『生活動作の改善や活動獲得に向けたリハビリテーションプログラム』のご紹介

10月に入りスポーツの秋や食欲の秋といったたくさんの秋がありますが、皆さま、どんな秋をお過ごしでしょうか?

今回は、倉敷老健 通所リハビリテーションにある『生活動作の改善や活動獲得に向けたリハビリテーションプログラム』についてご紹介させていただきます。
ここでは、毎日80名程度の方が利用されています。
病気や怪我などにより、日常的にサポートが必要な方や、運動不足を感じている方などにご利用いただいています。
職員は、理学療法士3名、作業療法士2名、言語聴覚士2名、介護福祉士を含む介護職8名、看護師2名が担当しています。

ここからは、生活動作の改善や活動獲得に向けたリハビリテーションプログラムの特徴をご紹介します。

○広いスペースを生かした2つのユニット別リハビリテーションの提供

ご利用の方の状態や目標に合わせたリハビリテーションの提供できるよう2つのユニットに分かれプログラムを提供しています。
立位での体操や、椅子に座ったままで参加できる体操などが特徴です。その他にも自主トレーニングができる環境にも参加いただくことができます。

ユニット①体操
体力の低下、歩きに不安など感じる方に最適です。

ユニット②写真
車椅子の方や、麻痺、身体に痛みがある方でも安全に行うことができます。

○コグニサイズ(認知症予防運動プログラム)

コグニサイズとは、国立長寿医療センターが開発した運動と認知課題(計算、しりとりなど)を組み合わせた、認知症予防を目的とした取り組みの総称です。どんな運動や認知課題でもよいとされていますが、次の2点が考慮されている内容が必要です。
①運動は全身を使った中強度のもの(軽く息がはずむ・脈拍数が上昇する程度)
②運動と同時に実施する認知課題によって、運動の方法や認知課題自体をたまに間違えてしまう程度の負荷がかかっているもの(難易度の高い認知課題)
以上2点に気を付けながら、「できそうだけど、ちょっと難しい!」
と感じられる課題を提供しています。
ご利用の方の反応は、最初の動作は簡単なのでほとんどの方が出来ますが、動作が増え複雑になってくると「ありゃ?!まちごぉ~たぁ!!」「もう!できんわぁ~(笑)」と楽しみながら取り組んでいただけています。

活動例は、
胸の前はパー、前に出す手はチョキでテンポに合わせて入れ替えます。
いつもはグーとパーで行なっていますが、出す手が違うだけでご利用の方はあたふた、自然と笑顔がうまれます。

あんたがたどこさの歌を歌いながら足踏み、「さ」の所で頭の上で手拍子。
歌って、足踏み、手拍子まで増えると大変ですが、楽しい空気が流れています。

○トレ-ニングスペース

他にも、まだまだいろんな自主トレマシーンがあります。
お好きな自主トレを取り組むことができますが、リハビリ職員による個別のメニューを組むことも可能です。お気軽にご相談ください。

今回紹介したコグニサイズの他にも目的にあわせた体操メニューや、集団体操から自主トレ器具まで、おひとりおひとりに合わせてトレーニングが出来る環境があります。
ご利用の方が今自分でできていることを継続して行える、できることが増えることを目標に、スタッフ全員でサポートさせていただいています。
ぜひ、お気軽にご連絡ください。見学・体験等お待ちしています。

                    倉敷老健 通所リハビリテーション 介護士М.K

アルツハイマー病の新しい治療

最近,新聞,テレビ,インターネットなどのニュースで,「アルツハイマー病の新しい治療」の話題をご覧になった方も多いと思いますので,少し解説したいと思います.
まず,認知症の原因にはたくさんの疾患がありますが,アルツハイマー病はその代表的な疾患です.その定義としては,アミロイドベータ蛋白(Aβ)が脳内に蓄積していることが必須条件になります.そのため「アルツハイマー病の新しい治療」を受けるためには,Aβが脳内に蓄積していることを医学的に証明しなければなりません.
Aβの蓄積を証明する方法は,これまで研究室や薬剤の臨床治験(薬剤の効果の有無を調べるための試験)でしか用いられてきませんでした.代表的な方法には,アミロイドPET(Positron Emission Tomography: 陽電子放出断層撮影)や髄液中Aβ測定があります.アミロイドPETにより,Aβ沈着の程度や広がりが画像化できます.髄液中Aβを測定すれば,Aβが蓄積しているかや,別の異常蓄積蛋白であるタウ蛋白の測定も可能です.今まではそうではなかったのですが,もう少ししたら保険適応にはなると思います.ただ,アミロイドPETがある病院は地域にはごく少数しかありません.髄液検査も,血液検査のように簡単にできる検査ではありません(脳神経内科や脳神経外科等の専門医が行う必要がある).
「アルツハイマー病の新しい治療」は,希望の星ではありますが,まだまだどなたでも気軽に受けていただける治療ではないようです.

