インフルエンザについて

カテゴリー: 臨床検査部 | 投稿日: | 投稿者:

12月に入り今年もあと1か月となりました。そろそろインフルエンザ流行の季節となりますね。12月~3月に流行し、例年感染者は推定1000万人と言われているそうです。当院でも11月12日よりインフルエンザワクチンの予防接種が開始されましたが、みなさんはもう受けられましたか?

その年に流行するインフルエンザは毎年予測され、予防接種のためのワクチンが作られます。予防接種でインフルエンザウイルスの感染を完全に予防することはできませんが、感染する人や重症化して入院する人を減らせます。なお、現在日本で使われているインフルエンザワクチンは不活化ワクチンといい、ウイルスの感染力を失わせて人が免疫を作るのに必要な成分だけを取り出して作られたものです。ワクチンには感染力はないので、予防接種によってインフルエンザを発症することはありません。

また日常生活の中で予防していくことも大切です。
 普段から健康管理をし、十分な栄養と睡眠をとって抵抗力を高める。
 人が多く集まる場所から帰ってきたときには手洗い、うがいを心がける。
 咳エチケット(咳やくしゃみをするときはティッシュなどで鼻と口を覆う、咳やくしゃみが出ている間は積極的にマスクを着用)

インフルエンザの検査法として当院では「迅速抗原検出キット」を使用して検査を行っています。鼻の粘液を綿棒でぬぐった液を用いて検査すると、感染があるかどうかや感染しているウイルスの型が5分程度でわかります。
もしかしてインフルエンザかな?と思ったら周囲の人に感染を拡げる前に、病院を受診しましょう。

 

参考:シオノギ製薬 病気の知識

 

臨床検査部 N.K