言語障害の理解と支援に向けて

カテゴリー: リハビリテーション部 | 投稿日: | 投稿者:

皆さん、こんにちは。11月も下旬を迎え、朝晩が冷える季節になってきましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。

現在私は、今年度から岡山県で開始となった“失語症者向け意思疎通支援者養成事業”に携わっています。失語症とは、脳卒中による言語障害の代表的なものであり、「聴く・話す・読む・書く」といった言語にまつわる機能のいずれか、または全てに障害を受けることであり、特徴として以下の事が挙げられます。

・言葉が浮かばない(喚語困難)

・思ったことと違うことを言ってしまう(錯語)

・文章が理解出来ない、書くことが出来ない

これら失語症状によって会合や買い物、催し物、書類手続きなどにおける言語が関わるやりとりが困難となり、結果として日常生活が制限され社会参加が阻害されます。そのため、各市町村が行う地域生活支援事業の意思疎通支援サービスの対象として、失語症者が新たに加わりました。意思疎通支援サービスでは、失語症者から要請を受けて派遣される失語症者向け意思疎通支援者が、日常生活で必要な買い物・書字記入など言語でのやりとりを必要とする場での意思疎通支援を行っていきます。わかりやすく言うと、聴覚障害者のための手話通訳者と同じように、失語症者とのコミュニケーションについて一定の知識と技能を有して失語症者を支援する市民を養成し、失語症者の社会参加を促していくための新規事業です。

 この事業を通して、有資格者の養成はもちろんのこと、失語症の認知度向上に努めています。正しい接し方等、失語症に理解を持った方を一人でも多く増やすことが出来れば、失語症やその家族にとって有意味なものになると考えています。

来年度からも継続して実施予定のため、引き続き頑張っていこうと思います。

作業療法士 O

特養家族支援会

カテゴリー: ピースガーデン倉敷 | 投稿日: | 投稿者:

令和1年11月16日(土)に第6回特養家族支援会を開催しました。

家族支援会は、ご入居の方・ご家族・職員の交流と、ご入居の方の特養での生活について知って頂くこと。ご家族から意見を頂き、特養での改善点等情報交換の場、ご家族と職員の連携でご入居の方のケアを推進する等の目的があります。1年間の様子をスライドショーにし、職員の紹介や、ご入居の方の生活状況等の報告を行いました。

昼食は、ランチミーティングです。ご家族と一緒にご入居の方と同じ食事を食べ意見交換会を行いました。今回はちらし寿司でした。管理栄養士から食事についての説明も行い、ご家族からは、「食べてみたいと思っていたから良い機会だった」「おいしい」と好評でした。

午後からは屋外交流会として、倉敷みらい公園に出かけました。寒くなってきた時期だったので心配していましたが、気持ちのいい秋空が広がり、過ごしやすい天候でした。ちょうど菊の展示会が催されていて、その前で集合写真をパチリ!! 広場でおやつを食べ、ご入居の方、ご家族と交流でき、皆さん笑顔で楽しまれていました。

今回の家族支援会への参加者は、ご家族10名、ご入居の方15名、職員10名でした。ご参加頂きましたご家族の皆さん、お忙しい中、本当にありがとうございました。

「寄り添うケアで心おだやかな環境を創造します」をケア目標に、ご入居の方が安心して楽しく生活できる場を提供していきたいと思います。

介護福祉士 I

3施設合同日帰りバス旅行~備後新発見の旅~

11月13日(水)秋晴れの絶好の天気に恵まれ、ケアハウスドリームガーデン倉敷、グランドガーデン南町、ローズガーデン倉敷の3施設へご入居の方々と職員、総勢39名で秋の日帰りバス旅行に行ってまいりました。

まずは、道の駅「クロスロードみつぎ」へ。産地直送の新鮮な野菜や特産品の買い物を楽しんだ後は、クリームパンで有名な「八天堂カフェリエ」でパン作りを体験。一個は自分でパン生地から動物を形作りオーブンへ。2個目はクリームの注入を体験しました。焼き上がったパンに驚いたり笑い転げたり皆さん大喜びです。中には焼きたての香りに惹かれてそのままお口に運ばれる方もいました。

