暑さの残る日が続いていますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
突然ですが、口を閉じてリラックスしているとき、舌がどこにあるか意識したことはありますか?
舌先が上の前歯のすぐ後ろに軽く触れ、舌全体が上あごにやさしく接している状態が、舌の安静時の位置として望ましいとされています。一方、舌が上あごについておらず、口の底に下がっている状態を「低位舌(ていいぜつ)」といいます。

図:生成AIを用いて作成
舌の位置が下がると、どのような影響があるの?
舌の位置が低い状態が続くと、次のような変化に関係することがあります。
● 歯並びへの影響
舌の位置や動きは、成長期のあごの発達や歯並びに関係します。また、舌で前歯を押す癖が続くと、歯並びに影響することがあります。
● 口呼吸との関係
舌の位置が低い方では、口が開きやすく、口呼吸を伴うことがあります。口呼吸によって口の中が乾燥すると、唾液の働きが十分に発揮されにくくなり、むし歯や歯周病、口臭のリスクが高まります。
● いびきや睡眠中の呼吸への影響
舌の位置が下がることで気道が狭くなり、いびきや睡眠中の呼吸に影響することがあります。
舌の位置は、歯並びだけでなく、「食べる」「飲み込む」「話す」「呼吸する」といった、お口の大切な働きにも関わっています。
望ましい舌の位置を意識するために
① 気づいたときに「舌が上あごについているかな?」と確認する。
② 舌を上あごに吸いつけてから離し、「ポン」と音を鳴らす「ポッピング」を、無理のない範囲で行う。
毎日少しずつ続けることで、舌を上あごにつける習慣が身につき、望ましい位置を保ちやすくなることが期待できます。無理に強く行う必要はありません。痛みや違和感がある場合は中止してください。
舌の力を測る「舌圧測定」
当院歯科では、舌の筋力を数値で確認する「舌圧測定」を行っています。

舌圧測定は、舌の位置そのものを調べる検査ではありませんが、食べ物をまとめて喉へ送り込むために必要な、舌の力を評価する一つの目安になります。
「食事に時間がかかる」「飲み込みにくい」「むせることが増えた」など、気になることがある方は、お気軽に当院歯科までご相談ください。
写真:JMS商品紹介サイトより
毎日の小さな習慣として、まずはご自身の舌の位置を意識することから始めてみませんか。
歯科衛生士 H