の診察室をリニューアルしました。平成13年7月に当院に歯科が開設され、約21年が経ちます。改めて振り返ると20年以上経つのですね。

今回、壁は白色を基調に、また床も明るい木目調に変更し、全体的に広く感じられるようになっています。歯科レントゲン室は、壁を白とペールトーンの薄緑色との縦ストライプ柄ですっきりした印象になっています。
こちらの診察室で診療を開始して約1週間ですが、患者さんからも大変好評をいただいております。

倉敷平成病院歯科は、病院2階フロアで診療しております。是非一度足を運んでみてください。
秘書広報課

#倉敷平成病院 #歯科 #定期的な歯科健診を #ブログ倉敷平成病院だよりにも執筆中
#倉敷平成病院歯科 #いい歯で過ごそう

 

あてはまると歯周病かも・・・

カテゴリー: 歯科 | 投稿日: | 投稿者:

皆さんは次のような症状はありませんか?
・口臭が気になる。
・歯茎が腫れてきた。
・歯磨きすると出血する。
・歯が浮いたような気がする。
・歯が揺れている。

このような症状があると歯周病の可能性があります。
歯周病は、30歳以上の成人約80%がかかっていると言われています。
今回は歯周病についてお話ししていたいと思います。

歯周病は、歯垢の中の細菌によって歯肉に炎症を引き起こし、やがて歯を支えている骨を溶かしていく病気のことです。進行すると歯を失ってしまいます。
歯周病が進行する原因は歯垢や歯石にあります。お口の中には400〜700種類の細菌が住んでいて、これらは普段はあまり悪いことはしませんが、ブラッシングが充分でなかったりすると、ネバネバした物質を作り出します。これが歯垢です。
歯垢は取り除かないと固くなり歯石になっていき、ブラッシングでは取り除くことができなくなります。この歯石の中や周囲に細菌が入り込み歯周病を進行させる毒素を出し続けてしまいます。
歯周病を進行させないために大切なことは
①毎日のブラッシングをきちんとすること
②歯科での歯石除去・メインテナンスをうけること
です。
また、歯周病は歯を失うだけでなく全身の健康にも影響してしまいます。
重度の歯周病があると糖尿病が悪化してしまったり、歯周病菌が体の中に入ることで気管支炎や肺炎の原因になることもあります。
そのほかにも、心疾患や脳卒中のリスクを高めるともいわれています。

しっかりお口のケアをして、健康で楽しい食欲の秋を過ごしましょう。

歯科衛生士 A