令和7年度分の協会けんぽ健診の予約がスタートしています【平成脳ドックセンター】

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★令和7年度分の協会けんぽ健診の予約がスタートしています★

35歳以上74歳以下で全国健康保険協会(以下、協会けんぽ)の被保険者の方は生活習慣病予防健診を助成金適応料金で受診することができます。
(検査項目・自己負担金額など詳しい情報は協会けんぽのホームページをご参照ください。)
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g4/cat410/

令和7年度分の生活習慣病予防健診の予約は3月1日より既にスタートしています。
特に胃カメラ検査枠は例年早めに埋まりますので、胃透視検査から胃カメラ検査に変更を希望されている方はお早めにご連絡ください。

予約はお電話にて承っています。
保険情報に変更があった方・新患の方は保険情報が予約時に必要となりますのでご用意いただいたうえでお問い合わせください。

ただ、2024年12月2日より健康保険証の新規発行が行われなくなった関係で、
ご自身の保険情報の確認方法がわかりづらくなったと聞いています。
そこで、保険情報の確認方法の一部を紹介します。

【マイナ保険証をお持ちの方】
(マイナンバーカードと健康保険証の紐づけができている方)
・お手持ちのスマートホン等からマイナポータルにアクセスし「証明書」の項目内の「健康保険証」というボタンからアクセスすると確認ができます
・「資格情報のお知らせ」という書類が協会けんぽから届いているのでその書面に記載してあります

【マイナ保険証をお持ちでない方】
・「資格確認書」という書類が協会けんぽから届いているのでその書面に記載してあります
※現在お持ちの「健康保険証」も2025年12月1日迄(有効期限がある保険証の場合は記載期限迄)
は資格確認に使用できます

※受診日にお持ちいただく保険情報の確認手段に関しては案内書をご覧ください

生活習慣病予防健診は生活習慣病の発症や重症化の予防を目的とした血液検査や尿検査、
がん検診などが受けられる健診です。
健康診断は1年に1度受診していただくことが望ましいです。何かご不明な点がありましたら、お気軽に当センター迄お問い合わせください。

イニシャル M・N

【「ヨガで楽しく認知症予防・介護予防」が開催されました】

令和7年3月9日(日)10時~11時30分、国民宿舎サンロード吉備路にて、岡山県備中県民局主「ヨガで楽しく認知症予防・介護予防」 が開催されました。倉敷平成病院からは 脳神経内科部長 菱川望 医師 と 加藤 理学療法士 が講師として登壇し、認知症予防に関する講演とヨガの実技指導を行いました。会場には 46名 の参加者が集まり、大変有意義な時間となりました。

前半は、ヨガと認知症予防に関する講演でした。
最初の30分間は、ヨガが認知症予防や健康維持にどのように役立つのか、科学的根拠を交えながら解説が行われました。 WHOの認知症予防ガイドライン をもとに、運動・身体活動、禁煙、血圧管理、バランスの取れた食事、糖尿病の管理などの重要性等が紹介されました。さらに、岡山県真庭市・井原市で実施した 一般介護予防事業 の事例を紹介し、ヨガが介護予防に及ぼす具体的な効果についての実践的な知見を共有しました。また、ヨガが脳に与える影響について、過去の研究事例をもとに詳しく解説され、参加者は熱心に聞き入っていました。

後半60分間は、実際にヨガを体験する時間となりました。椅子に座ったままできるヨガや 片鼻呼吸法 などが紹介され、菱川医師のリードのもと、参加者は呼吸のタイミングを意識しながらじっくりと取り組みました。初めてヨガを体験する方もおられたようで、理学療法士も補助することにより、皆さん集中して取り組まれていました。

講座終了後には、参加者より「ヨガのポイントが理解できた」「これなら自宅でも続けられそう」「認知症予防に役立つことが分かり、今後も実践したい」といった前向きな感想が多く寄せられました。今後もこのような取り組みを通じて、健康増進や認知症予防の啓発活動を広げていければと思います。

