潤いを大切に

カテゴリー: 薬剤部 | 投稿日: | 投稿者:

こんにちは。暖房器具が手放せない季節になりましたね。
暖房器具といえば、目が乾いて、目薬が必要になる方もおられるのではないでしょうか。
そこで今回は、目薬についてのお話をしようと思います。

皆さんは、1回の点眼に、目薬を何滴使っていますか?

目の中に入った目薬は、結膜嚢という袋状の部分に溜まり、少しずつ目の奥へ浸透していきます。一般的に、この結膜嚢に保持できる液量は20~30μL、目薬1滴の量は30~50μLですので、目薬はきちんと目の中に入れば、1回1滴の点眼で十分だと言われています。多めにさすことで、目の中に入りきらずに溢れたお薬が周りの皮膚に接触して、接触性皮膚炎や色素沈着などの作用を引き起こしてしまう可能性のある目薬もあるので注意しましょう。

また、目薬を2~3剤併用されている方もおられます。点眼前によく振ることとなっている懸濁性点眼剤や、点眼後に涙液と混ざってゲル状になるゲル化点眼剤は、最後に点眼するようにしましょう。目薬と目薬の間隔についてですが、涙液が完全に置き換わるのに、約5分間かかると言われています。そのため、通常は前後5分間、ゲル化点眼剤の前でしたら10分間以上空けるようにしましょう。

それでは皆さんも、正しく点眼して、潤った目で新年を迎えてくださいね。

 

薬剤部 P