その他の課題を挙げておきます.
・頭部MRIで,脳出血の傷跡があると使用できないことが多い.
・認知機能検査や生活機能評価で,軽度認知障害(MCI)から初期認知症の方が投与対象となる.
さらに進行してしまった場合は,投与対象にならない(効果がないことが予想されるため).
・点滴静注をするために2週間ごとに通院が必要.
・進行抑制を目的とした薬剤であるため,目に見えて「良くなる」効果は少ない可能性がある.
・薬価が高価であることが予想されている.
・一過性であることが多いものの,副反応として脳の浮腫や炎症が生じることがある.
・副反応の有無を調べるため,投与を開始してから半年〜1年は,約3ヶ月毎に頭部MRIを撮影する
必要がある(今後変わり得る).
・副反応が起きやすい体質に関わる遺伝子がわかっているが,日本では保険診療で調べることがで
きない.

など、課題ばかり挙げましたが,画期的な治療ではあるので,詳しいことは医師にお尋ねください.

認知症疾患医療センター センター長 涌谷

第58回のぞみの会だよりー7-

カテゴリー: のぞみの会 | 投稿日: | 投稿者:

10月に入り秋空が気持ちよく澄み渡る好季節となりました。
日に日に秋が深まってきておりますがいかがお過ごしでしょうか。
さて、のぞみの会の5年振り会場開催まで1ヶ月を切りました。
11/5(日)開催予定として現場としても開催日が近づくにつれて期待や不安な面持ちの中、
皆様に楽しんで頂く想いで最終準備に取り掛かっております。
皆様のご参加を是非お待ちしております。

第58回のぞみの会実行委員会 医事課 I

第35回消火技術訓練大会 参加報告

カテゴリー: お知らせ | 投稿日: | 投稿者:

10月6日、倉敷スポーツ公園にて第35回消防技術訓練大会が開催されました。

消防技術訓練大会は万が一の火災発生時に迅速で的確な初期消火活動が出来るよう、消火器の基本的な取り扱いと操作技術を競うものです。近年はコロナの影響・拡大で大会が中止となってしまった為、4年ぶりの大会となりました。

我々全仁会からは、男子1チーム、女子1チームが参加しました。

9月より練習がスタートしました。ご指導してくださった消防署の方の話によると、今年は例年と違い、水消火器を使う事と火の代わりに水の入ったペットボトルを使用する事、今年は規律や気迫、目線等を省き、例年よりも消火器の取り扱いや消火技術に力を入れるとのことで、練習では消火器の取り扱いと消火技術を細かく丁寧に指導して頂きました。

しかし、実際行ってみると消火器の持ち方や水を出す加減によりペットボトルを倒すことが難しく、一つずつ動きを修正していきました。また、2人1組のペアで動くタイミングや走る速度、歩幅などを合わせるのがとても大変でしたが、一つ一つの動きが出来るようになった喜びも大きかったです。

大会当日は秋の晴天に見守られ無事に演技を終了することが出来ました。女子チームは残念ながら努力賞という結果に終わりましたが、男子チームは見事に17チーム中3位に入賞することが出来ました。

今回の練習、消化技術訓練大会を通して、消防署員の方々に習った知識・対処法を忘れずに、職場に限らず、有事の際には冷静にかつ迅速に対応できるよう取り組んでいきたいです。

この大会の様子は倉敷ケーブルテレビでも紹介されました。 https://tv.kct.jp/program/detail.php?id=34729

通所リハビリ 介護福祉士 Y

敬老の日の贈り物~倉敷老健より~

カテゴリー: 倉敷老健 | 投稿日: | 投稿者:

初秋の季節となりました。コロナ禍も少しずつ落ち着き、面会が再開した中、少しでもご入所者の方に喜んで頂けるように、9月に敬老会を開催しました。
倉敷老健では、今年の記念品として、ご入所者の方皆さまにチェック柄の膝掛けをプレゼントさせていただきました。「これからの時期に使えそう」「暖かい」ととても喜んでおられました。

来年の敬老の日もご入所者の方がお元気で、笑顔いっぱいで楽しんで過ごせますように、心より皆さまのご健康とお幸せをお祈りしています。

 