広報課

#倉敷平成病院 #岡山県備中県民局 #認知症予防 #介護予防 #ヨガ

リハビリセンターに超音波画像診断装置導入

この度、リハビリセンターに超音波画像診断装置(以下、エコー)が1台導入されました。

エコーは、音波を利用して体内の臓器や組織の画像を作成する検査です。音波は非常に高い周波数(人間の耳には聞こえない)で、体内の異常や病変を検出するために使用されます。この検査は、痛みがなく、侵襲的でないため、妊娠中の方やお子様にも安心してご利用いただけます。エコーを用いることで筋肉や腱、靭帯、骨など運動器の観察ができ、CTやMRIのような静止画像だけでなく、リアルタイムで運動器の動的評価が行えます。

スポーツ現場においてエコーを使用することで医療スタッフやトレーナーが迅速かつ正確に選手の健康状態を把握し、必要な治療を行うことができます。

スポーツリハビリテーションセンターではアスリートの方が早期に回復し、安全にスポーツを楽しむことができるようサポートします。

エコーについてのお問い合わせ等はスタッフまでお声掛けください。

スポーツリハビリテーションセンター 副主任 H

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【明日3/8(土)午後開催。当日参加OK!「もの忘れフォーラム」で一緒にお金について学びを深めましょう】

超高齢社会を迎える日本の課題の一つとして、認知機能が低下した高齢者の経済面をどう支援していくかという課題があります。わたしたちが日常生活を送る上でお金は切り離せない大切なものです。
昨今では、「金融老年学」という学問を広く普及しています。認知機能低下に伴い浮かびあがる経済面の課題、「これからのお金について」一緒に考えてみませんか?

日時 2025年3月8日(土)13時15分~16時
場所 くらしき健康福祉プラザ 5階プラザホール(倉敷市笹沖180)

講演 「認知症になったときに備える資産管理のポイントー安心できる未来のために―」
京都府立医科大学大学院医学研究科 精神機能病態学 教授 成本 迅 先生

講演「認知症の診断後から始める社会保障制度の利用-療養生活を経済面から支える方法-」
岡山県立大学 保健福祉学部 現代福祉科学 教授 竹本 与志人 先生

シンポジウム
京都府立医科大学大学院医学研究科 精神機能病態学 教授 成本 迅 先生
岡山県立大学 保健福祉学部 現代福祉科学 教授 竹本 与志人 先生
倉敷平成病院 認知症疾患医療センター センター長 涌谷 陽介 先生
株式会社中国銀行 コンサルティング営業部 担当者

参加費無料 当日受付でもご参加いただけます。
今、困られている方、そしてこれからのために知識として知っておきたい方、是非ご参加ください。

お問い合わせ 倉敷平成病院 認知症疾患医療センター ☎086-427-3535

第22回もの忘れフォーラムちらしPDF

#倉敷平成病院 #認知症疾患医療センター #もの忘れフォーラム #認知症になったときの資産管理 #金融老年学 #社会保障制度 #これからのお金について #一緒に学びませんか

ピースガーデン特養~節分会をしました~

カテゴリー: ピースガーデン倉敷 | 投稿日: | 投稿者:

こんにちは!地域密着型特別養護老人ホーム ピースガーデン(以下、特養)です。

みなさんは特養にどのようなイメージをお持ちでしょうか?
「終の住処だから、いざという時しか入れない」「静かで落ち着いた場所」と思われている方も多いかもしれませんね。いいえ、そんなことはありません!!

特養には、要介護3~5の方がご入居されており、年齢層も60歳から100歳と幅広いです。
自力で移動できる方、ベッド上で過ごされる方など、状態もさまざま。
また、「認知症の方ばかりでは?」と思われがちですが、しっかり意思表示できる方も多くいらっしゃいます。館内では、演歌やアイドルの音楽、映画、お笑い番組、さらには恐怖映像まで、お好みに合わせたものが流れており、時にはテレビに向かってツッコミを入れたり、大笑いしたりと、にぎやかな雰囲気です。

さて、年が明け、あっという間に3月になりましたね。
特養では、毎月行事を開催しています。

1月 新年会
2月 節分
3月 ひな祭り ・・・など
今回は、先月の節分の様子をご紹介します♪

特養の節分は一味違います!
一般的に、節分といえば「豆まき」や「恵方巻」のイメージが強いですよね。
特養では、職員手作りの鬼のボードに、豆に見立てたボールを投げる「豆まき」を行いました。
皆さん、日頃の思いを込めて投げていたのか、とてもにこやかな表情でした♪