昼食は「フォレストガーデンヒルズ」で備後の海・山の食材を使ったフレンチのコース料理を堪能しました。

その後は一路「三景園」のもみじまつりに。敷地内に赤や黄色の木々のコントラストが青空に映え、またピチピチと餌に群がる池の鯉の元気さにも魅せられてしまいました。

天候に恵まれ皆さんと無事旅行を終えることができ良かったです。次回、春の合同バス旅行での再会を約束して、それぞれの施設へと帰りました。

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ローズガーデン倉敷 介護主任 M

美しい腸で健康長生き

カテゴリー: 平成脳ドックセンター | 投稿日: | 投稿者:

ドックセンター受診の方の中には、腸の不調で悩んでいる方が多くいらっしゃいます。この腸の不調は、心と体へも悪影響を及ぼします。『脳腸相関』と言われ、脳と腸の情報交換で腸から「SOS」が発信されているのです。

腸は第二の脳とも呼ばれていますので、腸内環境を整えることで腸から幸せホルモン「セロトニン(腸が9割作っている!)」が作られ自律神経のバランスを整えてくれます。また、腸内で「エストロゲン」という女性ホルモンのバランスもコントロールしているので、乳がんや子宮がんの予防にもつながります。他にも認知症(アルツハイマー型)・動脈硬化・糖尿病・高血圧・アレルギー・感染症の予防にもつながります。

腸内環境を整えるためには忙しい日々を送っていると難しいかもしれませんが、睡眠・運動・食事を良質なものへと改善していくことが大切です。「健康な腸」を保つことが「健康で長生き」の秘訣です。

【美腸へのすすめ】
*良い睡眠
・寝る1時間前は自分を褒める。楽しかった事を思い出す。

*運動(1日15分)
・便秘の人:スクッワト、ボクシング、ジョギングなど
・下痢の人:階段のぼり、体操など

*水分摂取(1.5~2ℓ/日)
・便秘の人:硬水
・下痢の人:軟水

*日記を書く

*腸マッサージ、腸もみ(おすすめ!)

           脳ドックセンター ももっこ

 

第10回わくわくカフェ開催

2019年11月16日(土)に、第10回目となる「わくわくカフェ」を在宅ケアセンター4階多目的ホールにて開催しました。

以前は「もの忘れ予防カフェ」という名前で開催していましたが、カフェ名の募集をしたところ、参加者の方から名前案をいただき、第7回目の開催より「わくわくカフェ」と名前を改めて開催しています。わくわく!する気持ちと、認知症疾患医療センター長の涌谷先生のわくわく!がかかっている素敵なカフェ名となりました。
こうした、いわゆる「認知症カフェ」は、厚生労働省が認知症の方の、地域での日常生活・家族支援の強化に向けた取り組みの1つに挙げているものです。
当院では2013年12月よりもの忘れ予防カフェを開催しており、認知症の方の普段はみられない様子を見ることが出来たり、ご家族同士が知り合える「きっかけ」の場の提供を目指してきました。

当日はお天気にも恵まれ、17家族34名の方にご参加いただきました。
そのうちの4家族の方には、ボランティアとして事前の打ち合わせに始まり、ゲームタイムや喫茶コーナーの担当をしていただきました。
スタッフは医師、看護師、精神保健福祉士、心理士、医療秘書、高齢者支援センター、訪問看護、通所リハビリ、広報と多職種が集い、協力して準備と運営を進めました。

まず、涌谷先生から認知症予防のためには「身体」や「頭」を動かすことはもちろん、「心」も大切にしましょうというお話をいただきました。
そして通所リハビリスタッフより、認知症予防体操として「わくわく予防体操」を披露していただきました。氷川きよしの「ズンドコ節」に合わせて、リズムよく身体を動かしていく楽しい体操でした。
その次は、「わくわくビンゴゲーム」を行いました。テーブルごとにグループに分かれ、参加者の方に数字を引いてもらい、ビンゴを完成していきました。ここでボランティアの方々にたくさんサポートをしていただき、参加者さん同士の交流を促進していただきました。
その後は「創作コーナー」で毛糸のボンボンを使ったクリスマスリースを作ったり、「料理コーナー」ではサンドイッチを作ったりしました。

