カテゴリー別アーカイブ: 倉敷老健

第28回全国介護老人保健施設大会に参加して

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平成29年7月27日・28日に第28回全国介護老人保健施設大会が、愛媛県松山市ひめぎんホールで開催されました。

今年のテーマは「坂の上に輝く一朶の白い雲~超高齢社会のニーズに応えられる老健を目指して~」で、蒸し暑い中全国から多職種が大勢集まり、活気のある意見交換がなされました。

倉敷老健からはポスター2演題、口演1演題と3演題を発表しました。

今回「健康寿命長く保つには」をテーマに座談会が開かれ、その中で積極的な社会参加の必要性を言われていました。最近では「仕事をやめるとボケるかもしれんから、働けるうちは働かんといけん。」という言葉をよく聞きます。全仁会の諸先輩方も60歳を過ぎても本当に実年齢より若々しく、それぞれの実務をこなされています。健康でいるために仕事をするということは、自分自身のためにも大切だということをあらためて実感しました。

また、「医療から在宅復帰へ~老健に期待するリハビリテーションの役割~」というテーマでシンポジウムがあり、老健でのリハビリがますます期待されていました。これからもいっそうリハビリの充実に向けて取り組んでいきたいと思いました。

発表演題名:
「入所者・家族・職員の満足度の実態と向上への取り組み」

「歩行練習器導入によるセラピストの意識変化」

「高齢者のリハビリ効果を高めるために 2種類の栄養補助食品の影響」

倉敷老健 看護師 K

岡山県立大学よりチームガバナビリティ演習を受け入れました

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7月13日、当院で初めて、岡山県立大学チームガバナビリティ演習の学外プログラムが行われました。
チームガバナビリティ演習とは、チーム医療の実践が重要とされる中で、岡山県立大学保健福祉学部(看護学科・栄養学科・保健福祉学科)の3年生が各部門の現場の方の話を聞き、それぞれの部門における「チーム医療の実際」と「患者のようす」を学び、まとめて多専門職の連携と患者について広く理解することを目的とした演習です。当日は24名の学生が来院し、6グループに分かれて各部門の専門職とグループワークを行いました。
 私は介護老人保健施設の支援相談員として、佐々木介護科長と参加しました。学生から「多職種と連携を行う上で注意していることは何ですか?」等の質問が積極的にあり、活発なグループワークを行うことができました。最後に施設内を見学していただき、なかなか普段見ることのない施設の様子に驚かれていました。1時間という短い時間でしたが、老健とはどんな施設なのか理解を深めていただけたと思います。
学生の間に、実際の医療・福祉の現場で直接質問できる機会は少ないので今回の学びを自分達だけでなく、他の学生にも伝えてほしいなと思いました。
また私自身、今回の演習に参加し、多職種連携について改めて考える良い機会となりました。実際に働いていると意識できないことも多いですが、円滑に連携を行う上で相手に分かりやすく伝えること、相手の欲しい情報を伝えること等をしっかりと意識して業務を行っていきたいと思います。

※許可を得て写真を掲載しています
倉敷老健 支援相談員 K

倉敷老健での生活行為向上訓練

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少し梅雨らしく雨が続きましたが、今年は空梅雨で猛暑の予測らしいのでいつも以上に脱水症予防に努めていきましょう!!

さて今回は、倉敷老健で行っているリハビリテーションについてご紹介します。一般的に『リハビリ』というと、硬い筋肉や関節を柔らかくするためのストレッチや筋力強化の運動などの身体機能訓練のイメージが強いのではないでしょうか?しかし、本来の『リハビリ』は、身体機能だけでなく認知機能障害も含めて日常生活や余暇、社会参加など幅広い動作や活動、交流を通して心身ともにその方らしい人生を取り戻してもらうために行われる治療、援助を意味しています。

倉敷老健でも身体機能訓練以外にも少しでも在宅復帰した際に必要な活動が維持・改善できるように『生活行為向上訓練』に取り組んでいます。食事、排泄動作、入浴などの日常生活動作に加え、売店などでの買い物や調理、洗濯などの評価や練習を多職種協同により取り組んでいます。特に、調理場面ではリハビリ職員の他に栄養士も同席して栄養指導を行う機会もあります。これからも入所者様の生活を支えられるよう努めていきます。

【お買い物】

     

【洗濯】

【調理】

     

