心理士が行う外来の検査について

カテゴリー: 認知症疾患医療センター | 投稿日: | 投稿者:

12月に入り、寒さが一段と増してきました。テレビや街のイルミネーションを見ていると、クリスマスやお正月の季節が来たなぁと感じます。
今回は私たち心理師が外来で行う検査について、少しお話をしようと思います。

認知症疾患医療センターでは、様々な検査を行っています。
私たち心理師も、日々感染対策を行いながら検査を行っています。緊急事態宣言下の当時は簡易版の検査をしていましたが、10月より通常通りに実施しています。検査の前には手指消毒のご協力をお願いしています。いつもご協力くださいまして、ありがとうございます。

さて、心理師の行う外来検査では、患者さんご本人とご家族様それぞれから情報収集を行っています。患者さんご本人には“質問の検査(覚えてもらったり、図を見て答えていただくものなどがあります)”を通して、ご家族様には普段の様子を伺うことで、どういうところにつまづきがありそうか、日々の困り感がどういうところに由来していそうかなどの把握に努めています。

点数や、各質問への対応から大まかな傾向(例:ヒントやきっかけがあれば思い出しやすいかな?など)を推測していきますが、検査を通してみることができるのは、その人のほんの一部分です。限られた時間の中でお話しするという特性もあり、その場では拾いきれない側面もあります。「何点だから○○」と、必ずしも一対一で結びつくとは限らないのです。
医師の診察では他の情報(血液検査や画像など)も合わせて、その人がどんな状態なのかを考えていきます。心理検査の結果も、判断のためのヒントの一つになっています。

病院という、普段行き慣れた場所とは違うこともあり、緊張しながら来院される方もいらっしゃるかと思います。特に心理師の検査は患者さんご自身に頑張って答えていただくことで、検査として成立しています。落ち着いた気持ちで受検できるよう、我々もお力になれたらと思っています。
簡単ではありますが、外来の検査についてふれてみました。認知症疾患医療センターや私たち心理師のことをもっと知っていただく機会になればと思っています。どうぞ、よろしくお願い致します。

認知症疾患センター 公認心理士 M