倉敷老健 Y.O

認知症サポーター養成講座 のご案内※定員に達しました※

このたび、老松・中洲高齢者支援センターでは「認知症サポーター養成講座」を、11月28日(火)に、会場に「玉島信用金庫倉敷支店」をお借りして開催することとなりました。
現在、ご参加者を募集しております。
今までは公民館等の公的な施設をお借りして開催することが多かったのですが、このたび、玉島信用金庫さんのご厚意で会場をお借りすることができました。

日時:11月28日(火)10時~11時30分

場所:玉島信用金庫 倉敷支店

「認知症サポーターとは」認知症について正しく理解し、認知症の人やその家族を温かく見守る地域の応援者です。

「認知症サポーター養成講座」を受講した方が認知症サポーターとなります。
【講座の内容】
●時 間:90分程度
●内 容:「認知症ってなあに?」「どう接したらいいの?」など認知症の理解や基本的な対応方法について学びます。

受講は無料・定員は30名程度を予定しています。
お申込みは お電話086-427-1191 老松・中洲高齢者支援センター 岡本・平松・坂井田 まで

どうぞよろしくお願い申し上げます。

老松・中洲高齢者支援センター 平松

老松中洲高齢者支援センター 認知症サポーター養成講座チラシPDF

※おかげさまで定員に達しました。また改めて開催報告をさせていただきます。

ある朝のできごと

カテゴリー: ケアプラン室 | 投稿日: | 投稿者:

酷暑続きの夏がようやく終わりを告げ、待ち遠しかった秋の足音が聞こえてくるようになりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。

とりわけ朝の空気はとても気持ちが良く、出勤時の道のりも、これまでと違いゆっくりと楽しみながら歩けるようになりました。駐車場から事務所まで、ほんの5分程度の道のりですが、道端の草花や樹々の枝葉が季節の移り変わりとともに変化する姿を眺めるのは、とても楽しいものだと改めて気付かされる今日この頃です。

そんな毎朝の楽しみに、いつしか小さな生き物が仲間に加わりました。雀です。はじめは気がつかなかったのですが、この雀たち、私が近づいても慌てて飛び立つ様子がありません。それどころか、こちらの様子をじっと伺っているようにも見えるのです。ずいぶん人に慣れている雀だなあ、もしかしたら私のことを覚えて待ってくれているのかなあ・・・そんなふうに思うと小さな雀がいっそうかわいく思えてきます。ですが、そんなはずはありません。何日も何日も不思議な気持ちで雀を眺める日が続きました。そしてある朝、謎が解けたのです。

ある日、高齢の女性が手押し車を押しながら私の前を歩いておられました。その方の左手からはお米がポロポロとこぼれ落ちています。よくみると左手にはお米が入ったビニール袋を握りしめておられるではありませんか。雀はこの方を待っていたのでした。ああ、そうだったのかと思いつつ、女性の後ろ姿とお米をついばむ雀たちを交互に眺めながら、とても愉しく心温まる思いでいっぱいになりました。この方は餌をやりながら心の中で雀に何を語り掛けておられるのでしょう。小さな生き物との交流は癒しであったり元気の源であったりするに違いありません。どうかこれからもお元気で、こんなふうに雀たちとの交流を楽しんでいかれますように、と思った秋の朝でした。

介護のことでお困りのことはありませんか。私たちケアマネジャーはご利用の皆様が住み慣れたご自宅で安心して生活できるようお手伝いさせて頂いています。12人のケアマネジャーがお待ちしていますので、いつでも気軽にご相談下さい。

ケアプラン室 TA

イラスト:イラストac

東出入口がご利用可能に

カテゴリー: お知らせ, 秘書・広報課 | 投稿日: | 投稿者:

10月10日(火)より東出入口がご利用いただけるようになりました。
サエラ薬局・老松保育園・ピースガーデン倉敷などがある側、東駐輪場のそばの出入口です。
面前薬局に近い出入口のため、特に処方がある方には便利がよくなったと思います。

利用可能な時間は正面玄関・西玄関(老健側)と同様です。
夜間・祝日は引き続き夜間・救急出入口をご利用ください。

【開閉時間】
◇東出入口
月~金 7時45分~19時
土曜日 7時45分~14時
日・祝 閉め切り

◇夜間・救急出入口
月~金 17時15分~翌朝7時45分
土曜日 12時30分以降
日・祝 終日

やっと全ての出入口がご利用いただけるようになりました。
ご来院の皆様にとってさらに便利で頼っていただける病院になるよう、些細なことでも一つずつでも、変わっていきたいと思います。

広報課