また、職員もご入居者の皆様と一緒に楽しみ、寝たきりの方は鬼のコスプレをした職員と記念撮影!
普段と違う雰囲気を感じ取られたのか、表情がとても豊かになっていました。

夕食には、恵方巻にちなんで巻き寿司が提供され、皆さんとても喜ばれていました♪

特養は、行事会だけが楽しいわけではありません!
普段から、ご入居の皆様と職員との関係性が築かれており、冗談や笑いの絶えない明るい雰囲気の中で過ごされています。
もちろん、介護に関しては 「安心・安全・丁寧」 を基本に、生活をしっかりサポートしています。

「特養ってどんなところ?」「興味があるけれど、実際の様子が気になる…」という方は、ぜひ見学にお越しください!
お待ちしております♪

地域密着型特別養護老人ホーム ピースガーデン 看護師 A

 

第38回瀬戸内倉敷ツーデーマーチを倉敷平成病院ぜっとくんも応援しています

カテゴリー: お知らせ, 秘書・広報課 | 投稿日: | 投稿者:

倉敷を歩こう!「第38回瀬戸内倉敷ツーデーマーチ」
2025年3月8日(土)、9日(日)に開催されます。

倉敷平成病院のマスコットキャラクター「ぜっとくん」が2018年以来 7年ぶりに応援に参上します!
3月8日(土)の20キロ、10キロ、5キロの出発式に参加予定です。

参加される皆さんが楽しく健康的な一日を過ごせますように

3月8日(土)【1日目】
5km▶美観地区コース
10km▶酒津公園コース
20km▶高梁川コース
40km▶吉備真備コース

3月9日(日)【2日目】
5km▶美観地区コース
10km▶源平史跡コース
20km▶新熊野史跡コース
30km▶瀬戸大橋・鷲羽山コース

各コースの受付時間等はツーデーマーチのHPでご確認ください。
https://www.s-k-2day.info

※ぜっとくんの参加は3月8日(土)です。ツーデーマーチは当日参加も可能だそうです。

ぜっとくんが第31回瀬戸内倉敷ツーデーマーチ初日のスタートを応援しました

ぜっとくんが第30回瀬戸内倉敷ツーデーマーチ初日のスタートを応援しました

#倉敷平成病院 #ツーデーマーチ #第38回瀬戸内倉敷ツーデーマーチ #歩くよろこびふれあう心夢と歴史の瀬戸の道 #ぜっとくん

広報課

まだまだ寒い日が続きますが…

カテゴリー: 臨床検査部 | 投稿日: | 投稿者:

早く寒さが和らいで春がきてほしいと感じる今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。今年は最強寒波が多く、例年より寒い日が多かったような気がします。
冬に流行する感染症といえばインフルエンザやノロウイルスがありますね。先日、岡山でもノロウイルスによる集団食中毒のニュースがありました。今日はこのノロウイルスについてお話ししたいと思います。

ノロウイルスは嘔気・嘔吐、下痢を主症状とする急性胃腸炎の原因となるウイルスの一つです。通常は特別な治療を必要とせずに数日で自然に回復しますが、体の弱い乳幼児や高齢者が感染すると度重なる嘔吐や下痢によって脱水状態に陥ることもあるので注意が必要です。

主な感染経路としては経口感染であるとされており、ノロウイルスに汚染された飲食物を口にすることによって感染するケースが多いとされています。
ノロウイルスはカキや、アサリなどの二枚貝に多く潜んでおり、十分に加熱せずに摂取すると感染する危険が高くなります。また、ウイルスが付着した調理者の手や調理器具を介して飲食物にノロウイルスが付着することも感染の原因となります。
ノロウイルスは感染者の吐物や便などと共に多く排出されるため、これらの汚物から感染が広がるケースも珍しくなく、保育園や高齢者施設などでは集団発生するケースも多いとされています。