※写真の掲載は、ご本人の了解を得ています

倉敷老健 リハビリ職員 D

「第1回 歩行アシスト体験会」を終えて

倉敷老健では2から歩行練習器「Honda歩行アシスト」を導入して、機械を使った歩行練習や歩行評価を行っています。
高齢者の場合、「歩行アシスト」による歩行練習を行っただけでは十分な効果は得られません。まずは、その方の身体機能が十分に発揮できるよう、皮膚や筋肉を動きやすくほぐしたり、筋力強化を図りバランス機能を高められたりできるような身体のメンテナンスが必要です。

倉敷老健では従来の身体機能訓練と併用して、歩行練習の最終調整に活用しています。今回は518日に法人外の居宅介護事業所を対象に行った、「第1回 歩行アシスト体験会」の様子について報告します。

始めに倉敷老健でのリハビリについて紹介しました。
倉敷老健の特徴の一つには、リハビリ職員が入所と通所リハビリの兼務という施設が多い中で、常勤で専従の体制をとっているということです。また、身体機能面だけでなく生活面での情報を活かし多職種連携できる環境は強みとなっており、在宅からもリハビリ目的で入所が可能であることを説明しました。すると、「知らなかった」という方もおりPRにもなりました。

実際の体験会の場面になると、初めは体験希望者の手がほとんど挙がらず焦ってしまいました。恥ずかしさや遠慮があったようす。数名に体験してもらった後は次々と体験希望者が続きほっとしました。

1目の体験会開催で緊張しましたが、歩行アシストに関する質問だけでなく入所に関するご相談も頂き有意義な時間を過ごす事ができました。今後も、地域包括ケアシステムの中核としての役割が果たせるように頑張ります。

K.D

 

 

倉敷老健 リハビリマシン導入

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 さあ今日から6月。比較的過ごしやすかった5月が終わり、湿気に体力を奪われる梅雨の時期となりました。脱水症状を見過ごして、体調が悪くなっている方はいませんか?こまめな水分補給と早めの休養で夏バテを予防しましょう!!
さて今回は、倉敷老健に新しく導入されたリハビリマシンについて紹介します。タッチフィット デュオ(オージー技研)という商品で、1台で足と腕・体幹(腹筋)の2種類の筋力強化が出来るマシンです。タッチパネルで簡単に運動負荷(抵抗)や回数,休憩時間などが設定できます。休憩しながら3~5セット繰り返して運動しますが開始と休憩の合図に音楽が鳴るので、ご自分で操作して自主トレとして取り組まれる方もおられます。これまでもゴムチューブやダンベルを使用した運動をしてもらっていましたが、腕の力だけでなく体幹(腹筋)を同時に発揮できる運動になっているので効果が高い印象です。
また、隣にはレストレーター(低床の足こぎバイク)が並んでいるので、お隣同士でお話しながら楽しく取り組んでおられる姿も見かけるようになり、運動だけでなくコミュニケーションの場として活用できて嬉しく思っています。これからも心も体も元気に、少しでも入所者の皆さんの健康長寿のお手伝いが出来るよう努めていきます。

※写真の掲載は、ご本人の了解を得ています
倉敷老健 リハビリ職員 D

「ホームページの法人『関連施設』が分かりやすくなりました」

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GWで長期休暇中の方も多いのでしょうか?風が爽やかになってきましたが、季節の変わり目で免疫力が低下している場合も多いので、休養も充分にとりながら楽しい休日をお過ごし下さい。
さて今回は、密かにリニューアルされている倉敷平成病院ホームページの紹介をさせていただきます。
私が勤務しているのは『倉敷老健』という介護老人保健施設です。『倉敷老健』は医療・介護・リハビリテーションの包括的ケアサービスを提供している施設です。一時的に入所していただいて在宅復帰を目指していただくのが主な役割ですが、これまでも『特別養護老人ホーム』との区別がつかないと言われてきました。さらに介護保険が導入されてからは『有料老人ホーム』,『グループホーム』,『小規模多機能施設』,『サービス付高齢者住宅』などの新しい施設もどんどん増えており、「どんな特徴があるの?」,「誰が利用できるの?」,「よく分からない?」と言ったご意見をよく耳にします。そこで、当法人内の関連施設をもっと分かりやすくお知らせできるように、ホームページがリニューアルされました。とっても見やすくなったのに、実は気づかれていないような気がしたのでアピールしてみます。
まず倉敷平成病院のホームページを開いて頂き、右端の求人案内の下にある関連施設を左クリックして下さい。今度は、①自宅で生活したい ②入所したい ③相談したい の中からご希望のタブを選んで左クリックすると更に詳しいサービスの情報を見ることができるようになっています。対象者や費用の比較も分かりやすくなりました。各関連施設の空き情報も見ることができます。とにかくよく分からない場合には介護認定を受けておられる方も、まだ認定を受けておられない方も③相談したいを選んで頂き、お悩みをお聞かせ下さい。

