ぐっすり眠れてますか?

カテゴリー: 薬剤部 | 投稿日: | 投稿者:

suimin_woman皆さん、夜はぐっすり眠れていますか? 高齢になると、深い睡眠の時間が少なくなり、夜中に何度も眠りが中断される『中途覚醒』や、朝早くに目が覚めてしまう『早朝覚醒』に悩まれている方も少なくありません。
睡眠時間が短くなっても日常生活において支障がない場合はとくに心配する必要はありませんが、昼間眠くなるのは困りますね。 2004年のデータになりますが、睡眠薬を服用している割合は年齢が高くなるにつれて多くなり、20代では2.6%なのに対して40代では6.8%、60代では12%、70代では19.2%、80歳以上では24.8%となっています。
睡眠薬は大きく分けて、ベンゾジアゼピン系、非ベンゾジアゼピン系、バルビツール酸系、メラトニン受容体作動薬、オレキシン受容体拮抗薬などがあります。 薬は肝臓や腎臓で分解されて、体の外に出されます。高齢者では若い人に比べて、薬の分解能力が落ちるので、若い人と同じ量でも血液中の薬の濃度が高くなる傾向にあります。20161018
睡眠薬の濃度が高くなると、薬が効きすぎて日中も眠気が取れないことや、体に力が入らなくなって転び、骨折してしまうリスクもあります。 特に、夜間のトイレ移動は転倒の危険が高いので要注意です! このようなリスクを防ぐ上で大切なことは、正しい用法用量を守ることです。
もし、薬を飲んでも眠れない場合は、自己判断で追加せず、医師や薬剤師に相談してみてください(^^)♪

薬剤部Y.F