そして今回はボランティアの方が、自作のグランドゴルフのセットを用意してくださり、多くの参加者が楽しんでおられました。
最後は当院スタッフによるギターの生演奏にて、水前寺清子「三百六十五歩のマーチ」、坂本九「上を向いて歩こう」を皆さんで声を合わせて歌いました。10時から12時までの開催でしたが、本当にあっという間に時間が過ぎてしまいました。
今回で10回目の開催となりました。ボランティアの方々からは、「年々パワーアップしている」と言っていただいておりますが、今後とも、認知症の方やご家族の方にとって、わくわくカフェがより楽しく、わくわくと交流できる場になれるよう企画していきたいと思います。
また、より地域に根ざした活動になるよう、ボランティアの方々と連携していきたいと思います。次回のわくわくカフェで皆様と笑顔で交流できるのを楽しみにしています。

心理士 N

全仁会グループボウリング部結成記念!「第35回TSC職場対抗ボウリング大会」出場のご報告

カテゴリー: 部活動 | 投稿日: | 投稿者:

  このたび、全仁会グループでボウリング部を結成し、第35回職場対抗ボウリング大会(主催:TSCテレビせとうち)」に、2019年11月17日(日曜日)参加致しました。
会場は、サンフラワーボール倉敷で、37チームが参加する中、9時から競技が開始されました。
競技方法は1チーム4人の、ヨーロッパ方式。1人3ゲームを行いチーム合計点で順位を決定。(年齢や性別により、ハンデ有)というものでした。

出場選手4名の皆さんは前の週から会場の「サンフラワー」での練習を行い準備万端です。
当日も8時過ぎには全員集合して大会への意気込みを感じました。総勢148名、どのチームも本番さながらのウォーミングアップの様子に、熱気を感じ、私たちも初出場ながら熱くなりました。
いよいよ9時スタートです。一斉に大会が始まり、会場のいたるところから大歓声や笑い声が沸き上がり、応援も熱が入りました。ストライク・スペア―・ミス・ガーターと、どの場面でも最高に盛り上がりました。選手も一投一投一生懸命ですが、応援する方も一投一投知らず知らずに大きな歓声と拍手です。この盛り上がりは、先日のラグビーワールドカップの応援に匹敵するほどだと感じました。最高でした。

当チームは24位という結果でしたが、勝敗はともかく、色々な部署の方々が集まりボーリングを通じて「ONE TEAM」になれたと感じました。
今後もボーリング部や色々な場面で他部署の方々との絆を太く長く継続できるよう諦めずやり続けます。2020年は「目標ベスト3」を目指して皆で練習をします…来年はやりますよ。

全仁会ボーリング部監督(ドックセンター) S

第54回のぞみの会「令和時代の地域医療~全仁会の取り組み~」開催報告

カテゴリー: のぞみの会 | 投稿日: | 投稿者:

第54回のぞみの会が11月10日(日)、倉敷市民会館で開催されました。当日は見事な秋晴れの中、507名の方がご来場くださいました。

今年は『令和時代の地域医療~全仁会の取り組み~』をテーマに掲げ、高尾武男代表の開会挨拶で幕を開けました。

 

勉強会では、整形外科部長 松尾真二先生に『腰痛と骨粗しょう症について』をテーマにご講演いただきました。悩んでいる方も多い腰痛の話とあり、ご来場の方々も熱心に聴講されていました。
リラックスタイムでは、松尾先生の勉強会に沿った腰痛に効く体操や、脳トレを実施。

高尾聡一郎理事長の『令和時代に全仁会が目指す地域医療』と題した、救急から在宅までの一貫したチーム医療に関する特別講演の後は、ムービー『チーム医療の実践』を初放映しました。ぜっとくんの案内で巡る、普段は見ることができない部署やチーム医療の様子に、会場からは時折感嘆の声や楽しそうな笑い声が聞こえてきました。
その後、恒例の医師紹介へと続き、高尾芳樹院長の閉会の挨拶で幕を閉じました。

今回は勉強会をメインとした会ということで、ご来場の方にはお弁当の代わりに記念品をお渡ししました。
初めての会場で開催となったのぞみの会、ご来場の方からも「勉強になった」等の嬉しい声を多くいただき、無事に終えることができました。『ONE TEAM』の力を発揮できたと思います。

のぞみの会実行委員長 S

第54回のぞみの会だよりー19ー

カテゴリー: のぞみの会 | 投稿日: | 投稿者:

第54回のぞみの会が、11月10日に倉敷市民会館で開催されました。
今回は、開催場所が違うにも関わらず、たくさんの方にお越し頂き、本当に有り難く思います。
ローズガーデン倉敷ご入居の皆さまにも、多数会場に足を運んで頂き、「先生のお話がとてもよかった!」「お土産のフェイスマスクが嬉しい!」「来年もまた行きたい!」等、とても嬉しいお言葉を頂きました。
来年の「のぞみの会」も、たくさんの方にお越しいただけるよう今年の反省をふまえ来年に向けて取り組んで参ります。

第54回のぞみの会実行委員
(ローズガーデン倉敷  H)

防災への意識

カテゴリー: デイサービスドリーム | 投稿日: | 投稿者:

朝、晩とめっきり寒くなってきましたが皆様はいかがお過ごしでしょうか?

先日、11月6日(水)にデイサービスドリームではケアハウスと合同での避難訓練を行いました。毎年2回、前回の反省から改善点を見直し、ご入居の方をはじめ職員、当直者などあらゆる関係者と連携しながらの訓練を心がけています。今回の訓練では「当直帯での非火災による感知器作動」と「日勤帯での火災による避難訓練」を想定しご入居の方に安全に避難して頂く適切で最善の方法の習得と、火災発生時の対応方法を理解して頂く機会の提供を目的として行いました。今回の訓練を通して感じたことは、ここ最近の日本各地で起こった今までに経験したことのないような自然災害や、台風被害による悲惨な被災状況を目にする機会が多かったせいか、今まで他人事だと思っていた状況が自分の身にも起こるかもしれないというひとりひとりの心の変化です。訓練終了後にはご入居の方にも集まっていただき、全体の流れや防火設備についておさらいし、最後にはご入居の方々から質疑応答、たくさんのご意見を頂きました。私自身も自分は大丈夫という根拠のない思いを反省し、防災への意識を高めたいと強く思いました。

今日本では、どこで何が起こっても不思議ではない状況です。備えあれば憂いなし、、、大切な家族や、職場を守るために、一人ひとりが日頃からしっかりと考えていきたいものです。

 

デイサービスドリーム 介護福祉士 N

脳深部刺激療法(DBS)におけるCT検査の役割 技術編

カテゴリー: 放射線部 | 投稿日: | 投稿者:

先月(開発編)に引き続き倉敷ニューロモデュレーションセンターで行われている脳深部刺激療法(以下、DBS)におけるCT検査の役割についてお話しします。

前回は3分割になった指向性のあるディレクショナル電極の方向を知るための概要を述べましたが、今回は、実際の画像と方向の求め方をご紹介します。

このディレクショナル電極の方向を知るにはCT検査で「コ」の字の形をしたディレクショナルマーカーを精密に撮影し、高精細に画像化する事がポイントになります。
当院では2社の製品を扱っていて、撮影してみるとマーカーの形が少し違うのがわかり、方向を計測するのに別々の視点から判別しなければなりませんでした。

まずA社から、

左図から前・右横・上の方向から見ています。
電極を前から見ると「I」の形に見え、右横から見ると「コ」の字に見え、この2画目にあたる縦の線が電極の前にあたります。そして上から見ると卵形に見え細くなっている方が電極の前に当たります。
この上からアングルで電極の真正面を判別します。前・横からのアングルでは角が丸くなっているので判別は難しいです。

では、B社では、

左図から前・右横・上の方向から見ています。
先ほどのA社と何となく似ているのですが、決定的に違うのは上からのアングル。
卵形ではなく丸の形をしています。この上からのアングルでは電極の真正面は分かりません。
よってB社だけは電極の部分だけを更に細かくCT撮影し、マーカーの形をレントゲン画像と同じ位の角張った形を再現させ、前・横のアングルで電極正面を判別するようにしています。

あとは、脳と電極の正中線との角度を求めれば電極の方向・角度が分かります。
実際の計測画像が右端の画像です。上段がA社。下段がB社となります。

この方向・角度は、脳内の特定の部位だけに効果的に刺激を与え、副作用が生じるおそれのある部位には刺激を与えることなく効果的に患者様の症状を緩和することの目的に対し役立つ事になります。

放射線部はただ検査を行い画像を提供するのでなく、診断に役立つ画像を提供する事を念頭に置いて検査を行っております。これからもよろしくお願いします。

放射線部 とんかつ