『倉敷老健』は②入所したいのタブを左クリックして頂き『介護のある施設』を選択すれば紹介されています。
こちらからご覧になれます→ http://www.heisei.or.jp/info/corporation

『めぐみ通信 第10号』も発行しましたので、是非ご覧になって下さい。

倉敷老健 リハビリ職員 D

「倉敷老健 3月の家族支援会」

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今日から4月!!社会人にとっては、新年度のスタートですね。とはいえ、今年は土曜日からの始まりのため、本格始動は月曜日からという職場が多いのではないでしょうか(^_^)

さて、倉敷老健では入所者さんのご家族を対象に、支えていただくご家族自身の身体、精神の健康を保っていただけるようにと『家族支援会』を行っています。今回は、平成29年3月11日(土)に開催された『家族支援会』の様子をご報告させていただきます。

14名の方が参加してくだり、2月より倉敷老健に導入されている歩行練習機器『歩行アシスト』について商品紹介(機能や安全性)やタブレットによるデータ管理の簡易性やメリットについてご紹介させていただきました。岡山県初導入となるため見るのも聞くのも初めてという方ばかりでしたが、とても熱心に聞いてくださいました。

『歩行アシスト』はリハビリなどで歩行の練習に用いるだけでなく、皆さんの歩行評価をすることも可能です。歩行速度や耐久性などのテストにより左右の差や歩行リズムの不良などが分かります。若い頃と比べれば少しずつ体力も低下して、いつのまにか歩行能力が低下していることも少なくありません。今回参加された方の多くは入所者様のお子さんでまだ介護予防にも早い世代の方でしたので、歩行に不安がある方はいないかなぁと思いながら聞いてみたところ、「徐々に衰えている事に気付いてはいるものの何に注意すれば良いのか?」,「若い頃の怪我の影響が最近になって出ているような気がする」など様々なご意見を聞きして、意外にも皆さん歩行に対する不安や興味が強いことが分かりました。今回は、靭帯損傷の影響で歩き方が悪くなったと気にされていたA様に代表として歩行評価の体験をして頂きました。緊張の中、評価したところ特に大きな左右差もなく振り出しも蹴り出しも十分という結果で、とても安心したご様子でした。

リハビリ職員としては機能維持や向上の目的で歩行評価を活用しますが、今回は、評価によって得られる安心というのも大切だと感じました。

まだまだ元気に見える方でも、ご自分の身体や歩行に不安を持っておられる方も少なくないことが分かりましたので、今後は地域支援会として多くの方に参加して頂ける「歩行教室」を企画できるよう頑張ります。

 

倉敷老健 リハビリ H

倉敷老健に『Honda歩行アシスト』がやってきた

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桃の節句が近付き少し日が長くなったとはいえ、まだまだ寒い日が続いており春が待ち遠しいばかりです。
さて今回は、前月に続き『Honda歩行アシスト』報告の第2弾です。おさらいですが、『Honda歩行アシスト』は、装着者の歩行フォームを改善するためのサポートを目的とした歩行練習機器です。歩けない方が歩けるように治療するための医療機器ではありません。太ももに装着したフレームから伝わる股関節の動きを検知して、モーターが駆動して足を前に振りだす力や蹴る力をアシストしてくれます。
2月13日~14日でHonda主催の研修会に参加してきました。機器操作の説明の前に共同開発者である京都大学大学院医療研究科大畑光司博士から基本的な力学や歩行分析についての講義がありましたが、久しぶりに学生に戻った気分で少し疲れてしまいました。機器の活用については少し勘違いしていた点もあったので、さっそく老健内での伝達講習を済ませて、現在はテスト運用中です。
特に我々が助かっている機能が、タブレットを使って動画やデータの即時確認が可能な点です。歩行の分析はもちろん、様々なグラフ表示によりご利用いただいた方にもすぐに変化を見ていただくことが可能です。

過去のデータ比較もとても簡単で、リハビリ効果や課題を一緒に確認することが出来るようになりました。まだ、評価や訓練の慣れない点も多いので、より多くの方に活用させていただき効果の精度を高めていきます。

 

 