ノロウイルス感染症を予防するには体内にノロウイルスを入れないことが重要です。そのためには、カキやアサリなどの二枚貝は火を通してノロウイルスを死滅させてから食べるようにすること、手洗いや調理器具の衛生管理を徹底して飲食物にノロウイルスを付着させないことが大切です。
身近に感染者がいる場合は流水と石鹸でこまめに手を洗い、マスク着用、タオルを共用しないなどの基本的な感染対策を行いましょう。また、ノロウイルスはアルコール消毒では死滅しないので、次亜塩素酸による身の回りの用品の消毒も大切です。
家庭にあるキッチンハイターなどを使って次亜塩素酸消毒薬を作ることができます。

<0.1%次亜塩素酸消毒薬の作り方>
①500mlのペットボトルに、ペットボトルのキャップ2杯分のハイターを入れる。
②水を足して全量を500mlにする。

嘔吐物のついた床や、直接手で触れるドアノブ、手すりを作成した次亜塩素酸消毒薬で拭き、その後水拭きします。汚れた衣類やシーツは付いた汚物を落としてから、先ほどの次亜塩素酸溶液に1時間浸して消毒するか、85℃以上の熱湯に1分間浸して消毒してから洗濯機で洗濯します。

感染者の便の中には症状が改善した後も3~7日間はウイルスが排出されるため、症状が改善して1週間くらいは徹底した感染対策を行うようにしましょう。

ノロウイルス感染症について | メディカルノートより引用

                               検査部 H.K

 

運動を始めるポイント

カテゴリー: 予防リハビリテーション | 投稿日: | 投稿者:

三寒四温の言葉通り温かさが入り混じる毎日ですが、体調などいかがでしょうか?
寒い時期には、身体を動かすことが億劫になり、運動ができていなかったという方もいらっしゃると思いますが、今回は春の訪れに合わせて運動をはじめられるようにいくつかポイントを話したいと思います。

1.短時間から始める
以前運動していた方も、いきなり張り切って運動を行うと、疲れや痛みがでることがあります。運動は続けて行い習慣化することが重要になってくるため、まずは無理なく行えるように短い時間から始め、余裕があれば徐々に時間を伸ばすようにしていきましょう。何をしたらいいか分からないという方はラジオ体操がおすすめです。ラジオ体操第一は13種類の運動で構成されており約3分間で行えます。しっかり行うと自転車に乗る、階段をゆっくり上がる程度の中等度の運動負荷と言われています。座っても行えるため、痛みや疲労に合わせて無理ない程度で行ってみましょう。

2.目標設定を行う
小さな目標でもいいので目標を設定し、それを達成できるようにしていきましょう。
例えば「月曜日と木曜日は10分歩く」、「週3回はストレッチをする」、「毎日今より5分長く歩く」、大きい目標としては「杖で歩けるようになる」、「買い物に歩いていけるようになる」など、これなら少し頑張ればできそうかなという目標を考えて取り組んでみましょう。

3.楽しむ
運動は楽しみながら行う事が続けていくコツでもあります。
ひとりで行うのが苦手な方は地域で行っている百歳体操やイベントに参加する。春の訪れを感じながら友人や近所の方とウォーキングやグランドゴルフに参加するのもいいかもしれません。自分が楽しく続けられるものややり方を見つけてみましょう。

今回は簡単に運動をはじめるポイントを伝えさせていただきましたが、
予防リハビリでは、「自分の健康管理を自分で行う」ことを大事にしており、リハビリスタッフが、筋力強化や腰痛予防など、個々の健康状態に応じたプログラムを提案しています。実際に自宅で実践する際に、間違った方法で行わないように、一緒に確認しながらトレーニングメニューを身につけていただいており、自分自身で運動や身体のケアが行えるようにしています。お配りしている自主トレーニングのファイルには、なにをどれだけ行ったか記録してもらう事で、運動の内容や負荷量を助言し、ご利用者さまの目標とすることをサポートできるようにしています。
もし予防リハビリに興味を持って下さいましたら一度お問い合わせください。

 

少しの運動が健康維持に繋がっていきます。まだ運動はしていないという方も、心身ともに元気な毎日を過ごせるように、これを機に運動をはじめていきましょう!!

