栄養科通信vol.194 「野菜の保存方法」

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患者さんから「野菜を食べようと思って買うけれど、すぐに傷んでしまって、結局ムダになってしまう…」と聞くことがあります。野菜の保存では鮮度を保つことが大切です。野菜の呼吸数が増えると、切った部分からエチレンガス(老化植物ホルモン)が発生します。エチレンガスの分泌が続くと、野菜が熟成し過ぎて劣化し、最終的には腐敗につながります。野菜の呼吸を減らすために、日光の当たらない暗い場所で、低温で保存するのがよいです。今回はそれぞれの野菜で最適な保存方法をお伝えします。

① キャベツ、レタス
芯は水分が多いため、丸ごと保管の場合は芯をくりぬいた後に濡らしたキッチンペーパーを詰めて、新聞紙で包み野菜室に保存しましょう。カットの場合は断面から傷んでくるので、一度に使い切れない場合はざく切りにし、ジップ付きの袋に入れて、冷凍保存をしましょう。

② トマト
傷みにくいヘタを下にして新聞紙で包み、野菜室で保存しましょう。青いトマトは常温で追熟してからの保存がおすすめです。

③ 小松菜
濡らした新聞紙で包み、葉を立てて野菜室で保存します。新聞紙が乾いてきたら適宜交換しましょう。

④ ピーマン
水気をふきとり、ポリ袋に入れて野菜室で保存します。使いかけのものは、傷みやすいヘタと種を取り除き、ラップに包んで野菜室で保存して早めに使いきりましょう。ピーマンは冷凍することで繊維が壊れ、苦みを感じづらくなるのでカットして冷凍保存もおすすめです。

⑤ じゃがいも
直射日光はさけて、風通しの良い場所で常温保管しましょう。

食品ロス削減のためにも鮮度を保つ保存方法で美味しく保存し、無駄なく頂きましょう。野菜を上手に保存することで、食べる野菜を増やして、健康に過ごしましょう!
イラスト:いらすとや より

管理栄養士 MM