※写真の掲載は、ご本人の了承を得ています
倉敷老健 リハビリD

老松小学校より車いす寄贈を受けました

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2月6日(月)、老松小学校より倉敷老健へ車いす1台をご寄贈いただきました。image004これは、児童会(5・6年生)が中心となり、毎週火曜日にアルミ缶を集める日と定め、全校あげて取り組みされた結果とのことです。第1月曜朝の全校朝礼での受け渡しとなりましたが、この日はインフルエンザ警報発令中ということでテレビ朝礼でした。image002
老健からは佐々木介護科長が出席され「皆さんの活動に感謝して、大事に使わせていただきます。これからも元気な笑顔で頑張ってください」とご入所の方直筆の感謝状を読み上げ、車いすを受け取りました。大月校長先生からは「皆が協力して集めた結果が人々のために役立っています。このような取り組みを続けていきましょう」というお言葉をいただきました。
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老松小学校とは、秋にはリハビリテーション部で4年生の総合学習の中で車いすトレーニングを実施するなどの交流があります。今後もこのような機会を大切に継続していけたらと思いました。老松小学校の皆さんありがとうございました。

秘書・広報室
(許可を得て写真を掲載しています)

岡山県初・『歩行アシスト』導入決定

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暦の上では、もうすぐ節分ですが、春はまだ遠く寒い日が続いています。今年は全国的にインフルエンザが流行していますので、引き続き予防に努めていきましょう!!
さて今回は、2月から倉敷老健に導入が決定した本田技研工業(HONDA)の『歩行アシスト』についてご紹介させていただきます。
『歩行アシスト』は本田技研工業が2足歩行ロボット『ASIMO(アシモ)』で培った「倒立振子モデル」に基づき、1999年から効率的な歩行をサポートする歩行訓練機器として開発が始まったそうです。
歩行時に大腿(太もも)に装着したフレームから伝わる股関節の動きをモニターに内蔵された角度センサーで検知して、制御コンピューターがモーターを駆動します。必要に応じて足の振り出しと前進するための蹴り出しを誘導してくれるロボットです。
初期の試作品は32Kgもあり、とてもリハビリに活かせるものではなかったようです。その後、全国50以上の医療施設でモニター使用してもらい16年をかけて改善を繰り返して開発を進め、現在の小型軽量化(2.7Kg)が実現したそうです。2015年11月から全国の医療施設向けにリース販売が開始され、岡山県では「倉敷老健」が初めて導入する事となりました。

image003『歩行アシスト』は安全性を最優先課題として製造されており、補助してくれる力はご本人の5~8%に過ぎません。本当に僅かな力です。(※生活支援ロボットの安全性に関する国際規格「ISO 13482」に認証)ですから残念ながら、歩行が不可能な方が歩行能力を取り戻すといった治療効果の高い機器では有りません。機械の力で歩くのではなく、あくまでも自分の意思で歩行可能な方に対して正しく歩く方法やタイミングを覚えるためのサポートをしてくれる機器です。
image001例えば、脳梗塞や脳出血などの脳血管障害により半身の運動機能障害(麻痺)がある場合には、正しく綺麗に歩こうと頭(脳)でイメージしても実際の体の動きと一致せず余計な力(筋緊張)が生じてしまいます。皆さんが無意識に行っている、「考えずに歩く」感覚を取り戻すのが非常に難しいのです。
ロボットによる正確な反復運動は無意識に自分の能力を発揮する感覚を取り戻してくれる可能性があり、歩行能力を高めるためにはとても重要な練習となります。
また、私がもう1つ効果を期待しているのが、高齢者の歩行能力を改善して転倒のリスクを軽減することです。多くの場合、年齢に伴い筋肉や皮膚は硬くなり関節の動きが悪くなってエネルギー効率が低下するため疲れやすくなり心肺機能も低下してきます。加えて利き手があるように、利き足や姿勢など長年の体の使い方の癖で背骨は歪み,左右差も強くなってきます。感覚も悪くなりますから、日常のちょっとした場面で転倒しやすくなってしまいます。加齢とともに骨も脆くなってしまいますから、「転倒=骨折」といった事態になる方も少なく有りません。筋肉の状態を整えたり,筋力を強化するリハビリスタッフとの機能訓練に加えて、正しい歩行の感覚を取り戻す事で転倒のリスクが軽減できるのではないかと考えています。
次回は、実際に『歩行アシスト』を使用した感想や効果報告をさせていただく予定ですので、ご期待ください。

倉敷老健 リハビリ職員 D