予防リハビリ 理学療法士 K

◎お問合せ◎
社会医療法人 全仁会 倉敷平成病院通所リハビリテーション(予防リハビリ)
TEL:086-427-1128(相談担当 妹尾祐介) ※営業時間 9:00~17:00

 

※イラスト:イラストACより

岡山県理学療法士会研修会「認定スクールトレーナーとは?基礎から岡山県の現状と展望」報告

【岡山県理学療法士会研修会「認定スクールトレーナーとは?基礎から岡山県の現状と展望」報告】

2025年2月21日(金)に岡山県理学療法士会研修会「認定スクールトレーナーとは?基礎から岡山県の現状と展望」がオンラインにて開催されました。研修会の講演のうち講演2「岡山県内の活動・展望」で当センター 濱田理学療法士(認定スクールトレーナー:略してScT)が3人のうちの1人として演者を務めました。

 

認定スクールトレーナーは、2024年度から全国で開始された制度です。内閣府と文部科学省に承認を受けた資格で、現在、全国で130名、岡山県では3名が認定されています。理学療法士が医師と協力して地域の医療機関や地方自治体、教育委員会などと連携し児童生徒等の運動器の健康増進、運動器疾患・疾患予防に関わる教育・啓発や保健指導の支援・協力を行う活動です。当センター長の平川宏之医師(整形外科)も活動を支援しています。
今回の研修会では申込者数が140名を越えており、注目度の高さが伺えました。
私自身、今後も地域と連携を図りながら、活動を進めて参ります。

スポーツリハビリテーションセンター H

認定スクールトレーナーについては、運動器の健康・日本協会ホームページに掲載されています。(https://www.bjd-jp.org/trainer

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第32回 呼吸療法研究会~最近のNIV療法を体験してみよう~(主催:岡山県臨床工学技士会)開始報告

カテゴリー: 勉強会 | 投稿日: | 投稿者:

2月22日(土)、倉敷平成病院で「第32回呼吸療法研究会(主催:岡山県臨床工学技士会)」が開催され、会場の当院、会議室には参加者とスタッフ含め32名の方がご参加くださいました。本研究会のテーマは「体外式人工呼吸器とNPPV実践ハンズオンセミナー」と題して、IMI株式会社日本光電工業株式会社の講師に講演いただきました。

今回、2社の人工呼吸療法機器について聴講後、参加者が講師から説明や指導を受ける体験型のハンズオンセッションを行い知識と実践的なスキルを習得していただきました。

はじめに、IMI(株)講師の先生より「体外式陽陰圧人工呼吸器」の特徴について講演されました。陽圧換気だけでなく体外的に陰圧をかけることで横隔膜の引下げと胸郭の広がりにより呼吸補助・離脱補助・排痰補助などの改善効果が期待できることから、近年、救急・集中治療領域においても臨床応用が広まっています。特徴的なモードは胸部理学療法として肺と気道からの分泌物の除去を目的に使用され、より生理的な呼吸管理の実現が可能となっています。ハンズオンセッションでは、参加者が体外式人工呼吸器を装着して実体験をしていただきました。

 また、日本光電工業(株)講師の先生より「NPPV:非侵襲的陽圧換気」の基礎知識や特徴について講演されました。一般的に酸素化の指標は動脈血ガス分析やSpO2(経皮的動脈血酸素飽和度)を指標に換気のモニタリングを行いますが、換気低下が起こった場合にモニタリングに反映されるまで時間がかかり評価が適切に行えない可能性があります。
そこで安全な呼吸管理を目的として酸素投与中にPEtCO2(呼気終末二酸化炭素分圧)が測定可能な、NPPV専用マスクを用いることで、これまで困難とされてきたNPPV中のPEtCO2測定がリアルタイムにモニタリグ出来るようになり患者さんの容態を把握することが可能となりました。ハンズオンセッシンではNPPV専用マスクのフィッテイング方法やテストラング(テスト用の肺)を用いて自発呼吸サポートの実体験をしていただきました。

今回、座学に加えてハンズオンセッションを交えたことで、講演で得た知識を踏まえて実体験できたことが技術の習得に効果的であったと思われ、参加者の皆様には貴重な経験を提供できた研究会となりました。本研究で得られた知識や技術を、臨床現場で役立てていただけるものと期待しています。

引き続き、岡山県臨床工学会では呼吸療法セミナーや呼吸療法研究会といった知識を学ぶ場を提供していきたいと思います。

倉敷平成病院 CE副主任(岡山県臨床工学技士会 呼吸療法委員会) T